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アプリ『ゆめいろファンタジーラテール』はアラサーホイホイかと思いきや……?

セスタス原川
公開日時

 グラビティゲームアライズより2019年10月16日配信予定のiOS/Android用アプリ『ゆめいろファンタジーラテール(ゆめラテ)』の先行レビューをお届けします。


 『ゆめラテ』は、PC用オンラインRPG『トキメキファンタジーラテール(ラテール)』の続編にあたる作品で、オンラインRPGであることは変わりませんが、プラットフォームがPCからスマートフォンに変更されています。

 前作の『ラテール』は、キャラクターの衣装バリュエーションや魅力的なキャラクターなど、さまざまな面で高い評価を受けています。『ゆめラテ』はそんな『ラテール』の魅力を継承しつつ、スマートフォン向けに各所をブラッシュアップされた作品になっています。

 今回は『ゆめラテ』を開発環境で先行プレイさせてもらいましたので、よりかわいくなったキャラクターたちや、進化したシステムなどについてお伝えしていきます。

その後の世界ではイリスが引きこもりに!?

 『ゆめラテ』の物語は、『ラテール』で冒険者が魔神を倒したあとのお話になります。

 主人公が目を覚ましたのはベロスの街。平和になったはずの世界でしたが、周辺には異変を起こしたモンスターたちが発生しているとのこと。しかも、ともに冒険した女神イリスは引きこもり状態に……!?

 物語は“ベロス編”、“エリアス編”、“龍京編”、“アオイチ編”、“エルパ編”の5つが用意されています。あなたは冒険者として異変の謎を解明しながら、引きこもりになってしまったイリスを再起させるために奮闘します。

 『ラテール』を語るうえで欠かせないのが、おまけ程度では片づけられない脈略のハッキリした物語と、それを支えるキャラクターたち。『ゆめラテ』でもその両方が健在で、クエストを進めるたびに「次は誰と出会うのだろう?」「過去の物語とどう関係するのか?」というワクワクしながらプレイできました。


  • ▲ちょっとしたキャラクター同士の掛け合いもおもしろくて見逃せません。特に、イリスの引きこもりをこじらせたセリフは、これだけで語録が作れてしまうほどバリュエーション豊かです。

 物語中には『ラテール』で登場したかつての仲間たちに出会う場面も。彼らの新たな一面がわかるエピソードも用意されており、『ラテール』のキャラが好きな方にはたまらない内容になっています。

 また、魔神を倒したあとの“2周目にあたる冒険”であったり、“女神なのに引きこもり”などのくだけたキャラクターが多かったりすることもポイントです。随所がイマドキな設定になっているので、『ラテール』を遊んだことのない割合が多いであろう10代、20代の方も親しみやすい物語だと思います。

『ゆめラテ』の進化点はココ

 スマホアプリに移行したということで、新たに進化した部分も数多くあります。ここで、大きく目立つPC版との違いを見ていきましょう!

スマホならではの操作感

 スマホということで、操作はタップ&フリックを使った簡単操作に変更。左手で移動、右手でジャンプや攻撃のコマンドを入力します。キーボード入力と比較すると、圧倒的に操作しやすくなっており、メニュー画面の操作の手間なども段違いに少なくなっています。

 両手持ちできない時でも、切り替えボタンを押せばゲーム画面を縦向きに変更可能。いつでもどこでも状況に合わせた遊び方ができます。

新たに描き起こされたキャラクター


 イリスやサラスヴァティ、黒月姫をはじめとした全キャラクターが、スマホ版への移行にあたって描き起こされています。メインストーリーはフルボイスで展開し、よりかわいく、カッコよくなったキャラクターたちが物語を彩ります。

 もちろん、立ち絵だけでなくフィールド上のグラフィックも美しくなり、ゲームクオリティは大幅に向上しています。前作をプレイしていた人であれば、プレイした瞬間に「ラテールが生まれ変わった!」と感動と覚えること間違いなし!

