『メガドラミニ』レビュー連載その5。『ストーリー オブ トア』『タントアール』『ファンタシースター』

Goうま
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 9月19日に発売される『メガドライブミニ』に収録されているタイトルについてレビューしていきます。

 『メガドライブミニ』は、1988年に発売されたセガ・エンタープライゼス(現、セガゲームス)5番目の家庭用ゲーム機である、『メガドライブ』向けタイトルを40本以上内蔵したゲーム機。価格は6,980円+税。

 今回掲載するのは、『ストーリー オブ トア ~光を継ぐ者~』、『タントアール』、『ファンタシースター ~千年紀の終りに~』という3タイトル。さまざまなライターがソフトの特徴や魅力を語っていきます。

 なお、掲載はタイトル名順になっています。

『ストーリー オブ トア ~光を継ぐ者~』 文:Go!!

 4種類の武器と精霊を使って戦いながら、さまざまなダンジョンを探索していくフィールド見おろし型のアクションRPGです。敵も味方もキャラクターがやたら大きいうえに、操作感が快適なので、キャラクターを動かしているだけで気持ちいい!

 どちらかといえばアクション性が高いので、アクションが苦手だった自分は手こずることも多かったですが、しっかりプレイすれば必ず突破できる、適度な難易度が魅力でした。また、ダンジョンでの謎解きもしっかりしており、ギミックを解き明かした時の爽快感も抜群です。

 そして、古代祐三氏によるこだわりのサウンドの数々も、まさに“必聴レベルの魅力”となっています。メガドライブ最後期に登場しただけあって、細かい部分までしっかり丁寧に作り込まれた良作です。今回の『メガドライブミニ』での収録を機会に、もう少し知名度が上がってくれることを願っています。

『タントアール』 文:うま

 本作はもともとアーケードで稼働していた、“ミニゲーム集”の草分け的存在です。

 セガらしいちょっとおバカなノリのミニゲームばかりなうえ、また当時は“ミニゲーム集”はなかったので、普段ゲームをやらないっていう女の子たちといい感じにプレイしたものです。ルールもわかりやすいし操作もシンプルで、ウケがよかったんですよ。

 なかでもボタン連打で風船を割る“結構毛だらけコケコッコー”とか、シャッフルされた帽子の中に隠された花を見つける“ハッとしてフラワー”なんかが、盛り上がったものです。

 ちなみにこのメガドライブ版は“フリー”モードで好きなゲームを自由にプレイできるので、苦手なゲームの練習もできます。また、メガドライブ版オリジナルのミニゲームが4種類追加されているので、アーケード版をやり込んだという人もこの機会にプレイしてみるといいですよ!

『ファンタシースター ~千年紀の終りに~』 文:Go!!

 現在もオンラインゲームに形を変えてシリーズが続く、『ファンタシースター』シリーズの4作目です。一見オーソドックスで地味な2DフィールドRPGですが、探索、バトル、育成など、RPGのおもしろさの根幹がしっかりと詰め込まれ、まさにセガがこれまで培ってきた、RPGの集大成ともいうべき良作です。

 テクニックや技の組み合わせで別の技に変化するコンビネーションや、まるでコミックを読むようにテンポよく展開するイベントなど、洗練されたシステムは、今遊んでも違和感がありません。適切な戦闘バランスでとにかく軽快に進むので、忙しい人でも楽しめると思います。

 ちなみにシリーズ4作目ではありますが、過去のタイトルをプレイしていなくても十分楽しめるので安心を。のちの『PSO』シリーズまで続く設定もあるので、ぜひこの機会に90年代RPGの1つの到達点に触れてほしいです!

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