こだわりで選ぶ、おすすめゲーミングPC 4選(2022年1月版)
- 文
- 後藤宏
- 公開日時
『Call of Duty: Vanguard』や『Halo Infinite』がリリースされるなど、2021年末も話題のゲームが目白押しでした。せっかくなら、ゲーミングPCを導入して、ガッツリ楽しみたいけど……。ひとくちにゲーミングPCといっても、各メーカーからモデルが発売されていて、目移りしてしまいますよね。今回はスペックのチェックポイントを確認したあとに、イチオシのゲーミングPCを紹介していきます。
チェックすべきスペックはココ!
ゲーミングPCであれば、真っ先に確認したいのは、やはり“グラフィック性能”。ゲームの動作に直結するスペックだけに重要なポイントです。また、搭載しているCPUも外せないチェックポイントのひとつです。デスクトップタイプであっても容易には換装ができない部分ですので、世代やランクを見極めて選びましょう。
一方で、ストレージやメモリーも、忘れてはいけないポイントです。特にストレージは、接続の形式や対応する規格によって、アクセス速度が激的に高速化します。さっそく、それぞれのポイントについて解説していきましょう。
なにはともあれグラフィック性能を確認
ゲーミングPCのスペックで最も注目しておくべきポイントは、やはりグラフィック処理の性能です。現在の主流はNVIDIA社のGeForceシリーズで、フルHD表示であれば、GeForce GTX 1000シリーズなどの古いモデルでも、普通にプレイできるゲームは多数あります。
しかし、Windows 11の場合、ゲームなどのグラフィック処理をサポートする“DirectX 12 Ultimate”の動作環境に条件があります。たとえば、主流のGeForceシリーズでは、GeForce RTX 2000シリーズ以降が条件。これからゲーミングPCを購入するのであれば、GeForce RTX 2000または3000シリーズを搭載しているモデルがおすすめです。
インテルとAMDがしのぎを削るCPU性能
CPUは長年、インテル社のCore iシリーズとAMD社のRyzenシリーズが競い合ってきました。現在、主流となっているのは、Core iシリーズが第11世代、Ryzenシリーズは第5世代で、パフォーマンスに優れながらもリーズナブルなRyzenシリーズが人気です。快適にゲームを楽しみたいなら、Ryzen 7 5000シリーズ以上または、Core i7 11700シリーズ以上で検討すると良いでしょう。
なお、2021年10月に第12世代のCore iシリーズが発表され、そのパフォーマンスがRyzenシリーズを圧倒し、注目を浴びています。登場したばかりで、まだ搭載しているゲーミングPCは少ないのですが、パフォーマンスをとことん追及するなら、第12世代Core iシリーズ搭載のゲーミングPCを狙いたいところです。
ストレージ&メモリーも見逃せない要素
パソコンの動作の中で、最も処理に時間が掛かるのがストレージへのアクセスです。ストレージの種類によって、驚異的な高速アクセスを実現でき、快適さがグッと変わります。主流のストレージはSSDですが、中でも“NVMe”接続のSSDが、より高速でおすすめです。
現在は“PCI Express 3.0”規格が中心で、HDDに比べて20倍以上も高速になるケースも珍しくありません。最近では、さらに高速な“PCI Express 4.0”規格を採用したゲーミングPCも登場しており、速さを追求するなら“PCI Express 4.0”を選択しましょう。なお、ストレージ容量は少なくとも256GB、余裕を持たせるなら512GB以上は欲しいですね。
また、メモリーを大容量にすれば、ストレージへのアクセスを減らせ、そのぶんだけ処理が速くなります。特にグラフィックボードに搭載されている専用メモリーが少ない場合は効果的です。
16GB以上の容量があれば、多くのゲームは快適にプレイできますが、フルHD以上の解像度でプレイしたり、画質を最高品質に設定したりしたい場合は、32GB以上に増量しておくのがおすすめになります。
こだわり別にイチオシモデルを紹介!
チェックしておきたいポイントを把握したところで、いよいよ編集部が厳選したゲーミングPCを紹介です。実際にマシンを選ぶ場合は、遊びたいゲームに必要なスペックやマシンを設置する場所など、どういったポイントを重視するかで、おすすめのマシンも変わってきます。
ここでは、“コスパ”“手軽さ”“パフォーマンス”“サイズ”のこだわり別に、それぞれのおすすめモデルを紹介していきます。
コスパにこだわる!
