記憶喪失に、闇マスター!?　個性的なアンドロイドがココロを刺激する『テクノロイド』

文: 電撃オンライン

公開日時: 2022年01月23日(日) 14:30

　上松範康×RUCCA×Elements Gardenが贈る『テクノロイド』は、魅力的なアンドロイドとEDM（エレクトロニックダンスミュージック）が融合する注目のメディアミックスプロジェクトです。

　2022年1月21日に配信されたiOS/Android向けのパズルアドベンチャー『テクノロイドユニゾンハート』のレビューを、前後編でお届け！　今回は気になる世界観や、登場するアンドロイドたちをご紹介していきます。

記憶を失った“KNoCC（ノックス）”との出会い

　舞台は地球温暖化が進んで人類の行動が制限され、アンドロイドが労働力として活躍する近未来。

　そこで人々の希望となったのは、エンターテイメントタワー“バベル”でした。人、アンドロイド問わず多くの存在が、“クライマー（挑戦者）”としてその頂点を目指して日々パフォーマンスを繰り広げています。

　ロボット工学の世界的権威で、トップクライマー“STAND-ALONE”の専属整備士である師匠・芝浦エソラに連れられ、“バベル”にやってきた主人公。そこで迷子になり、偶然倉庫で眠っていたアンドロイド、コバルト（声優:浦和希）、クロム（声優：渋谷慧）、ケイ（声優：峯田大夢）、ネオン（声優：kayto）を目覚めさせます。

　起動してすぐに“バベル”のステージで、圧倒的なパフォーマンスを披露する4人。しかしステージが終わったあとで話をすると、舞台に出たことを覚えておらず、さらに名前以外の記憶も失っているようで……。

　主人公はエソラの協力を得ながら、“クライマー”として活動することになったコバルトたち“KNoCC”と交流してアンドロイドの感情システム“kokoro”を育てていくことになります。

　性別は男女から選べるほか、公開されるプレイヤー名と物語で呼ばれる名前を別々に設定することが可能。プロローグはあとから見返せ、スキップもできる親切設計ですが、世界観やアンドロイドたちを知るために目を通すことをオススメします。

　序盤から人間とは違って記憶を忘れないはずのアンドロイドから、何故か過去のデータが失われているという謎めいた展開にミステリーやSF好きの私はワクワクしました。

　“KNoCC”は高いパフォーマンス力を持つだけに、ただのアンドロイドとは思えないんですよね。しかも1人のデータだけならまだしも、4人分というのも気になります。陰謀に巻き込まてたのか、それとも事情があって自分たちで消したのか……。

　しかも多くは語らないのですが、師匠であるエソラは何か知っている様子。物語を進めることなかで、紐解かれていく彼らの過去に
期待が高まりました。

　もちろん、“KNoCC”たちとの今の交流もとても楽しいです。SF要素の強めな作品ですが会話などはコミカルで、とってもとっつきやすい内容になっています。

　とっても技術が発達した世界の物語なので、いかにもアンドロイドという雰囲気もありません。そのぶんクロムが機械的な思考を話したり、ネオンがすぐにスリープをしたがったり、ときおり見せるメカっぽさがギャップになっておもしろいなと感じました。

推しアンドロイドが絶対見つかる個性派ぞろい

　本作には“KNoCC”をはじめ、個性豊かな“クライマー”が6ユニットも登場します。女の子のようにかわいい子から、コワモテのカッコいいおにいさんまで多種多彩なタイプがそろっており、推したいアンドロイドが絶対に見つかるはず。

　物語りは“KNoCC”を中心に進んでいきますが、“STAND-ALONE”、“メカニカメタリカ”は序盤から登場し、コバルトたちとにぎやかな掛け合いを見せてくれます。

　この3ユニットは紹介ストーリーも用意されているので、それを読めばより彼らを好きになりますよ。

　プロローグに登場して存在感を放っていたのが、キュートな“フランキー♡ノット”とワイルドな“D.M.A.”。レビューでは彼らと出会うところまでたどり着けなかったので、配信後は全力で会いに行こうと思っています。

　最後にご紹介する“機関紳士（からくりしんし）”はプロローグに登場しない、謎だらけのユニット。アンドロイドでありながら無許可でアンドロイド開発をする闇マスター・ノーベル（声優：野島健児）などヒトクセありそうなメンバーばかりで、ほかのユニットとどう関わっていくの見るのが楽しみなような、少し怖いような……。