『真・三國無双8 Empires』で自分だけの三国志を作る楽しさをもう一度。先行プレイで大陸制覇はできるか?

長雨
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 コーエーテクモゲームスより12月23日に発売される『真・三國無双8 Empires』のプレイレポートを掲載します。

 『真・三國無双8 Empires』は、一騎当千の爽快なアクションを楽しめる『真・三國無双』と、大陸制覇を目指すシミュレーション要素を融合させた『Empires』シリーズの最新作。『仁王2』をベースにした多彩なエディット機能や戦略性が高い攻城戦など、これまでのタイトルよりもさまざまな要素がパワーアップしています。


 気になるプレイ感覚や見どころを、シリーズをプレイするライターがレポートしていきます。

こだわれるキャラエディットは時間泥棒

 『真・三國無双8』に登場した武将を操作できるだけではなく、キャラメイクで自分の分身や理想の武将を作って、三国志の世界を体験できるのは『Empires』シリーズの魅力の1つ。

 本作では多彩なエディットが話題だった『仁王2』をもとに、衣装の“重ね着”が可能になっていることが発表されていました。キャラメイク好きとしてはワクワクしていたのですが……実際に始めると時間を忘れます。

 性別や音声タイプなど基本的な要素だけではなく、“顔”であれば輪郭のエラの位置やまつげの長さなど、本当に細かい部分まで設定していけるのが本当に楽しいです。顔の装飾やメイクを複数組み合わせて、個性を出せるのも最高!

 パーツの大きさや上下の位置など細かい数値を調整し始めると、時間があっという間に消えていきます。ベースとなる目や鼻のタイプを決めていくだけでも、ステキなキャラを作ることができますし、保存データを調整可能なのでこだわりすぎなくても大丈夫です。

 またキャラメイクが苦手な人もベースとなる外見テンプレートが複数用意されているので、それをアレンジするだけで個性的なキャラを作れるかと。

 “重ね着”のアイテムとして、しっかりした鎧から、美姫に似合いそうな華やかな服までタイプ別に揃っているのがうれしいところ。


 衣服と防具が分かれているうえに、シーンに合わせて防具の非表示を選択できます。戦場ではがっちり着込むけど、プライベートは平服風という生活感を出すことができ、より世界に入り込んでいる気分が味わえるのがいいと思いました。

 慣れるまではキャラクターのサイズ感が少し掴みにくいので、チュートリアルで他の武将やモブ兵と比べて調整することをオススメします。私は理想のキャラを作ったものの、イベントなどで「他の武将よりも長身にし過ぎた……」と反省したのでご注意ください。

戦場での取捨選択が勝敗のカギ

 チュートリアルでは本作のアクションや、目玉である攻城戦の“侵攻戦”、“防衛戦”の基本を確認できます。戦場で活躍するためには、覚えておいたほうがいいので、本編開始前にプレイしてください。

 攻城戦の“侵攻戦”は相手陣営に攻め込む時に、“防衛戦”は攻め込まれた時に発生します。どちらも周辺の拠点を奪ったり、敵将を倒したりして、自軍に有利な戦況にしていくのがポイントです。

 戦闘途中では、“作戦秘計”という重要な計略の号令が出されます。特定の拠点の制圧や工作兵の護衛など、条件を満たすことで“作戦秘計”が発動して戦場が有利に! 逆に敵が発動させるとピンチになる可能性があるので、妨害することが重要だなと感じました。


 戦場は程よい広さですし、馬で楽々と移動できます。そのため、“作戦秘計”の成功&妨害はそこまで難しくない印象です。

 しかし、戦力差がすごい時をはじめ、戦況が不利な状況や、歩兵、騎兵、弓兵の兵科相性によって、どうしても苦戦する場面も……。そんな時には他の武将に指示を出し、連携して戦う選択肢があるところも本作の特徴です。

 城門は、さまざまな攻城兵器で開門させることができます。“侵攻戦”ではこの兵器や拠点を守ることが、“防衛戦”では逆に壊すことが大事!

