見た目はカワイイけどサバイバルは本格的! 『Heaven Dust 2』は緊張感あるゾンビホラー【電撃インディー#184】
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- カワチ
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はゾンビホラーADV『Heaven Dust 2』のレビューをお届けします。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
ホラーがニガテな人でも楽しめる!……ハズ
本作は実験施設を舞台にしたホラーADV。徘徊するゾンビを倒しながら施設の脱出を目指すとともに、主人公が施設で目覚めた謎やゾンビが存在する理由などを探っていくことになります。
ちなみにタイトルに『2』と付いていますが、本作からプレイしても問題なく楽しめるようになっています。
ゾンビの登場するホラー作品で、部屋に入ったときに突然襲われたりすると驚くこともありますが、キャラクターはミニキャラで内容も謎解き部分がメインなので、ホラーがニガテという人も楽しめると思います。
何に恐怖を感じるかは人それぞれなので断言できませんが、少なくとも超ビビリの筆者でも普通に画面を直視しながら遊ぶことができました(笑)。
プレイヤーは冷凍休眠室で目覚めた主人公のスティーブを操作。マップに光るオブジェクトがあり、触れることでアイテムを入手したり情報を得たりすることができます。
また、ゾンビには武器で対応することに。4種類の銃と2種類のグレネード、1つの近接武器で戦います。
本作にはノーマルとイージーの2種類の難易度がありますが、ノーマルは弾数がかなりシビアに設定されてます。
ゾンビはヘッドショットを決めれば少ない弾数で仕留めることができるので、いかにうまくヘッドショットを決めるかがカギになります。
また、ステージにあるドラム缶を爆発させることで周囲の敵を一気に倒すこともできるので、活用するのも手ですね。
近接武器は威力も低く反撃の恐れもありますが、弾切れの心配がありません。通常のゾンビを相手にするときやトドメを刺すときは近接武器を使って弾を節約するといいでしょう。
難易度イージーでプレイしたみたところ、ノーマルほど弾切れに配慮する必要がなく、謎解きのほうに集中することができました。
ただ、ゲームバランスが放棄されているということはなく、派手に使っているとすぐに弾切れに。こちらもしっかりリソース管理する必要があります。
ノーマルをクリアすることでさらに歯ごたえのあるエキスパートを遊べるようになります。普段からアクション系のゲームを遊ぶ人はノーマルで遊んでエキスパートに挑戦するのがオススメです。
なお、主人公にはHPゲージなどが存在せず、画面左下の主人公の表情でダメージが表現されています。血だらけになっていると、もうすぐやられてしまう合図なので回復アイテムを使いましょう。
ゾンビは通常のもののほか、体液を飛ばしてくるものや自爆するものなど、複数のパターンが存在。咄嗟の判断が求められるので緊張感があって面白いです。
イージーなら倒した敵は復活しないので出現ポイントと攻撃パターンさえ覚えればクリアできるところはアクション初心者にはうれしいポイントかと。
歯ごたえのある謎解きは解答が閃くと気持ちいい!
アイテムに関しては持てる数が決まっており、持ちきれないアイテムは保管庫に保存しておくことが可能。弾薬と回復アイテム、謎解きに必要なアイテムと必要なものは多いのですが、最大までアイテムを持っていると新しいアイテムが取れないので悩まされます。
ここも管理が大事になっていて、バランスがよくできていると感じさせるポイントでした。なお、所持できるアイテムの最大数はゲームを進めることで増えます。
謎解きに関してはエレベーターのボタンが取れていて動かないので、そのボタンを探してくっつけるなど、ツッコミどころも多かったりしますが、こういった謎解きはリスペクトしているであろうゲームのことが思い浮かんでニヤリとさせられました。
探索していると「こんなものがなんの役に立つんだろう?」というアイテムが手に入りますが、これらは謎解きに必要なもの。「なるほど、ここで活用するのか!」と分かるようになっています。
パズル的に解いていく謎解きもありますが、謎解き自体は理不尽ではなく、閃いたときは結構気持ちがいいです。ちょっと難度が高かったりもしますが、ちゃんとヒントが書かれているのでしっかり考えれば解けると思います。
ゲームをプレイしてみてわかったのは、謎解きもアクションもしっかり作られており、安心してプレイできる内容になっているということでした。
翻訳もプレイする分にはまったく問題ありませんでした。ホラー系のADVが好きな人はぜひプレイしてみて欲しいですね。
カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。
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