【はじプロ連載#4】効果音を使って短い物語を作ってみよう!

電撃の攻略本
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 “ノードン”と呼ばれる不思議な生き物どうしをワイヤーでつなぐと、簡単にゲームのプログラムを作れる、『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング(はじプロ)』。ただ今、このソフトの解説本である『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング オフィシャルガイド』が電撃より好評発売中だ。

 この本には、プログラミングを1から学ぶ“ナビつきレッスン”の内容を補足する解説記事や、全ノードンの能力を解説した記事、さらにプログラムの間違いを直すパズル“チェックポイント”“エクストラチェックポイント”の解法なども掲載している。

 全5回にわたってお送りするこの連載では、この本の記事からいくつか内容をピックアップして、『はじプロ』の魅力の一端を紹介。

 第4回となる今回は、本書に収録しているサンプルプログラムを紹介しよう。

“ナビつきレッスン”やノードン編を読んで学んでプログラムを作る

 “ナビつきレッスン”を進めているときに、習ったこととは別のノードンの使いみちがひらめいたことはないだろうか? 

 そんな人のために、『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング オフィシャルガイド』に掲載しているサンプルプログラムを1つ紹介しながら、プログラムのしくみだけではなく、アイデアをひらめいたときの過程も簡単に紹介するので、制作のヒントにしてほしい。

  • ▲今回は“音を鳴らすノードン”を使ったサンプルプログラムの紹介。

さまざまな効果音を使って短い物語を作る

 『はじプロ』にはさまざまな効果音が収録されている。打楽器の音や笛の音、動物の鳴き声、何かにぶつかる音、電子音、機械が動く音など、使える種類はもちろん数も豊富だ。

 基本的にこれらはゲームの演出用の素材として使う。たとえば“シューティングゲームで弾が敵に当たったときに音を出す”というように、用途をしぼって使われることがほとんどだ。音が入るだけで、ゲームの雰囲気や操作に対する手ごたえがガラっと変わる。

 このように効果音はゲームの演出としてなくてはならない素材だが、「ゲーム以外には使えないものだろうか?」。ある日こんなことを考えて筆者は効果音をひととおり眺めてみた。

そのときに考えていたことを順を追って紹介しよう。

(1)効果音のなかには、人の笑い声や叫び声などもある。この声を使って何かできないだろうか?

(2)効果音をテーマにしたプログラムを作るなら、画面にはあえてヒトやクルマなどを出さず、効果音に注目してもらえるようにしよう

(3)効果音だけでネタにするなら、ラジオドラマのように音や声から場面が想像できるものにできないだろうか?

(4)ドラマのような長編にするのは難しいが、いくつか効果音を組み合わせて短い物語を作ることができそう

(5)人の声と目覚まし時計の音を使って朝のシーンを作ろう

 ……という順番で考えて作ったのが、下の簡単なプログラムだ。

  • ▲“タイマーノードン”と“効果音を鳴らすノードン”を使った単純なプログラム。効果音から朝の情景を思い浮かべてもらえるだろうか。

 “目覚まし時計で目覚めたおじさんが、時計を見たらアラームの設定時間を間違えていたことに気づいて驚く”という場面を想像してほしい。下はプログラムの流れだ。

(1)効果音の“ボイス”のなかにある“いびき”を3秒間鳴らす
→おじさんは睡眠中

(2)3秒経ったら効果音の“機械”のなかにある“目覚まし時計”を5秒間鳴らす
→目覚まし時計が鳴る

(3)3秒経ったら効果音の“ボイス”のなかにある“あくび”を1秒間鳴らす
→目覚まし時計の音に気づいたおじさんが目覚め、あくびをする

(4)7秒経ったら効果音の“ボイス”のなかにある“おどろく(男)”を音量2で鳴らす(鳴らす秒数の指定はなし)
→目覚まし時計の時間を確認し、アラームが鳴る時間を間違えて設定していたことに驚く

 “あくび”の声は少し気の抜けた感じだが、時間を間違えたことに気づいたときの“おどろく(男)”の声が野太く、深刻な事態に陥っていることが想像できる。

 プログラムの内容はシンプルで、各“タイマーノードン”を使った時間の管理が中心になっている。そのため、別の効果音を追加するのも簡単だろう。

 たとえば、おじさんが驚いたあとに飛び起きて、慌てて周囲にぶつかる効果音を入れてみたり、ドアを開ける効果音を入れて、急いで部屋を飛び出していく様子を表現してもいい。

 また、効果音だけだと物足りないという人は、“モノ”の“とくしゅなモノ”から“エフェクト”を選んで、効果音に合わせて画面にエフェクトを表示してみるのも楽しいかもしれない。

  • ▲『はじプロ』の効果音には、思わず使ってみたくなるようなユニークな音が数多く収録されている。

ノードンの能力を知るとアイデアを形にしやすい

 『はじプロ』のプログラミングは、アイデアをどう形にするかが重要だ。とはいえ同じアイデアでもノードンの選び方や使い方しだいで、まったく別のプログラムになることもある。

 いずれにしても、各ノードンの能力をわかっているほうが、アイデアの実現方法がひらめきやすいのは確かだ。

 本作のリファレンスや『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング オフィシャルガイド』を見て、ノードンのことをより深く知っておこう。

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