ネットマーブル新作はTPS×MOBA! 臨場感が抜群の『Overprime』CBTレポート
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ネットマーブルが開発中のPC向け最新戦略アクション3D TPS MOBA『Overprime』(開発:Netmarble F&C Inc.)のクローズドβテストが、1月22日(土)と23日(日)の2日間にかけて実施されました。
見下ろし型視点の多いMOBA系タイトルにおいて、TPSで繰り広げられる独自のプレイフィールを持つ本作。短期間ながらもその魅力の数々に触れることができたので、プレイレポートをお届けいたします。
本筋に向かう前に軽く"MOBA"というジャンルについて説明しておきます。MOBAとはマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナの頭文字を取ってつけられたもので、敵味方の2チームに分かれ、敵の本拠地を破壊するのが目的のゲーム。
敵の本拠地に繋がる複数の道をレーンと呼び、主にレーン上で敵チームのキャラと駆け引きを展開します。戦闘で得た経験値によるレベルアップや、スキルの強化。所持金を消費してステータスアップアイテムを購入するなど、キャラの育成とリアルタイムで進行する戦況の読み合いが魅力のジャンルとなっています。
本作『Overprime』でも対称性のチームバトルという点やキャラの育成がカギを握る点など、MOBAの基礎的な部分は一緒でした。大きく異なるTPS視点という要素やプレイで感じた細かな部分についてレポートしていこうと思います。
ヒーローのロールは6種
ロールとはキャラの特徴をカテゴリ化したもので、例えば耐久力の高いロールをタンク。味方の支援を得意とするロールをサポートと呼びます。CBTで選べたロールはタンク、戦士、レンジャー、殺人者、魔術師、サポートの6種でした。
全体のヒーロー数17人に対して、タンク、サポート、殺人者が2人ずつ、戦士が3人。レンジャーと魔術師が4人ずつと中距離ロールが多く用意されていました。
やはり明確なアタッカーはMOBA系では人気ですし、とくにこれはTPSによる攻撃の感触が一番つかみやすいロールだからだと感じる配分。
個人的にはステータスが細かく表記されているので、育成方針や特徴をつかみやすいのは嬉しい点でした。また同ロールでもヒーローごとに難易度が設定されており、操作や育成難易度で分かれているような感触です。
ちなみにゲーム内マネーでヒーローごとのスキンも購入可能。種類やデザインパターンも豊富で、お気に入りのヒーローで自分色を出したい! って人にも安心でした。
アビリティが最初からオープンという斬新さ
多くのMOBAではヒーローのレベルアップに伴ってアビリティを開放していきますが、本作は1つのアビリティを除いて最初から使えるようになっているのが特徴的でした。
アビリティはQ,E,R,マウスの左、右クリックに割り当てられた5つ。基本的な攻撃が左クリックに当てられており、これは無消費で使える通常攻撃に当たります。
はじめから複数のアビリティが使えるため、ゲームの展開がとても速く感じました。油断しているとあっという間に倒されてしまいますし、その逆にアビリティによるコンボを成立させやすく、序盤から倒せるチャンスも多かったです。
レベルアップによりアビリティのレベルを最大5つ上昇でき、それに応じて攻撃力や効果、必要マナが高まります。しかし、一つのアビリティだけを集中してレベル5にすることはできないようで、自分のレベルに応じて上限が解放されていくようでした。
最初に使えないアビリティというのが、いわゆるアルティメットアビリティ(Rキー)で、そのヒーローが持つ最大の攻撃力や効果を持つものです。
これはレベル6になったら解放。戦闘中は敵のレベルも確認できるため、レベル6以上の相手が対面にいると一気に緊張感が増しますね。それほどまでに大きな存在なものです。
主に射撃を行うレンジャー、魔法を放つ魔術師のアビリティは狙いやすかった印象です。見下ろし型と異なり、正面の敵を捉えやすいですし、視点が広いから移動先も把握しやすい。
また攻撃射程の長さと高低差を生かして、高台から一方的に狙うことも可能でしたし、TPSならではの利点を生かしやすいロールだなと感じましたね。
その一方で移動系のスキルがほぼなく、機動力のある殺人者やスタンやスネアといった行動制限が発生する状態異常に弱いなど、強弱関係もしっかり。とくに単体に対する攻撃性能が高い一方で、複数に影響力が出ないところもレンジャー系の宿命だなと。
一方でタンク、戦士、殺人者の近接系はアビリティ同士のコンボが強力でした。アビリティ同士にシナジーがあり、重ねることで効果も大きくなり、一気にダメージを与えられる爽快感がありましたね。
その代わり個人的には近接攻撃のヒット感が薄かったのが気になりました。簡単にいえば"殴ってる感"。
射撃や魔法はエフェクトも派手ですし、離れた位置から攻撃しているのもありヒット時のダメージ表記や音を確認しやすく気になりませんでした。ですが近接攻撃はダメージ表記こそ出ますがヒットストップがなく、手応えが薄かったように思います。
