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【はじプロ連載#1】“ナビつきレッスン”では習わなかったノードンを解説!

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 “ノードン”と呼ばれる不思議な生き物どうしをワイヤーでつなぐと、簡単にゲームのプログラムを作れる、『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング(はじプロ)』。ただ今、このソフトの解説本である『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング オフィシャルガイド』が電撃より好評発売中だ。

 この本には、プログラミングを1から学ぶ“ナビつきレッスン”の内容を補足する解説記事や、全ノードンの能力を解説した記事、さらにプログラムの間違いを直すパズル“チェックポイント”“エクストラチェックポイント”の解法なども掲載している。

 今回から5回にわたってお送りするこの連載では、この本の記事からいくつか内容をピックアップしつつ、『はじプロ』の魅力の一端を紹介していく。

 第1回は、“ナビつきレッスン”では習わなかったノードンの一例として、“オモテ面が上を向いたらノードン”の記事の一部を解説しよう。

本体やJoy-Conの指定した面が上を向くと信号を発するノードン

 “オモテ面が上を向いたらノードン”は、プログラム画面の下にあるメニューから“入力”を選び、そのなかの”モーション”の一覧から選ぶと使用できる。

 このノードンがユニークなのは、Nintendo Switch本体やJoy-Conの特定の面を指定してオモテとし、その面が上を向いたら信号を出す能力だ。

 たとえば、設定画面から“どれをチェックする?”でNintendo Switch本体を選んだ場合なら、タッチスクリーンがある面を“前”、その裏側を“後”。スライドレールのある側面を“左”と“右”、電源ボタンのある面を“上”、Switchドックとつなぐ面を“下”とし、これらの面のいずれかを“オモテとする面”に指定できる。

  • ▲設定画面では“どれをチェックする?”でNintendo Switch本体かJoy-Conを選ぶと、それぞれの面を選べるようになる。

 ここで“前”を“オモテとする面”に指定した場合は、タッチスクリーンのある面が上(天井や空の方向)を向くと信号が出る。同様に“どれをチェックする?”でJoy-Con(L)かJoy-Con(R)を選んだ場合にも、それぞれJoy-Conの6つの面から1つを選んで“オモテとする面”を指定可能だ。

 なお、Nintendo Switch Liteの場合は、別売りのJoy-Conを登録すると同様の機能が使用できる。

  • ▲Joy-Conを選んだ場合は、このような画面になる。L(またはR)スティックのある面が上になる状態が“前”だ。

“オモテ面が上を向いたらノードン”の使いみちは?

 “オモテ面が上を向いたらノードン”は、Nintendo Switch本体かJoy-Conの各面のうち、1つを選んで使うノードンというのはわかってもらえたと思う。

 問題はこのノードンの使いみちだ。本書では、このノードンに“ことばつきモノノードン”や“ヒンジれんけつノードン”などを組み合わせて簡単な本を作り、Nintendo Switch本体の傾きに合わせて本がだんだんと開いていくサンプルプログラムを掲載している。

  • ▲“オモテ面が上を向いたらノードン”で本を開くプログラム。視点は真上からに変更してある。

 このプログラムでは、Nintendo Switch本体の“上”の面、つまり電源ボタンのある面を“オモテとする面”に設定。本体を立てた状態から、ゆっくりと奥側に倒す(タッチスクリーンのある面が上を向くようにする)と、画面内の本が開くしくみだ。



  • ▲本が開いていく様子を連続写真で紹介しよう。

 プログラムのポイントは、“ヒンジれんけつノードン”(Zヒンジ)を使って、2つの”ことばつきモノ”を本のページ代わりにしている点。この際に以下の条件を満たすようにしている。

(1)Nintendo Switch本体を立てて“上”の面がオモテになったときは、画面内の本を閉じた状態にする
(2)“上”の面が奥側に倒れたときは本を開いた状態にする

 これらの条件を満たすために、“オモテ面が上を向いたらノードン”の出力値を“マッピングノードン”に入力し、-180.00~180.00に変換(“はんい制限する”も選択)。

 さらに“←→”を選んで変換する数値の当てはめ方を反対にしている(そのままだと本を開く方向が逆になってしまうため)。そして、この範囲の数値を“ヒンジれんけつノードン”に入力し、ページを開く角度にしている。

 ちなみに、本のページは“ことばつきモノ”でできているので、ページに文字を書くことも可能だ。

アイデアしだいで特殊な操作方法を実現できる

 “オモテ面が上を向いたらノードン”は、使い方しだいでL・Rスティックやボタンとは異なる操作系を実現できる。Joy-Conをひねってカギを開ける、Nintendo Switch本体をめくって画面に文字を表示するなど、ユニークな使いみちを考えてみよう。

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