え、『テイルズ オブ ルミナリア』が遊びやすくなって神ゲーに!? キャラガシャなしでおすすめです!
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- カワチ
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バンダイナムコエンターテインメントのスマホ向けRPG『テイルズ オブ ルミナリア』のレビューをお届けします。
オリジナルのストーリーとキャラクターで描かれる『テイルズ オブ』
本作は、個性的なキャラクターやアクション性の強いバトルで人気を博す『テイルズ オブ』シリーズの最新作。シリーズの持つ魅力はそのままに、完全オリジナルのストーリーとキャラクターで展開するため、シリーズ初心者も楽しめる作品になっています。
なお、リリース以降、こまかいアップデートによって快適になっているのが特徴。記事執筆時点のヴァージョンでは移動と攻撃が同じボタンでまとまっていますが、12月22日に配信されたver.1.1.0では、タブレット端末でプレイしているユーザーも多いとのことで、移動と攻撃のボタンを分けることができるようになりました。
そのため、掲載している画像は、現状でプレイできるものとはUIなどが異なっているかもしれません。ただ、作品の根本にある魅力は変わりませんよ!
正義の反対もまた正義。21人のドラマが濃厚に描かれる
舞台は、巨大な獣たちを“源獣”と崇めて、ともに暮らす“源獣信仰”がある世界。源獣信仰を基盤とした国々によるユール連邦と、独自技術によって飛躍的な発展を遂げたジルドラ帝国の間で戦争が勃発する、というものが主な展開です。
プレイヤーは連邦だけでなく、帝国に所属する人物や、どちらにも所属しない冒険者などの多彩な人物の視点で物語を楽しむことができます。
リリース時は7人のキャラクターの物語が楽しめましたが、エピソードはサービスの経過に伴い次々に追加。最終的には21人の視点で物語が描かれることが判明しており、かなり多角的な物語が楽しめるようになっています。
『テイルズ オブ』シリーズは最初の『テイルズ オブ ファンタジア』から、勧善懲悪ではないストーリーが描かれていました。本作はそんな『テイルズ オブ』シリーズの“視点が変われば正義も変わる”といったことを、うまく表現した作品になっています。
最初は連邦に所属するレオの物語をプレイするため、帝国が“悪”に見えるかもしれません。ですが、帝国側のキャラクターのストーリーを進めることで、彼らにも愛着がわいてきます。
また、この作品のおもしろいところは各キャラクターに個人年表があり、そのエピソードをひとつ選んで体験する点。年表ではキャラクターの過去や未来が明かされている部分もあり、「どうしてこういう結果になったのだろう?」という過程をエピソードで体験する仕組みで、推察や考察が捗るようになっています。
もうひとつの面白い点が、クエスト中の会話。マップを探索しているあいだもキャラクターが会話をするので、単調になりがちな移動時間に楽しさを与えてくれます。『テイルズ オブ』シリーズにはスキットという会話劇がありますが、そのスキットをリアルタイムで楽しんでいるような感覚ですね。
主人公によってまったくゲーム感覚が異なる!
操作はバーチャルスティックの移動と画面タップや長押しで攻撃しますが、主人公によってかなりアクションが異なるのでビックリ。剣や弓など、得物によって立ち回り方がかなり違うので毎回新鮮です。
ゲームの内容も、無双系のように多くの敵をなぎ倒したり、トラップの設置された遺跡を探索したりと、エピソードによって内容も大きく変わってきます。ストーリーによってそれぞれテーマが違い、まるで違うゲームをプレイしているように感じることもあり、かなり作り込まれていることが伝わります。
ひとつのエピソードがやや長めの印象もあり、隙間時間に遊ぶ……というよりは、キャラクターの会話や音楽も聴きながら、じっくりプレイしたくなります。物語はテンポよく進むので、追う手が止まらなくなることもしばしば。
なお、エピソードはバトルだけでなく街を探索したりするパートも。住人たちに話しかけることで各主人公たちがどのような性格のキャラクターか客観的に分かるようになっています。ここはRPG的な楽しさがあっていいですね。
ちなみに本作は、ガシャでキャラクターを手に入れる形式ではありません。ガシャから得られるのは装備品となり、必ずキャラを使うことができるので、ストーリーとエピソードが乖離していません。ここも世界観に浸かることができるポイントになっています。自分の手で中心に立つキャラクターを動かしてこそ、より没入できるというものなので、ありがたい仕様です!
リリース時よりも遊びやすさが増しており、ストーリーを追いかけやすくなったのもポイント。システム面もアップデートで日々良くなっているので、ぜひ触ってみてほしいです。魅力的なキャラクターたちが織りなす、ドラマティックな物語を見ていると、エピソードの追加配信が待ち遠しくなってきます。
OVAの配信も決定しており、エピソードも次々と実装されている本作。リリース時にプレイしていたけど離れちゃった……という人ももう一度、『ルミナリア』の扉を開いてみませんか?
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
キャラクターデザイン/佐伯俊
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