敵ヒーローを攻撃してもミニオンを攻撃しても同じ感覚なので、ダメージを与えてる感がもう少し欲しかったなと。コンボ火力があるだけにもったいなさを感じました。
臨場感は抜群! しかし落とし穴も
正面への視界が広く臨場感が抜群なだけに、横からの奇襲に反応が遅れ気味でした。MOBA系でいうジャングル、ガンクの存在ですね! 本作で言えば殺人者がその役割を担っています。
とくに近接系ロールは近付かなければならないので、前線を押し上げると同時に自然と左右への視界が狭まります。
当然、背後はマップ以外で即座に確認できないため、この難しさは初心者にこそ高く立ちはだかる気がしましたね。
範囲内の敵を探知してくれる設置アイテムも当然あるため、対策は可能です。
また、マップでは確認しにくい大きな高低差がフィールドにはありました。各ヒーローは任意でジャンプが可能ですが、ジャンプで乗り越えられる場所がマップ上では判別しにくいのです。
乗り越え動作がないため無理やり移動することができず、どこが乗り越えられるのか試す必要があるのは、TPSならではの難しさですよね。ですが、この地形把握による移動がスムーズにいけば奇襲も成功しやすくなるため、研究が進んだ時が楽しみです。
移動に関してはスプリントモードというのが存在します。武器をしまって走るモードなのですが、このモード中に攻撃を受けると移動できなくなる状態異常にかかるため、注意も必要でした。
レーンに素早く復帰する際、ジャングル間を移動する際など。主に移動はこのモードを使っていました。
スプリントモードに移行するまでに2~3秒必要なため、戦闘中から無理やり逃げることには使えません。
やっぱり戦闘が一番面白い部分ですから、いち早く復帰できる要素はいいなと思いましたね。
アイテム購入が超重要
他のMOBAでも同様ですが、アイテムによるステータスアップの恩恵がかなり大部分を占めている感覚がしました。
とくにレベルアップが早く、アビリティの強化がしやすいものの、基礎能力を上げないと大ダメージに至らないようになっていました。
強力な上級アイテムにリンクされた下級アイテムを買うと、上級アイテムが安くなるというルールもあります。
つまり下級アイテムから順に購入していき、上級アイテムを揃えていく。もしくは所持金に余裕があるなら、一括で上級アイテムを買う。という流れですね。
アイテムの種類がとても多く、ヒーローやロールごとに必要なアイテムも異なるため最適なものを探すのは大変なものの、揃った時の強さは感動モノです。
とくに攻撃力に優れる戦士や殺人者の突破力は、終盤において試合を動かす大事なキー。
一方で、ショップは毎回初期画面が一緒で、直前に自分がどのアイテムを買おうと目星をつけていたのか分からなくなることもしばしば。
オススメアイテムは表示されているものの、どのアイテムを買おうと下級アイテムを買っていたのかの判別しにくさもありました。
例えば「前回の試合で買った、超便利なあのアイテムどこだっけ?」が毎試合あるような感じです。直前に表示していたアイテムを記憶しておく機能さえあれば、嬉しいなと思いましたね。
ミニオンの処理や敵ヒーローの撃破、または自動で少量の金額が増えていくため、所持金不足で戦況が動かない。なんて場面は少なかったように思います。
とくにミニオン処理による所持金稼ぎは大きく、これを倒せるかどうかで戦力差がつきますね。ラストヒットによる経験値にも影響してくるようでした。
ここからのバージョンアップに期待!
良い点、不安点両方挙げてきましたが、まだまだCBTということでこれからの調整が気になります。平均して1戦が40分前後かかっていたため、スプリントモード以外での全体的なゲームスピードは上げて欲しいなと感じました。
とくにどのロールでもマナ消費が大きく、一回敵ヒーローと大きなバトルがあると自拠点に帰らざるを得ない状態が多かったように思います。つまり、なかなか敵拠点を攻撃できない状態が続くということで。
TPSでのMOBAだけにゲームプレイは新鮮ですし、何より戦場にいる臨場感が違いました! 今回実装されていたヒーローもわりとオーソドックスな使用感が多かったので、『Overprime』らしい独自の遊び方のヒーローが増えると嬉しいですね。
『Overprime』の最新情報については、下記の公式チャンネルをご確認ください。公式Discordチャンネルでは『Overprime』のアクションフィギュアが当たるイベントを開催中ですので、こちらも是非チェックしてください。
・公式Steamページ
・公式サイト(英語)
・公式YouTubeチャンネル(英語)
・公式TikTokアカウント
・公式Discordチャンネル
・公式Facebook(英語)
◆『Overprime』について◆
[タイトル]Overprime(オーバープライム)
[ジャンル]戦略アクション3DTPSMOBA
[提供]Netmarble Corp.
[開発]Netmarble F&C Inc.
[プラットフォーム]Steam
[サービス開始日]近日リリース予定
[価格]基本無料(ゲーム内課金あり)
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