オート機能でストレスフリー

 『ゆめラテ』にはオート機能が実装されており、クエストクリアの目標をワンタッチですべて自動的にこなしてくれます。

 指定された敵を倒す時も、次の目的地まで移動する時も、迷う心配は一切なし。シリーズ経験者にとっても未経験者にとってもうれしい機能が追加されました。

 もちろん、手動での移動や攻撃も行えます。ある程度はオートで事足りますが、先に進むとオートではクリアが難しい場合もあるので、そんな時には自分の手でコマンド入力をする必要があります。

古きよき部分は継承

 以上3点が大きな変更点ですが、細かい部分を含むと挙げたらキリのないくらいPC版から進化を遂げた部分があります。

 そのため、進化した部分にばかり目が行きがちですが、いくらグラフィックが良くなろうとも横スクロールアクションであることや、ギルド内や街中でのコミュニケーションの取り方など、黎明期のMMORPGを象徴する部分は『ラテール』らしさを残すためあえてそのままになっています。

1つのアカウントで複数のジョブが楽しめる

 1つのアカウントでゲームデータは3つまで作成可能です。この際、最初にジョブを“ファイター”、“シールダー”、”マジシャン”、“レンジャー”から選択します。

 ここで選んだジョブはゲーム開始からしばらくの使用することになるので、慎重に選びたいところ。

 とはいえ、スマホRPGには珍しく複数のキャラクターデータを保存できるので、複数のジョブを触りながらどれをメインで使うか吟味できる……というありがたい仕様です。

 キャラクターにはレベルキャップ(開発環境ではレベル60が上限)があり、上述の4つのジョブで一定レベルに達すると、上位職に転職できるようになります。

 現段階では、ジョブごとに2種類の上位職が用意されていました。一次職の4種類も攻撃方法などが大きく異なるなかで、さらに上位職によって攻撃力や攻撃速度といった個性が出てきます。

  • ▲ジョブスキルはツリー形式で取得。レベルが上がるごとに、少しずつスキルが習得可能になります。

 強さの指標ではありませんが、初心者向けのジョブとしては“ファイター”と“シールダー”がずば抜けています。

 ゲーム序盤に関しては、とりあえず武器を振り回しているだけでクリアできますし、物語などを主軸にして遊びたい方には、この2つをおすすめします。

装備の強化は計画的に

 本作はオンラインRPGということで、ゲームを進めていくうえで、武器や防具といった装備の強化が欠かせません。

 低レアリティ装備は大量に入手できるので、報酬を受け取っているうちにカバンがいっぱいになってしまうでしょう。そうなると、面倒になって捨ててしまいたくなるかもしれませんが、それはご法度です。

 装備の強化では、余った装備を素材にする必要があるので、捨ててしまう前に合成することを心掛けましょう。レベル上げの手間を少なくするためにも、メイン装備の強化をこまめに行うことが大切です。

 他にも、研磨することで装備のステータスを向上させられます。しかし、研磨回数は武器ごとに上限があり、失敗する可能性もあるため、Ely(ゲーム内通貨)もたくさん必要です。大事な装備を研磨する場合は失敗を抑えるアイテムを使用するなど、細心の注意を払って臨みましょう。

  • ▲強化や研磨の際に必要なElyも多いので、考えなしに使いすぎると序盤は枯渇してしまうことも。まずはメインで使う装備を絞って、一点集中の強化を行うのが吉です。
  • ▲『ラテール』でおなじみのパズルを使ったエンチャント機能も健在。装備に追加効果を付与でき、重ねて使うことでより効力を発揮します。

オリジナルコーデを作成。組み合わせは1,000以上

 ゲームではレベルや戦闘力といった数値も大事ですが、それと同じくらい見た目を彩るコスチュームも欠かせません。

 本作に用意されているコスチュームは100種類以上。セットになっているトップスやボトムスを組み替えて着用して、自分だけのオリジナルコスチュームセットを作るのも楽しみ方の1つです。組み合わせのパターン数は1,000種類以上にもなります!


 コスチュームにも多少のステータス補正があります。もちろん無視していいレベルの数値ではありますが、わずかなステータスの差がゲームに影響するのも事実。

 強くて見た目もいいコスチュームであれば問題ありませんが、好きな衣装で身を固めたいという場合は、まずパパっとレベルを上げてしまい、数値の変化が気にならないところまで上げてしまったほうがいいでしょう。

  • ▲コスチュームの主な入手方法は有償アイテムでの購入ですが、素材を集めて作成できるものもあります。無課金でもコスチュームの着せ替えを楽しめるのはありがたい!
  • ▲コスチュームだけでなく、目や髪の色、ソーシャルモーションも購入可能。やる気次第では、どこまでも自分のキャラクターをカスタムできます。
  • ▲マイルームも自分好みにカスタマイズできます。クエストに疲れたらルームメイクに勤しんでひと休みするのもアリ?

