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留守番はおまかせ! 自律AI監視ロボット『Scout』は消灯後の暗闇も見通せるスグレモノ

澤田真一
公開日時

 クラウドファンディング“Makuake”に室内用監視ロボット『Scout』が出展されています。

 これは四輪走行型の監視カメラで、様々な種類の床を走破できる自律AIロボット。時間帯を問わずに室内を監視し、異常を通知してくれる機能を有しています。何と、自己位置推定と環境地図作成を同時に行うSLAMも搭載されています。

 今回は『Scout』のサンプルをお借りしたので、早速筆者の自宅で試してみたいと思います。

あらゆる種類の床を走破!

 防犯カメラも進化しています。今や一般家庭でも室内監視用カメラを設置していることは珍しくないですが、大がかりな設置工事が必要だったり室内の雰囲気を損なうものだったりで導入のハードルは決して低くないのが現実。ですが『Scout』なら、どのような部屋にも気軽に導入できます。

 非常に変わった車輪を持つ自律型ロボット『Scout』。スマホ、室内Wi-Fiと接続してこちらが能動的に操作することもできます。ゲームのFPSと同様のボタン配置で、ラジコンとして利用することも可能。

 また、家の中は畳、カーペット、フローリングといったように様々な種類の床が存在しますが、『Scout』はそれを乗り越えるほどのオフロード性能を持っています。特に我が家は部分的にカーペットを敷いていて、あまり広い家ではない故に障害物も結構多かったりします。ですが『Scout』は、ちょっとした段差なら楽々走破してくれます。

消灯後の暗闇を見通すカメラ

 さて、監視カメラには絶対に欠かせない機能があります。それは「暗視機能」です。

 たとえ室内を自在に移動できたとしても、暗闇を見通せないようでは監視カメラの役目を果たすことはできません。しかし『Scout』なら、消灯後の空間もはっきり画面に映し出してくれます。

 また、電力の枯渇が近くなった場合は自分で充電スタンドに引き返す機能が発動します。「自律AIロボット」とはそのような意味も含まれ、もはや充電ケーブルを挿入する手間すら省いています。家主が世界のどこにいたとしても、室内の異常を察知して通知を送ってくれます。なお、連続稼働時間は約2.5時間、充電時間は最大約3時間です。

我が家はこんなに広かった!

 『Scout』を実際に使ってみると、自分の家が意外に広いことが理解できます。

 これは小型犬や猫等の小動物の視界と同じだと思いますが、我が家の狭くて短い廊下が向こうまで続いていることが確認できます。そして、椅子や机といった家具がまるで巨大な壁のようです。

 言い換えると、我々が暮らしている家は我々自身が気づいていない部分がたくさんある……ということではないでしょうか。

 ただし、欠点もあります。特殊形状のホイールであらゆる床を走破できると上述しましたが、就寝後の夜間の場合は走行音が響いてしまうため「住人が在宅時の深夜警備」には不向きかもしれません。あくまでも「留守中の警備」に使う製品と考えたほうがいいでしょう。

ロボットアームも開発中

 この『Scout』は、別売りの拡張部品の開発も予定されています。現時点で発表されているのは、ロボットアームです。こちらの発売日は未定ですが、『Scout』を他の用途に使うための拡張ユニットとして大いに期待されます。

 『Scout』は現在、クラウドファンディング『Makuake』で2万5,600円からの出資枠(1月20日現在)を公開しています。

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