将棋のeスポーツ『リアルタイムバトル将棋』の面白さとは【将棋プロ棋士・星野良生五段のゲーム自戦記】

電撃オンライン
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 シルバースタージャパンに所属している、将棋プロ棋士の星野良生さんのコラム“将棋プロ棋士・星野良生五段のゲーム自戦記”がスタート。連載第1回をお届けします。

『リアルタイムバトル将棋』でプロ棋士に!

 はじめまして、将棋棋士の星野良生です。ご縁がありまして、この電撃オンラインにコラムを書くことになりました。宜しくお願い致します。まずコラムを書くきっかけと自己紹介を致します。

 2014年4月に棋士デビュー。2020年4月にゲーム会社のシルバースタージャパンに社員として入社致しました。そして、2021年10月、シルバースタージャパンのeスポーツタイトル、リアルタイムバトル将棋でプロ資格を獲得致しました。

 リアルタイムバトル将棋とは将棋と同じ駒の動かし方、同じ配置で始まりますが手番がなく自由に動かすことができます。しかし、同じ駒を連続で動かせないように設定されています。

 歩や玉のような弱い駒は3秒、飛車角金銀のような強い駒は6秒動かせません。この動かせない時間をクールタイムと呼びます。このクールタイムがあることでスピーディーかつ、簡単には玉が捕まらず将棋らしさもある戦いが繰り広げられます。勝敗の決着は、王様が詰んでいる場合でもリアルタイムバトル将棋では逃げられることがあるので相手の王様を取ることで決着します。

 10月3日リアルタイム将棋初のタイトル、電棋戦が行われ岐阜県の中学1年生レオ選手が優勝しました。2つ目のタイトル戦としてシルバースタージャパン主催の銀星戦が2月に開催されます。

 現在リアルタイムバトル将棋のプロ資格者は4人ですが、銀星戦の前に2人のプロ資格者が増え6人での開催が予定されています。

 私自身は将棋と将棋のゲームのプロ資格を持っていますが、ほかにもボードゲーム系やカードゲームの経験があります。コラムではいくつかのゲームをとりあげて自戦記を中心に書いていきたいと思います。

 将棋は感想戦が一般的ですが、ゲームの世界にももっと感想戦や検討が広まってほしいなと思っています。


将棋プロ棋士・星野良生五段:シルバースタージャパンに所属しているサラリーマン棋士。2014年4月に棋士デビュー。2021年10月、eスポーツタイトル『リアルタイムバトル将棋』でプロ資格を獲得。


リアルタイムバトル将棋とは?

 シルバースタージャパンより配信中の、ハイスピードな頭脳戦が楽しめる“将棋のeスポーツ”とも言えるタイトルです。従来の将棋のルールを吹き飛ばしたシステムが特徴的で、好きなタイミングで自由に駒を動かして早く“王将”を取ったほうが勝ちとなります。

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