 城門を突破すると総大将が出現する“決戦モード”になるのですが、敵味方が入り乱れて戦う大乱戦となり、迫力があります。自身が総大将の時でも“我先に”と攻め込んでしまいたくなるほど、ザックザックと敵を蹴散らす一騎当千感を味わえるので期待してほしいです。

 戦いでは4つまで装備できる“秘計”や、宝玉器に装着することでさまざまな効果を得る“宝玉”も重要になります。“秘計”のイラストはどれも美麗で、全種類集めたくなります。戦場で活躍したり、万屋で購入したりできるので、強化も忘れないようにしたいと思いました。


100ターン遊んでも終わらない! 自分だけの三国志を紡ぐ楽しさ

 本編ともいえる“争覇モード”では、三国志の物語を武将やオリジナルエディットキャラになって追体験できます。シナリオは群雄が割拠する“黄巾の乱”から“北伐”まで、好きな時代と難易度から選ぶことが可能です。

 シリーズファンであるのですが、アクションがあまり得意ではない私は、難易度・普通で初期の“黄巾の乱”からスタート。少し不安もありましたが、何とか活躍して将軍、軍師、最終的には君主まで順調に出世していけたのでアクションが苦手な方もご安心ください。


 “争覇モード”は政略コマンドで領地を強化しつつ、他国を制圧して大陸制覇を目指していくことになります。

 初期はどの勢力にも所属していない“在野”での開始だったため、資金も兵力もない状況。できることが少なかったため、すぐに孫堅の領地に移動して彼に雇ってもらうことにしました。

 大変ではありますが、在野から自分で勢力を起こすのも楽しみの1つ。何をするのも、どこに行くのもプレイヤー次第というのが、本シリーズの魅力です。

 所属勢力には勢力目標が設定されており、一定期間内に達成すると功績を獲得できます。基本的には自分の好きな戦略コマンドを選んでいいのですが、軍内での出世を目指すならば勢力目標クリアを優先するのがオススメです。

 また戦いには兵糧が、勢力の強化には収入が必要になるので、“内政”で収入と兵糧を増やして勢力を豊かにしていくのが大事だと思いました。他の武将と協力することで、成果をより得られるので活用したいところです。


 プレイヤーが選んだ政略コマンドによって、“武勇”や“人徳”などの名声を獲得可能。名声が一定以上になると新たな称号を獲得できたり、プレイスタイルに合わせたイベントが発生したりします。

 私は初回から冒険するタイプではないので善政を心がけたのですが、ゆくゆくは董卓が真っ青になるほどの“悪徳”武将になるのも楽しそう。

 “散策”のコマンドでは仲間の武将と交流したり、在野の武将を登用できたりします。広々とした地形を探索し、万里の長城など景勝地に行けるのも楽しかったです。フォトモードで絶景を撮影できることもあって、観光気分が増してウキウキしました。

 醍醐味はさらにあります。交流でお気に入りの武将と仲よくなり、婚姻や義兄弟の関係を結ぶことは外せません! ステキな相手を見つけようと思ったのですが、出世を考えて行動しつつ、戦争に参加しつつでなかなか忙しかったですね。

 なお、武将ごとにいる地域や仕える君主が異なるので、会いたい人がいる場合は所属勢力の選択にはご注意ください。在野にステキな武将がいることもあるので、登用はお早目に!
 


 勢力目標に他地域への侵攻が設定されている場合、“侵攻戦”に参加できます。“作戦秘計”は自身だけでなく、仲のいい武将が提案してくることがあるので人間関係は円滑にしておきたいところです。

 戦いで武将を倒すと、捕縛できることも! “捕縛”した武将は自軍に登用することもでき、勢力をドンドン拡大することが可能。有名な軍師を集めたり、美女だらけの軍にしたりと、夢の勢力を作るのもありです。

 勢力が所有する地域には防衛レベルがあり、軍事の“防衛強化”で上昇させられます。敵に攻められて防衛レベルがゼロになると、相手に領地を奪われてしまうのでそうなる前にレベルを強化するか、戦闘の“防衛戦”に参加して守るようにしましょう。

 勢力が拡大するごとに人材は豊富になっていきますが、そのぶん守る土地が増えます。うまく立ち回って自分の階級が上がっていくと、政略コマンドで責任のある提案ができるように……それが大変でもありつつ、国を支えている充実感も味わえて楽しいのです。

 私は100ターンプレイして孫堅から君主の座を譲ってもらったのですが、群雄割拠の状態は変わらず大陸制覇するのには程遠い状態でした。製品版が発売されたら年末年始に腰を据えてプレイし、戦乱の時代を終わらせたいと思います!

 本作のエディットモードやチュートリアルをプレイできる体験版が現在配信中です。本作が気になっている人はもちろん、エディットモードで作成した武将は、製品版に引き継ぐことができるので、購入を決めている人も、ぜひチェックしてみてください。

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