レノボ・ジャパン:Legion T550(90RC00G1JM)
グラフィックにGeForce RTX 3060を搭載したミドルクラスのモデル。CPUには、Ryzen 7 5700Gを採用していて、ゲームを快適にプレイできる環境を備えながら、税込みでも14万円台(2021年12月31日時点)とリーズナブルな点が魅力です。動作時にファンが光るデザインが印象的です。
冷却性に優れた大型ファンのCPUクーラーを採用。加えて、ケースは前面に吸気用ファンを2基、背面に排気用のファンを1基装備。ケース内にこもった熱をすばやく排出します。また、いずれも大口径のファンを採用しているため、回転数を抑えて静音性を向上することも可能です。
主な仕様
【CPU】AMD Ryzen 7 5700G
【メモリー】16GB(DDR4-3200)
【ストレージ】256GB(PCI Express 3.0)NVMe接続+HDD 2TB(7200rpm)SATA接続
【グラフィック】NVIDIA GeForce RTX 3060(8GB)
手軽さにこだわる!
ASUS JAPAN:ROG Strix SCAR 17 G733QS(G733QS-R9XR3080ECQ)
2560×1440ドット表示の17型ディスプレイを搭載した大画面ノートPC。グラフィックにはGeForce RTX 3080 Laptopを備えており、デスクトップ並みのパフォーマンスを備えている点が特徴です。
また、CPUにはゲーム向けにチューニングされたRyzen 9 5900HXを採用。最高動作クロックが4.6GHzと、CPUのパフォーマンスが求められるゲームでも快適にプレイできます。
光学式のメカニカルスイッチを採用したキーボードを搭載しているのも、ゲーマーにとってはうれしいポイントです。入力時の誤操作を防ぐために処理を遅延させるデバウンスタイムを短縮でき、入力を高速化。格闘ゲームやFPSなど“一瞬”が勝ち負けを左右するゲームには、特に効果的です。
主な仕様
【CPU】AMD Ryzen 9 5900HX
【メモリー】32GB(DDR4-3200)
【ストレージ】SSD 2TB(PCI Express 3.0)NVMe接続
【グラフィック】NVIDIA GeForce RTX 3080 Laptop(8GB)
パフォーマンスにこだわる!
デル:Alienware Aurora R13 スプレマシー 【標準構成】
CPUにインテルの第12世代Core iシリーズを搭載していることをはじめとして、グラフィックにはGeForce RTX 3090、メモリーはDDR5規格を採用するなど、とことんパフォーマンスを追求したモンスター級のモデル。サイドパネルが透明で、PC内部が見えるケースのデザインが特徴的です。
冷却システムには水冷方式を採用。『Alienware』シリーズの標準水冷システムよりも11%程度、冷却性能が向上しており、熱によるCPUのパフォーマンス低下を抑え、第12世代Core iシリーズのパフォーマンスを極限まで引き出します。
主な仕様
【CPU】インテル Core i9 12900KF
【メモリー】16GB(DDR5-4400)
【ストレージ】SSD 512GB(PCI Express 4.0)NVMe接続
【グラフィック】NVIDIA GeForce RTX 3090 24GB
サイズにこだわる!
サイコム:プレミアムライン コンパクトモデル(B550FD-A-Mini)【標準構成】
幅166mm、奥行き325mm、高さ310mmで、一般的なデスクトップに比べ、1/2程度のサイズを実現しつつも、PCI Express 4.0を採用するなど、スペック面でも妥協なし。フルサイズのゲーミングPCに劣らないパフォーマンスを発揮できるのが魅力です。加えて、CPUの冷却には水冷方式を採用しており、静音性にも優れています。
本製品は、ミニサイズでもデスクトップPC。本体のサイドパネルを取り外して、メモリーやストレージはもちろん、グラフィックボードも換装することも可能です。将来的に、よりハイスペックな環境が必要になっても、パーツを換装して対応できます。
主な仕様
【CPU】AMD Ryzen 7 5800X
【メモリー】16GB(DDR4-3200)
【ストレージ】SSD 512GB(PCI Express 3.0)NVMe接続
【グラフィック】GeForce RTX3060 12GB
ゲーミングPCは、パフォーマンスが重視されるため、デスクトップタイプが中心ですが、ノートタイプもあります。遊びたいゲームや使い方に合わせて、こだわりポイントを見極めて、最適なモデルを見つけてくださいね!
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