Switch『ダイイングライト プラチナエディション』レビュー! パルクールアクションと物語が魅力の名作

hororo
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※『ダイイングライト プラチナエディション』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。

 スパイク・チュンソフトから1月13日に発売されるNintendo Switch用ソフト『ダイイングライト プラチナエディション』。本作のプレイレポートを紹介します。

 本作は2015年に発売された『ダイイングライト』に、4つの大型ダウンロードコンテンツと17種類のスキンをバンドルした完全版。これ1本で『ダイイングライト』のすべてを楽しめる豪華仕様となっています。

 作品の舞台となるのは、人々がゾンビ化してしまうウィルスが蔓延した街。

 パルクールを利用した爽快かつ立体的な移動や、昼夜によるゾンビの挙動の変化とその対処方法、物資を求めて街をさまようサバイバル性などが特徴であり、国内外で高い評価を得ました。

 本記事では、そんな本作の魅力を改めて紹介します。

ゾンビに追われることすら楽しい! 疾走感バツグンのパルクール

 本作を語るうえでは欠かせないのはパルクールアクション。

 パルクールとは、道具を使わずに身体のみで障害物を乗り越え、時にはそれを利用しながら“道なき道”を進む移動法、およびスポーツのこと。

 “路面を埋め尽くすゾンビをやり過ごすための移動手段として発展した”という『ダイイングライト』の世界観ともマッチしており、違和感なくゲームに取り入れられています。

 なにより動かしていて気持ちがいい! 一歩間違えればゾンビがうごめく路上に落ちてしまうという緊張感のなか、テンポよく屋根を渡っていく楽しさは本作ならではです!

 多少の幅であればジャンプして向かいの屋根のヘリをつかんで登ることができるので、思ったよりも長い距離を跳躍できます。

 操作に少しクセがあるため、最初は思うように動かないかもしれません。ですが、それはクセをつかむまで。基本的なアクションはそれほど難しくありません。

 加えて、本作にはレベルの概念があります。主人公をレベルアップさせることで、スライディングや前転受け身といった新たなアクションを習得可能です。スキルは主に“サバイバー”、“スピード”、“パワー”の3つのツリーに分かれていて、それぞれ独自の経験値で管理されています。

 ゲーム中には足の速いゾンビも登場しますが、パルクールを駆使して逃走すれば、彼らを自在に翻弄することだってできるのです。

 ただ闇雲に逃げるだけでなく、立体的な動きでゾンビを惑わせながら逃げきれた時の快感は、本作でしか味わえません。

 夜間に徘徊する強力なゾンビや、遠距離攻撃してくるゾンビなど種類はさまざま。それぞれに適した対処法を実践できるかが腕の見せどころですね。

 夜間に出現する強敵・ボラタイル。紫外線が弱点で、ブラックライトを照射することでひるませられます。

 “どれだけスタイリッシュにゾンビから逃げられるか”といった部分を追求することも楽しく、独自の魅力に惹かれてしまうかと。

物資カツカツのサバイバルが緊張感を高める!

 序~中盤は便利なスキルが揃っておらず、サバイバル要素をこれでもかというほど味わうことになります。

 武器には耐久度が設定されていて、使っているうちに壊れて、攻撃力がほぼなくなってしまいます。そのため、定期的に部品を使って修理するか、新しい武器を探さねばなりません。

 設計図があれば武器を自作することも。電流が流れるナイフといった、特殊な効果を持つユニークな武器がたくさん用意されているのも魅力です。

 火炎瓶などの投てきアイテムや回復アイテムの作製にも、物資が必要。拠点から定期的に補給できるとはいえ、それらも最低限でしかなく、基本的にはフィールドに出て物資を回収しなければ、物資不足になっていきます。

 個人的なお気に入りは、炎上させて一度に大量のゾンビを倒せる火炎瓶。もったいないのでここぞというタイミングでしか使えませんでしたが……。

 つまり闇雲にゾンビを相手にしていると、どんどん物資不足に陥ってしまうということ。だからこそ、ゾンビを避ける手段としてのパルクールが生きてくるのです。

 ドロップキックで蹴り飛ばしたり、スパイクに蹴り込んで倒したりと、物資を使わずに切り抜ける工夫ができるのも本作のいいところです。

 心情的にはゾンビがたくさんいる場所へ行きたくはないものの、そういう場所には物資が残っているのも悩みどころ。

 また、定期的に空から救援物資が投下されることがあるのですが、放置していると敵対勢力に奪われてしまうため「行きたくないけど行かなければ……」という気持ちを抱くことも珍しくありません。

 物資投下の他にも、生存者が助けを求めてくるなど、ランダムイベントが多数発生します。完遂して物資をとにかく集めたい!

 ゾンビ世界に生きる人間の心理をそのまま体感できるのは魅力ですし、何よりもサバイバルとパルクールの要素としての相性のよさに驚かされました。

自分の立ち位置が揺らぐほどに人の思惑が絡み合うシナリオ

 私個人としては、アクションのみならずシナリオも魅力的なポイントとして推したいところ。

 主人公のクレインは“GRE”という組織に雇われたエージェントで、ある重要な書類を取り戻すために街へと降り立つのですが、街に降りて早々にゾンビに噛まれてウィルスに感染してしまいます。

 そこを救ってくれた“タワー”の面々に協力する形で物語が進むのですが、人を救うために活動しているタワーの方針と、書類の回収を優先したいGREの思惑が一致せず、クレインは幾度も相反する任務のなかで葛藤していくことに。

 さらには力によって人々を支配しようとしている生存者・ライズが率いる一味も関わってくることで、クレインの立場は余計に難しいものになっていきます。

 まるで海外ドラマを観ているかのようなドキドキの連続で、どんどんと物語に惹き込まれていきました。

 2022年2月4日には続編である『ダイイングライト2 ステイ ヒューマン』が発売となります。物語に直接的なつながりはないものの、ゲーム性や世界観などを知っておくにも本作は最適です。

 まだプレイしたことがない人だけでなく、物語やアクションをおさらいしておきたい人も、ぜひ遊んでみてください。

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ダイイングライト プラチナエディション

  • メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 開発: Techland
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2022年1月13日
  • 希望小売価格: 5,800円+税

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