『There Is No Game: Wrong Dimension』はゲームじゃありません!?【2021年おすすめ傑作選(10):電撃インディー#179】

まさん
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は2021年に発売された(移植、リメイクなども含む)オススメのインディーゲームを取り上げる特別企画第10回をお届けします。

 特別企画もいよいよラスト! 10本目はラストに相応しく、ゲームなのにゲームじゃないと主張する謎のゲーム。PC(Steam)、Nintendo Switchで配信中(iOS&Android版もありますが、そちらは英語のみ)の『There Is No Game: Wrong Dimension』を紹介したいと思います!

「ゲームじゃない」と言い張るゲームと遊びたいプレイヤーの攻防

 ゲームを起動すると、言語選択画面で「この文字が読めるなら今すぐゲームを終了しろ!」と言われ、遊ぼうとタイトル画面に行くと「始めない」の表記が出現。ゲーム側が徹底的にこちらを拒否してくるので、まずこの時点で普通とは違うのがわかります。

 意地でもゲームじゃないと言い張る! ここからは実際に体験したほうが面白いので、レビューを読まずに自分で買って体験してください。これはゲームのレビューじゃありません!

 いけない、いけない。ゲームのノリに引きずられるところでした。

 こちらは1670円出して購入したのだから、当然ゲームを遊ぶ権利があります。ゲームの言うことを無視してタイトル画面を破壊し、バグを利用してプログラムの隙をつき、とにかくなんとしてでもゲームを遊ぶ!

 そう、これはゲームを遊びたいユーザーとゲームではないと言い張るプログラムとの戦いだったのです!!

  • ▲なんとしてでも自分のゲームを遊ばせまいとする「ゲーム」。あの手この手でごまかすプログラムをねじ伏せて、ゲームをプレイするのです!

 言ってしまえばポイントクリック型のアドベンチャーではあるのですが、ゲームじゃないと言い張るプログラムとのやり取りが楽しく、今のゲームに対する皮肉めいたギャグもあってストーリーが気になる作りです。

 親切なヒント(そのものズバリな解答も教えてくれます)機能もあるので、誰でも最後までいけるでしょう。

  • ▲F2P(フリートゥプレイ)で広告が入るゲームの皮肉に満ちたチャプターも。スタミナとルートボックス(ガチャ)と広告だらけの世界にようこそ!

 ゲームを遊ばせまいとする攻防から、どんどん壮大でバカバカしい方向に二転三転する展開も自分が大好きな流れ。

 年末年始はたっぷりとゲームを遊べるタイミング。楽しいゲームを満喫したあとは、最後に“ゲームじゃない”本作で新年を迎えてみるのもアリですよ?

『There Is No Game: Wrong Dimension』商品概要
ハード:PC(Steam)、Nintendo Switch
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:Draw Me A Pixel
価格:PC(Steam)版:1,320円(税込)、Nintendo Switch版:1,670円(税込)


(c)2021 Draw Me A Pixel

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