人を跳ねたら交通刑務所行き。『The Way Home』で学ぶ安全運転の大切さ!【2021年おすすめ傑作選(2):電撃インディー#165】

まさん
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  電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は2021年に発売された(移植、リメイクなども含む)オススメのインディーゲームを取り上げる特別企画第2回をお届けします。

 第2回は、PC(Steam)で配信中のちょっと変わったドライブゲーム『The Way Home』を紹介。

 日本語がないゲームではあるのですが、誰でも遊べてちょっと考えさせられるところもある。でも、そこまで難しいゲームでも暗いゲームでもない。カジュアルなのにメッセージ性もあって不思議とハマってしまうゲームもあり、インディーゲームとは本当に自由な世界です。

人を跳ねたら交通刑務所行き。慎重に帰宅する斬新なドライブゲーム

 プレイヤーは家路を急ぐ車のドライバー。画面右端にある我が家を目指して車を走らせ、安全に帰宅することが目的です。車の運転はとても簡単。Low、Normal、Fastの3速のギアをチェンジして速度を変えて左右に動かすか、その場で止まるだけ。

 あとは、安全運転で家に帰るだけです。ゴキゲンなミュージックに乗って車を走らせ、看板の法定速度やSTOPの文字を横目にぶっ飛ばすドライブは、とても快適。思わず背景にポエムも浮かび、信号機に表示される人型のマークも踊り出します。

 ああ、ドライブは最高ですね。なんて油断していると、正面から歩きスマホの歩行者や、酔っ払いの自転車が出現! ぶつかる前に車を止めないと人を跳ねてガシャーン! 逮捕!! あなたは、法律違反で刑務所行きとなりました。ゲームオーバーです。

  • ▲こちらを見ていない危険な歩行者や自転車、気を抜いた瞬間に飛び出してきます。危ない……と思った時には大惨事! ああ、ゲームの中で良かった……。

 そう、これはただのドライブゲームではなく、安全に目的地へ向かう交通安全ドライブゲーム。車を事故らせないように走る“交通安全の教材”みたいな作品だったのです。

 最初はずっと加速していたギアも、遊ぶうちにだんだん最低のLowが基本に。いつの間にか、車をゆっくり走らせて徐行するクセが身に付き、人が飛び出すとヒヤッとしている自分に気が付くと思います。知らず知らずのうちに、安全運転を叩き込まれるのです。

 交通法規を守ってクリアしたあとは、スーパーカーを購入してレーシングモードも遊べます。こちらでは逆に、法律を守らず人を跳ねまくってゴールを目指す正反対のレースが遊べるのです。なんなんだ、このブラックジョークみたいなモードは。

  • ▲2位以下だと、1位の人が跳ね飛ばした死体がそこら中に転がっている地獄絵図に。なんだ、これ。

 まったく逆のゲームらしいモードを入れるお茶目さがありつつも、交通ルールを守って運転することの大切さが学べる本作。人は突然飛び出してくるという怖さも体験できて、自分も気を付けなければいけないと心に命じられる作品でした。歩きスマホはやめましょう!

『the Way Home』商品情報
ハード:PC(Steam)
ジャンル:ドライブシミュレーター
メーカー:HiderumStudios
価格:205円(税込)


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