えなこ&つんこが登場キャラにコスプレ! 『トライブナイン』アニメ完成披露試写会レポート
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アカツキとトゥーキョーゲームスの共同新規IPプロジェクト『TRIBE NINE(トライブナイン)』。
今回はアニメ『トライブナイン』の2022年1月の放送・配信開始に先駆けて、12月22日に開催されたメディア・関係者向けのアニメ完成披露試写会の公式レポートをお届けします。
以下、公式レポート原文を掲載します。
『TRIBE NINE(トライブナイン)』アニメ完成披露試写会レポート
挨拶・メンバー紹介
秋葉原UDXシアターで開催された『トライブナイン』アニメ完成披露試写会のオープニングは登壇者の挨拶からスタート。
制作陣からはトゥーキョーゲームス代表で本作の原案の小高和剛さんとアニメ監督の青木悠さんが登壇しました。
キャストとしていらっしゃったのは白金ハルを演じる堀江瞬さんと、有栖川さおりを演じる渕上舞さん。
さらには応援大使として、コスプレイヤーのえなこさん、つんこさん。おふたりはそれぞれアニメ『トライブナイン』のキャラクター有栖川さおり、神谷瞬のコスプレでの登場です。
司会進行は立花はるさんが務めます。
アニメもゲームもそれぞれ楽しめるよう、キャラを魅力的に/原案:小高和剛さん
まずは『トライブナイン』の世界観やストーリーなど原案を担当するトゥーキョーゲームス代表小高和剛さんにインタビュー。
立花さん:今回、『トライブナイン』のアニメ化を決断したのはどのようなきっかけでしょうか?
小高さん:『トライブナイン』では、初期からゲーム・アニメを大きな二本柱として考えていました。新たなIPとして勝負するために独自性にとにかくこだわっているのですが、独自性というのは“初見だとわかりづらい”という一面もあります。
そのため、まずはアニメで『トライブナイン』の世界観をわかっていただきたく、アカツキさんにアニメ化を早い段階で提案しました。
立花さん:アニメ化にあたって重視したのはどのような点ですか?
小高さん:アニメとゲーム、世界観を同じくしながら違うストーリーを楽しめるという点です。アニメはアニメで、ゲームはゲームでそれぞれ楽しめるよう、さらにはキャラクターが魅力的になるようにこだわっています。
アニメとゲームを地続きの世界観にするため、最大濃度で作品作りを/アニメ監督:青木悠さん
続いてアニメ『トライブナイン』の監督を務める青木悠さんへも質問。
立花さん:初めて『トライブナイン』という作品のお話を聞いたときの第一印象はいかがでしたか?
青木さん:お話をいただいた時に聞いたのは“野球なんですけど、野球じゃないんです”と。
小高さん:禅問答みたいですよね(笑)。
青木さん:しかし、世界観やキャラクターを掘り下げていけばいくほど、これはゼロから取り組んで作っていかなければならない作品だなと感じました。
“〇〇のような感じで”というオファーではなく、誰も観たことがないものを作ってみませんか、というオファーでした。僕はこの作品が初監督作品になるため、少し心配だったのですが、『トライブナイン』のように誰も観たことがない作品に挑戦してみたかったため、前のめりで取り組みました。
『トライブナイン』はゲームの開発も同時進行で進めているので、ゲームの進行状況とアニメの進行状況をお互いにフィードバックするような形でアニメ制作をして、難しいところもありますが楽しい制作でした。
立花さん:青木さんにとって本作が初監督作品とのことですが、監督初仕事がメディアミックスを前提とした原作のある作品ということでやりがいを感じるところもあれば難しさを感じる部分もあったかと思います。いかがでしょうか?
青木さん:アニメ『トライブナイン』はゲームと一緒に歩んでいく作品ではありますが、アニメ制作で最も意識したのは映像としての楽しさです。
そして『トライブナイン』の世界の決闘手法であるXB(エクストリームベースボール)は野球が屋台骨にはなっているのですが、野球にあまり詳しくない方にも敬遠されないよう、”打った・走った・殴った・倒した”で試合が伝わるように作りました。
小高さん:そのあたりに関しても、最初に「XBってどういうルールなんだ」という議論から始まりましたよね。
ファールがあるのかとか、どういうときにアウトになるのか、点数はどうつけるの、みたいなところか青木監督と一緒に考えて。
青木さん:小高さんが毎回キャラクターを過酷な状況に誘導していこうとするので、「それだと最後までキャラクターがマウンドに立てません」みたいな話をしたり(笑)。
そんなふうにキャラクターたちは過酷な状況に追い込まれていくんですけど、そのおかげでギリギリの駆け引きや内面の深いところをストーリーに織り込めたと思っています。
立花さん:お伺いした話だと、絵コンテを青木さんひとりで描ききったとか。
青木さん:はい、アニメの絵コンテは通常であれば複数人で担当して各話同時並行で描いていくのですが、今回は僕がワンストップで皆さんと膝をつき合わせて1話1話コンテを作りました。
『トライブナイン』はキャラクターや世界観のブレが起きないよう、普通のアニメの数倍の密度で協議をし、ときには僕からも提案をしています。
作りながらルールができていくことも多くて、大変でしたがその分作品の濃度を高められたかなと思います。
立花さん:ちなみに、以前小高さんもエクストリームベースボールってよくわからんみたいなことをおっしゃっていましたが(笑)。この世界観や決闘をアニメで表現するうえで重要視された点や、こだわられた点はありますか?