冒険で頼りになるのはかわいいペットたち

 装備と同じくらい冒険で重要な役割を担うのが、フィールドを連れて歩けるペットです。ペットは常にプレイヤーの後ろを付いてきて、それぞれが持つスキルで戦闘の手助けをしてくれます。

 ペットは3匹まで連れて歩けるうえ、装備と同じく強化することも可能です。3匹そろえられればかなりの戦力アップを見込めますが、その分入手機会は少なめです。

 そこで、忘れずにやっておきたいことがマルチダンジョンへの挑戦。1日10回まで挑戦できるマルチダンジョンでは、クリア報酬としてペットを入手できる場合があります。

 最大4人まで同時に挑めるので、クリアが難しい場合は仲間に手助けを依頼して、ペット獲得を目指しましょう!

  • ▲今回は開発版でのプレイだったため、なかなかマルチプレイの機会がなかったのが心残り……。後半のダンジョンになると、仲間との協力が必要となる場面も増えそうです。
  • ▲マルチダンジョン以外にも、素材が手に入る曜日ダンジョンや資源ダンジョン、腕試しに最適なモンスタータワーなどが用意されています。

他にも機能は盛りだくさん

 他にも、ゲームを手助けしてくれたり、おもしろくしてくれたりするシステムが数多く用意されています!

ランキング機能

 ジョブごとに戦闘力の高さをもとにしたランキングが用意されており、トップを目指すプレイヤーの育成意欲を引き立ててくれます。

 個人の戦闘力だけでなく、ギルドごとに争うランキング、マイルームのインテリアスコアのランキングもあります。

取引所

 「なかなか装備が手に入らない……」という時に役に立つのが取引所。装備だけでなく、家具やコスチュームもここで取引可能となっています。

各種ボーナス報酬

 ログインボーナスをはじめ、ゲームをプレイしていない時間に発生する休憩報酬、ログインし続けると手に入る接続維持報酬など配布ボーナスも充実。これらをしっかり受け取っておくだけで、かなりのアイテムやElyが手に入ります。

あのころを思い出しながら楽しめる期待の続編

 『ラテール』が2007年にリリースされてから現在まで約12年。長い月日を経てシリーズが大きく動くというのは、やはり感慨深いものを感じざるを得ません。

 今回プレイをしてみたところ「懐かしさと新しさが絶妙なバランスで組み込まれている」というのが率直な感想です。『ラテール』らしさを残したまま、新規描き下ろしのキャラクターやゲームシステム改修により、現代向けのブラッシュアップが加えられています。

 最新のシステムをやみくもに取り入れるのではなく、あくまでも横スクロールアクションの形を崩さず、懐かしさを感じさせる形が保たれています。これが「ゆめラテは続編である」ということを証明、象徴している部分でもあると感じました。

  • ▲街を歩き回って移動したり、クエストで敵を何度も倒しに行ったりする“あの感じ”はそのままです。

 『ラテール』をプレイしたことのある人であれば、まず間違いなく進化した部分を見て驚愕の声を上げるはず。そして、プレイしているうちに「こういう感じだったなぁ」と思い出に浸れることもお約束します。

 かといって、新規で始めた人が時代錯誤な印象を抱くほどではない。まさに新旧の黄金比と言えるでしょう。

 今回ひと通りのゲーム部分は触らせてもらいましたが、まだMMORPGの大本命である他プレイヤーとの交流が味わえていないのが不完全燃焼で仕方ありません……。

 みなさんは同じ思いをしないように、今からPC版での仲間と連絡を取ったり、一緒に始める仲間を見つけたりして、配信に向けて準備を整えておきましょう!

※ゲーム内容、および画面は開発中のものです。予告なく変更される場合があります。
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ゆめいろファンタジーラテール

  • メーカー: グラビティゲームアライズ
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2019年10月16日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

ゆめいろファンタジーラテール

  • メーカー: グラビティゲームアライズ
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2019年10月16日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

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