オープンワールドで推理ゲーム!? 『パラダイスキラー』【2021年おすすめ傑作選(9):電撃インディー#176】
- 文
- まさん
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は2021年に発売された(移植、リメイクなども含む)オススメのインディーゲームを取り上げる特別企画第9回をお届けします。
特別企画も今回を含めて残り2回! 9番目はPC(Steam)、Nintendo Switchで配信された前代未聞のオープンワールド推理ゲーム『パラダイスキラー』をオススメしていきます!
『パラダイスキラー』は、オープンワールドのパラダイス24号島を探索して証拠を探し、裁判で“事実と真実”を明らかにする3Dの推理アドベンチャー。
容疑者たちと会話して証拠を集めるパートと、裁判で告発するパートに分かれており、裁判は好きなタイミングで始めることができます。
vaperwaveと呼ばれる音楽のジャンルを意識したサイケデリックでどこか懐かしい雰囲気と相まって、ほかにない独得な世界観を構築している作品です。
真実と事実は違う……。どこまで推理するのかもプレイヤーしだい!
不老不死の幹部を中心とした“シンジケート”が支配するパラダイス24号島。
さらってきた庶民たちを生贄にして数千年ごとに再生を繰り返す楽園で、議員たちの密室殺人事件が発生。容疑者として悪魔憑きのヘンリー・ディビジョンが拘束されました。
彼は本当に犯人なのか。真実はほかにあるのか。謎を解くため、島の判事は追放刑になっていた捜査オタクの主人公、レディ・ラブ・ダイを招集。
事実と真実を探るべく、レディ・ラブ・ダイは捜査を始めます。導入を書いているだけで頭がおかしくなりそうな世界観!
悪魔やサイキックな概念が当たり前のように飛び出し、死んだ被害者から証言を手に入れ、点在する幽霊からサブクエストを受注する。
何をしろ、誰に会え、といった誘導はいっさいなし。回数を制限されたファストトラベルを節約しつつ、登れそうにない崖や建物を飛び越えながら脚で証拠を集める泥臭い捜査。
オープンワールドとしても、推理ゲームとしてもぶっ飛んでいます。捜査の時点で凄い!
証拠が集まったと思ったら裁判に突入。別に集まっていなくても、裁判をして構いません。自由です。
誰を告発するのかも、何人が関わっていたのかも、証拠があって筋が通れば判事は認めてくれます。事件の過程や真犯人ですら変わるかもしれません。
ちなみに、この島では罪の重さに関わらず有罪=死刑です。レディの判断1つで、吹き荒れる死の嵐! 最重要容疑者のヘンリーを無実にできても、彼は生贄となる庶民なので死ぬ運命にあります。
あまりにも、普通と違い過ぎる……。恐ろしい推理ゲームですよ、コレは……!
しかしながら、これが本当におもしろい。あまりにも尖った世界観やゲームのスタイル。自由な裁判に魅せられて、一度遊んだら捜査を終えるまで遊び続けてしまいます。
もちろん、いつ捜査を終えるのも自由。こんな推理ゲームがあってもいいの!? いいのです!
『パラダイスキラー』商品概要
ハード:PC(Steam)、Nintendo Switch
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:Leoful、Fellow Traveller(PC版)
開発:Kaizen Game Works
価格:PC(Steam)版:2,050円(税込)、Nintendo Switch版:2,500円(税込)
(c) Paradise Killer (c) and (R) 2021 Kaizen Game Works Limited. Developed by Kaizen Game Works. Fellow Traveller (R) is a registered trademark of Surprise Attack Proprietary Limited trading as Fellow Traveller Games. Licensed to and published by Leoful.
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