小高さん:細かいことはいいんだよ、ということを打ち合わせではよく口にしてましたね。
青木さん:そうですね。打ち合わせしているときにはどうしようと思うこともあったのですが、映像になると少年漫画的なケレン味や緩急がついて良いなと。
立花さん:最後に本作についての意気込みをお願いします!
青木さん:初監督作品で、さらに新型コロナウイルスの影響も受けたため不安はありましたが周りの方の力を借りて最初の不安を払拭するほど十分なことができました。
『トライブナイン』は今後まちがいなく僕の代表作になりますし、すばらしいものができたと思っています。
ゲームもアニメと地続きの世界観で、すばらしいとうかがっているので、合わせて楽しんでいただければと思っています。
キャストがテープオーディションの台本から感じた“異質さ”/堀江瞬さん・渕上舞さん
ここからは2021年9月30日に配信されたEXTREME PROGRESS REPORT #00(エクストリームプログレスレポート#00)にもご出演いただいた声優の堀江瞬さん、渕上舞さんへの質問タイム。
立花さん:堀江さんは小高さん原案の作品にご出演されるのは2度目ですね。初めて『トライブナイン』の企画をうかがった際の印象はいかがでしたか?
堀江さん:テープオーディションのときの台本に、キャラクターのセリフ以外にも「天気がいいな」というような何気ないセリフを“ご自身の声で話してください”と書いてあるパートがあって。
それを見た時になんとなく、他の作品と違うのかも、異質なことをやりたいのかもと感じました。それを見た時にまたワンランク上に緊張のギアが入りましたね。
こういうパートがあるということは、キャラクターのテンションをナチュラルに表現するアプローチもありなのかな、と考えてハルくんの役作りをしましたね。
合格したあとに台本を見たらストーリー展開がすごすぎて笑っちゃいました。「打った、走ったまでは分かるけど、殴った、倒したって?」と。出塁するのにも命がけですよね。
青木さん:素の声でセリフを読んでいただいたのは、僕のオーダーです。オファーを出す段階ではまだすべてのシナリオが固まっていなかっため、キャストさんの声からもインスピレーションを得たい、キャストさんの雰囲気をキャラクターにフィードバックさせたいと思ったんです。
堀江さん:それは今初めて知りました!
立花さん:アニメ収録の際は、同じくミナトトライブの有栖川さおり役を演じていらっしゃる渕上舞さんとも同じ現場になることも多かったと思いますが、堀江さん・渕上さん、それぞれ収録の際のちょっとしたエピソードやお互いの収録の印象などをお聞かせください。
渕上さん:新型コロナウイルスの影響で以前とはちがう状況で、収録後に一緒にごはんを食べに行けない、おしゃべりもあまりできない。
堀江くんとはこうして一緒にお芝居をするのが初めてなので、どういう方か探り探りだったんですが、仲良くなれて。こんな状況下なのにやりやすくて楽しい現場でした。
原作のあるメディアミックス作品なので、台本をいただくたびにお話をさせていただいて、よく収録が一緒になる堀江くん、タイガ役の沢城千春くん、私の三人で少年マンガを読んで語り合うかのような時間を過ごしたり。
堀江さん:基本的にその3人で収録でしたよね。だからまだしっかりと声を聞いたことのないキャラクターもいるんです。
立花さん:さきほど堀江さんがオーディション台本に驚いた、というお話が出ましたが、渕上さんは『トライブナイン』の第一印象はいかがでしたか?
