ローグライクとシューティングの面白さをうまく融合させたアクション『クリタデル』レビュー【電撃インディー#153】

紅葉つかさ
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はPikiiが配信するNintendo Switch用ソフト『クリタデル:機械仕掛けの塔』を紹介します。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

あるようでなかったローグライクとシューティングの融合

 本作は、カルト集団の“ノア教団”に占拠されてしまった“バベル”という名前の塔を解放するために戦う戦士たちの物語です。

 “バベル”は古代の知識を保存・継承することを目的とする研究施設なのですが、この“ノア教団”というのが曲者で、研究施設の機能を奪うどころか、兵器工場へと変えてしまいます。

 さらに、死んでしまった人の“タマシイ”を改造して兵器にしているとのことで、かなり悪い集団だということがわかりますね。



 そんな、“バベル”は1階、2階……と階層ごとに分かれており、いくつかのフロアを攻略することでその階層のクリアとなります。本作はローグライク形式となっており、挑戦するたびに同じ階層でも違う構造となっています。


  • ▲どの階層でも最後にはボス戦が待っているのは変わらないようです。

  • ▲ルートは選択できるので、状況に応じたフロアに進みましょう。

 フロアには、敵と戦うステージ以外にショップやHPを回復できるアイテムをもらえるところなどかなりの種類が用意されています。

 とくに本作では、HPの回復手段が回復アイテムを習得したときだけですが、入手機会も少なく、ストックすることもできないので、回復アイテムが入手できるフロアが出た場合はできるだけ進みたいですね。



  • ▲貴重なHPを代償にアイテムを入手することができるフロアもあります。

 もっとも重要な戦闘面では、所持している銃を切り替えて戦うシューティングゲームとなっています。

 ローグライクでは、ダンジョンに挑戦するときは素手で武器なしで始まることも多いですが、本作では、そんなことなく最初からキャラクター固有の銃を持った状態で始まります。



  • ▲キャラクターは特定のアイテムを集めることで解放できます。

  • ▲解放したキャラクターはいつでも変更できるほか、スキンで見た目を変えることもできます。

 攻撃方法は銃によって違いますが、APが尽きるまで攻撃できるのは共通です。APもなくなったり、減ったりすればリロードして回復できるので、連続で撃てる回数に制限があるだけ。弾がなくて銃だけあっても……という状況にならないのはありがたいです。


  • ▲連射性能に優れた銃もあれば、一撃が重い銃もあります。

やればやるだけ“バベル”の挑戦が有利に

 本作は、ローグライクということもあり、“バベル”の挑戦中にHPが無くなった場合は、銃を始めとするアイテムをすべて失ってしまいます。


  • ▲特定のアイテムを持っていると奇数階でテレポーターを修理して、その階から挑戦できるようになります。

 テレポーターを使用できるようになれば、特定の階層からスタートすることもできますが、アクションやシューティングが苦手な人だとそこまで進めないということがあるかと思います。

 そういったときに重要になってくるのがアーティファクトです。アーティファクトは、持っているだけでキャラクターの能力をあげてくれるアイテムで、“バベル”の挑戦中にランダムで入手することができます。

 一度入手すれば、その挑戦中はいつでも効果を発揮するので、“バベル”の攻略の心強い味方となります。ただ、こちらもHPが無くなったときにすべて失ってしまうのですが、“バベル”に挑戦する前に設定することで、いくつかを持った状態で挑戦することができます。

 アーティファクトを持った状態で挑戦するには、キャラクターをランクアップさせる必要があります。ランクアアップさせるには、“バベル”の挑戦時にフロアなどを攻略することでたまるポイントが一定値までたまるとランクアップさせられます。



  • ▲ランクアップすると最大で6個までアーティファクトを持って挑戦できるようなります。

  • ▲ストーリーを進めれば、ランクに関係なく1つだけアーティファクトを持ちこめるように。

 このアーティファクトがHPやAPの最大値を増やしたり、ダメージの基礎値をあげたりできるので、アクションが得意な人は攻撃に関するもの、苦手な人はHPの最大値をあげるものを持ち込めばクリアを目指しやすくなるかもしれません。

 この事前準備だけでも結構変わりますが、効率よく進めるには“バベル”に挑戦中に武器の強化は欠かせません。

 特定のフロアには武器の強化をできる場所があります。そこでは、道中で入手できるクリスタルを使って武器を強化できます。1段階強化するだけでも、かなり違うので積極的に強化していくといいでしょう。

 さらに、入手できる武器はランダムなので運にも左右されますが、同じ系統の武器を集めることでダメージ増加や追加効果が発動するようになります。

 この効果は発動すれば、基本的に常時発動するので、非常に強力。できるだけ発動を狙うために、ショップで特定の系統の銃を購入することで発動を狙いやすくなるので、購入するときは意識しておきたいです。

 本作はローグライクとシューティング要素が融合した作品ということで、どちらの良さも体験できます。

 しかし、ローグライクであるがゆえに、失敗するとすべて失ってしまうので、シューティングが苦手だと同じところで何度も躓いてしまうこともあるかと思います。

 何度もプレイしてシューティングがうまくなっても、挑戦するたびに違う構造になっているので、毎回新鮮な気持ちで緊張感のあるプレイができます。

 ただ、何度も挑戦すればアーティファクトを持ち込めるようになって、有利な状態で始められるので、シューティングが苦手な人にも配慮がされているのはうれしいポイントです。

 これを使わなければクリアできないというわけでもないので、自身の腕にあわせたプレイができるところも本作の魅力ですね。


🄫 2021 Pikii / Pixelian Studio

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