『ケイデンス・オブ・ハイラル』でリズムに乗って『ゼルダの伝説』の世界を旅しよう!

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 Nintendo Switch用ソフト『ケイデンス・オブ・ハイラル: クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説』の魅力を紹介します。

世界を旅するにはリズム感があるとちょっといい

 本作は、『ゼルダの伝説』と『クリプト オブ ネクロダンサー』のコラボタイトル。ハートのかけらを集めて体力を増やしたり、装備を手に入れてパワーアップしたりと育成面も『ゼルダの伝説』シリーズを踏襲しています。

 一方で、システム面は『クリプト オブ ネクロダンサー』寄り。両作品ともに知っている人には『クリプト オブ ネクロダンサー』のシステムで遊ぶ『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』ですと説明すれば、大体の説明は済んでしまいます。

 ただ、そういった人は既に本作を遊んでいるかと。ですから、『クリプト オブ ネクロダンサー』を知らない人に向けて本作のシステムを紹介しましょう。

 本作のフィールドはマス目で区切られており、自分が動くと敵が動く、ローグライクダンジョンRPGがベース。ですが、一般的なローグライクダンジョンRPGとは異なり本作では1ターンが曲のリズムに合わせて自動でやってきます。

 シーンごとにBGMが異なるため、1ターンの時間は異なりますがだいたい1秒間に2ターンほど。ローグライクダンジョンRPGでよく言われる“行動を決める前にじっくり考える”をしようとしても、どんどんターンが経過していきます。

 考えるために動かなかったとしても敵はリズムに合わせて行動するので、実際にはリズムに合わせて移動しながらいつ攻撃を仕掛けるか、どんなアイテムを使うかなどの行動を考えるといった具合。

 2ターンに一度行動する敵なら、相手の行動で自分と敵が隣接するように調整してから攻撃と移動を交互に繰り返す。1ターンに一度行動する代わりに一度攻撃を行うと大きなスキができる敵ならあえて近づいて攻撃を誘ってから反撃。リズムに乗りながら、敵のパターンを見極めて戦っていくことになります。

 ただ、リズムアクションの要素があるといっても、正確にリズムに合わせる必要はなし。極端な話リズムと関係なく一方向に方向キーを連打し続けてもリズムにある程度合わせて行動することができます。

 リズムアクションで定番の、タイミングをミスしたことでライフが減るなどのペナルティもなく、逆に正確にリズムを刻み続けるとボーナスが入るといったシステム。

 リズムに合わせなければいけないのではなく、リズムに乗った方が遊びやすく気持ちいい。そのため、自然とリズムに乗って遊ぶようになっていくという感覚ですね。

デジタルな仕切りがあることによる先を読む楽しさ

 ローグライクダンジョンRPGとして見ると、ランダム要素がほとんどないのもポイント。

 敵を3回攻撃すれば倒せる状況なら、何度繰り返しても3回で倒せます。逆に敵の攻撃を受けたら力尽きるという状況で、運よく耐えたり避けたりするといったことはありません。

 一部のランダム要素についても“ランダム要素のなかからなにが選ばれたか”を見てから対応しても間に合います。

 さらに、フィールドすべてがマスで区切られているためアクションゲーム的な戦いのコツがわかりやすく置き換わっているのも特徴。

 例えばアクションゲームでの“近づいてきたら攻撃する”という行動は本作では“隣のマスに来たら攻撃する”に置き換わります。同様に“敵の弾をギリギリでよける”は“〇ターン後に1マス移動する”といった具合。

 リズムアクション要素という忙しさがある一方で、ターンとマスというデジタルな仕切りがあるため先の展開を読みやすいという難易度のバランス感が、忙しいだけではないローグライクダンジョンRPGにしています。

『ゼルダの伝説』よりもさらにパズルに寄った謎解き

 もちろん、『ゼルダの伝説』と同じく謎解き要素もあり。滑る床を歩いて正しい道を見つけたり、スイッチを起動して扉を開いたりとその内容はさまざま。

 こちらも1ビートが1ターンのターン制になっていることで“スイッチを押してから〇秒以内に出口にたどり着く”というギミックが“スイッチを押してから〇ターン以内に出口にたどり着く”になるなど、『ゼルダの伝説』シリーズよりもパズルゲーム寄りの謎解きになっています。

 ターンは言い方を変えれば手数。限られた手数で答えにたどり着く謎解きは詰将棋的な感覚があり、アクションを重視した謎解きとは違うじっくり考える楽しさがあります。

 このようなシステムであるため、先のターンを予測することは簡単。敵やギミックのパターンがわかっていれば、100ターン以上かかる(と言ってもほんの50秒程度ですが)状況でも時間さえあれば多くの場合で先の状況を正確に予測できます。

 ただ、ここまで書いてきた通りじっくり考えることは到底無理。1秒に2ターンほどという早いテンポのなかで数ターン先を考えるのがせいぜいです。

 じっくり考えれば見つかるはずの答えをなるべく素早く見つけ出して、それを実行するという感覚は“落ちもの”系のパズルに近いプレイ感覚。そこに自然とリズムに乗る楽しさが加わり、本作は独特の気持ちよさを生み出しています。

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ケイデンス・オブ・ハイラル:クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説(パッケージ版)

  • メーカー:スパイク・チュンソフト
  • 対応機種:Nintendo Switch
  • ジャンル:ローグライクリズムアクション
  • 発売日:2020年10月23日
  • 希望小売価格:4,780円(税込)

ケイデンス・オブ・ハイラル:クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説(ダウンロード版)

  • メーカー:スパイク・チュンソフト
  • 対応機種:Nintendo Switch
  • ジャンル:ローグライクリズムアクション
  • 発売日:2019年6月14日
  • 希望小売価格:2,980円(税込)

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