渕上さん:第一印象は謎すぎて、オーディション資料にXBの説明もなくて。
堀江さん:すべては明かされていなかったですよね。資料にあるのはキャラクターのイラストとか日常のセリフくらいでした。
渕上さん:有栖川のセリフに「ボールをとったらぶちのめす」ってセリフがあるのを見て、どんなキャラ? と思いました。ギャグっぽいのか、生死をかけた戦いなのか、自分で”有栖川さおりはこうだ”と考えてテープオーディションに提出しました。
役をいただいてからの台本も、作品への驚きが大きくて。普通のスポーツ作品ってさわやかで青空の下で笑ったり泣いたり、という印象がありますよね。
それが『トライブナイン』では真逆の夜というのが印象的でした。
立花さん:あらためて本作の見どころを堀江さん、渕上さんにお聞きします。
堀江さん:『トライブナイン』は各トライブがXBで戦いを繰り広げる物語ですが、ただ戦うだけではなく、成長ドラマがある作品です。
僕の演じるハルくんは第1話では気弱だけどミナトトライブの仲間たちと出会って成長していくので、皆さんにも見届けてほしいです。
魅力的なキャラがたくさんいるので、ビジュアルからでも声優さんからでも推しを見つけやすいこともあり、どんな入り口からでも楽しんでいただける作品でもあります。まずは見てみてください!
渕上さん:雰囲気、色使い、ビジュアルなど印象的な作品ですが、そのなかにXBという主軸があり、いろいろな要素が詰め込まれています。
物語をわかりやすく描いていただいていて、そのなかで掘り下げるとおもしろいキャラを見つけられたり、考察ができたりする作品なのでぜひ一度みてほしいです。
たくさんの人の『トライブナイン』のコスプレが見たい!/応援大使:えなこさん・つんこさん
堀江さん・渕上さんのインタビューの後にはアニメ放送・配信に先がけて公開されているオープニング映像、エンディング映像の上映と青木さんの解説が行われ、最後にお話をうかがうのは、応援大使のえなこさんとつんこさん。
えなこさんの衣装はミナトトライブの副リーダー有栖川さおりのコスチューム、つんこさんの衣装はミナトトライブリーダー神谷瞬のコスチュームです。
遠くからでも細部へのこだわりが伝わる完成度のコスプレに、有栖川さおりを演じる渕上さん、神谷瞬に憧れる白金ハルを演じる堀江さんも驚いたようでした。
先んじて第1話を鑑賞済みのえなこさん、つんこさんに立花はるさんが感想を聞いていきます。
立花さん:ネタバレにならない範囲で感想やおすすめポイントを教えてさい。
えなこさん:私は野球が好きなのですが野球を知らない方も楽しめる作品です。魅力的なキャラクターが多いのでコスプレイヤーもコスプレしがいがあると思います!
つんこさん:試合のシーンやアクションがすごいです! ルールも型破りで、固定概念をがつんと覆されました。
ハルくんとタイガくんの性格が真逆で、掛け合いがおもしろいところも好きです。いろんな方の『トライブナイン』のコスプレが見たいなと思いました!
アニメ第1話先行試写&PV第2弾上映
登壇者の皆さんのインタビューでもさまざまなエピソードが飛び出し、より内容が気になるアニメ『トライブナイン』。
イベントの後半では会場に来ていただいたメディア関係者さんに向けて第1話の先行試写を行いました。皆さまも一体どんな第1話なのか、2022年1月、ご自身の目でお確かめください!
続いて、今回のイベントで初公開となったアニメPV第2弾を上映しました。
立花はるさんが登壇者の皆さんに、第1話・PV第2弾の感想、これからの意気込みを聞いていきます。
小高さん:第1話をご覧になるとわかるとおり、いきなり野球という概念が消失しています(笑)。
試合を通じてミナトトライブのキャラクターがどんなふうに困難に立ち向かい成長するのかを見てくださいね。
さらに、実は本作はミュージカルばりに音楽がたくさん流れます。音楽をこれだけ立たせたアニメは珍しいのでそこにも注目してほしいです。
青木さん:公開前の今、僕はアニメ『トライブナイン』を最も多く観ている人で、自画自賛じゃないけど、何度見ても本当におもしろいと思っています。
みんなで作りあげた集大成ですので、ひとりでも多くの方に観ていただきたいです。
堀江さん:各キャラが到底常識では考えられないスタイルでXBをやります。
1話見てもらえれば、ツッコミどころがありながらもそれぞれの人物がどういうキャラクターかわかるはずです。
キャラクターそれぞれに信念があり、最終話まで一秒たりとも飽きない展開です。ハルくんがどういう風に成長するかを見てくださいね。
渕上さん:第1話だけで一本の映画を観たような気持ちです。台本を読んでいるときにもドキドキしていましたが、これからは視聴者としてワクワク、ドキドキ、ハラハラします。
実は、さおりの他にもねこまるの声も演じているので、ねこまるの活躍にも注目してください!
※アニメ『トライブナイン』放送・配信情報は別記事をご覧ください。
© Akatsuki Inc./トライブナイン製作委員会
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