格闘ゲーム入門に最適な良作。『Fantasy Strike』で熱く読み合え!【2021年おすすめ傑作選(4):電撃インディー#168】

まさん
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は2021年に発売された(移植、リメイクなども含む)オススメのインディーゲームを取り上げる特別企画第4回をお届けします。

 第4弾は、PC(Steam)、Nintendo Switchで配信中(海外ではPS4版も出ていますが、日本での配信日は不明)の基本無料格闘ゲーム『Fantasy Strike ~ファンタジーストライク~』です。

 『Fantasy Strike』は、格闘ゲームの“読み合い”を再現したカードゲーム『YOMI』と、世界観や登場人物が共通する対戦格闘ゲーム。無料の時点でも全キャラクターを使ったオンラインでのカジュアルマッチやオフラインでのCPU戦を楽しめます。

 追加コンテンツの『Fantasy Strike コアパック』(価格は1,999円)を買うことで、友だちとの対戦やキャラごとに違う気合の入ったストーリーデモ付きの“アーケードモード”なども追加される仕様です。

カンタン操作で格ゲーの気持ち良さも楽しさもすぐに体感できる!

 カードゲーム『YOMI』の時から、格闘ゲームの読み合いをいかに楽しませるかが考えられている本作。まず、大きな特徴として通常攻撃、必殺技1、必殺技2、投げ、超必殺技、ジャンプとボタンだけでキャラクターが持つすべての行動ができるようになっています。

 オプションでいわゆる格闘ゲームのような↑キー入力によるジャンプにもできるので、操作感は完全に簡略化された格闘ゲーム。体力もゲージではなくメモリになっていて、キャラによって体力が違うのもひと目でわかります。

 どんなに弱い攻撃でも1メモリ減るので試合展開も早く、デフォルトも4ラウンド制。上、中、下段やしゃがみの概念もなく、ガードされた時の有利・不利も視覚的にひと目でわかりますし、長すぎるコンボもない。

 初心者が格闘ゲーム特有の考え方を学ぶのに最適ですし、格闘ゲームに触れたことがある人でも楽しめます。ただ単純化した格闘ゲームではなく、しっかり読み合いの楽しさを考えて作られたものなのです。

  • ▲本作における“読み合い”のおもしろさを象徴する特殊システム“YOMIカウンター”。誰でもできる投げ返し!

 何よりも大きいのが“YOMIカウンター”の存在。このゲームの仕様上、相手のガードを崩すのに“投げ”が強そうに思えるのですが、投げに対するカウンターとして“YOMIカウンター”が用意されています。

 いわゆる投げ返しや投げ抜けは、相手の投げに対して投げコマンドを入れないといけないことが多く、初心者が咄嗟に仕込むのは大変なのですが、YOMIカウンターの発動方法は何も操作しないこと。

 近づかれて投げられそう……と思ったら、何もしないだけで発動します。ガード入力も移動もしてはいけません。打撃に対して防御し続けるか、何もせずにYOMIカウンターを狙うか。相手の攻めに対して、どう防御するかの読み合いが熱い!

  • ▲1戦目と最終戦のあとにストーリーデモが入る“アーケードモード”もあるので、シングルプレイも楽しいです。

 無料でもしっかり楽しめるゲームですが、1人用モードの充実と力の入り方も見どころなので、気に入った方はぜひ、追加コンテンツの『Fantasy Strike コアパック』(価格は1,999円)などを買ってみてください。

 格闘ゲームなので、人口が多いほど対戦が楽しめます。PC版や海外ではすでに正式配信されていましたが、日本でもSwitch版が出たのでこれから盛り上がっていくでしょう。

 格闘ゲームは難しそうでちょっと……と思っているそこのアナタ。試しに遊んでみましょう!

『Fantasy Strike ~ファンタジーストライク~』商品情報
ハード:PC(Steam)、Nintendo Switch
ジャンル:対戦格闘
メーカー:Sirlin Games
価格:基本無料(アイテム課金)


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