『MTG 神河:輝ける世界』新カードプレビュー。18年に渡るあのサイクル最後の1枚が緑の神話レアに!

電撃オンライン
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 『マジック:ザ・ギャザリング』の新セット“神河:輝ける世界”が2月18日(金)に発売されます(『MTGアリーナ』への実装は2月11日)。この記事では“神河:輝ける世界”に収録される新カードをプレビューします!

 “神河:輝ける世界”は2004年に発売された“神河物語”ブロックに登場した次元“神河”に再訪します。このときの神河は日本の戦国時代を思わせる次元であり、“神河物語”ブロックでは人と神(スピリット)の戦いである“神の乱”が描かれ、侍や忍者といった和のテイストあふれるクリーチャーたちが数多く登場しました。

 そして“神河:輝ける世界”では前作から約1,200年後の神河が舞台となっており、今回は“和+サイバーパンク”の世界観になっています。この大胆アレンジには期待せざるにいられません!

 そして『マジック』で次元を再訪するときには、前回のセットに関係するキャラクターが登場し、そのつながりを感じることでオールドファンをニヤリとさせてくれるカードが必ず登場します。この記事で紹介するカードもその1枚です。それではさっそくご覧いただきましょう、《西の樹の木霊》です!

  • ▲ノーマル版

  • ▲拡張アート版

  • ▲淡光フレーム版

 “神河物語”で《北の樹の木霊》と《南の樹の木霊》が、続く小型セットの“神河謀反”で《中の樹の木霊》が登場したこのサイクル。当時から東西南北および中の樹の設定はあったので、ブロック内で全部の木霊がそろうかと思いきや、次に木霊が出たのはなんと16年後、2020年発売の『統率者レジェンズ』で《東の樹の木霊》が加わりました。

 そして、今回ついに『神河:輝ける世界』で《西の樹の木霊》が収録されたことで、東西南北と中の樹、すべての木霊がそろうこととなりました。トータルで18年かかっているわけで、こういうところでも『マジック』の歴史を感じさせますね。


 では、次にクリーチャーとしてのスペックを見ていきましょう。3マナ3/3到達というのは特別すごいわけではありませんが、飛行クリーチャーの面倒を見てくれるのはとりあえずうれしい要素ですね。

 そして、このカードはオブジェクトの性質を示す新しい定義である“改善”に関する能力を持っています。

 “改善”はあなたのコントロールしているオーラや装備品がついているか、+1/+1カウンターや飛行カウンターなど何らかのカウンターが乗っている状態を指します。対戦相手によってオーラがつけられていても“改善”されていることにはならないので注意してください。大体の場合、相手からオーラをつけられるときはパワーが下がったり、攻撃できなくなったりするのでとても“改善”とは言えませんからね。

 《西の樹の木霊》は自分の改善されているクリーチャーにトランプルを付与し、それらが対戦相手に戦闘ダメージを与えるとライブラリーから基本土地を探して戦場に出せる能力を持っています。3マナ3/3のボディと能力を見るにミッドレンジやランプ系のデッキに入れるのがよさそうです。

 スタンダードで考えると、相性がよさそうなのは《フェリダーの撤退》を使う上陸デッキではないでしょうか。

  • ▲フェリダーの撤退

 土地を出すことでトークンを生成したり、味方全員に+1/+1カウンターを乗せたりできるため、能力を誘発させるためのアタッカーの確保とそれを“改善”するアクション両方の役目を果たせます。同じく上陸とシナジーのある《創発的配列》も+1/+1カウンターを持ったクリーチャーを出せるので2、3ターン目にきれいに動きつつ一気に土地を伸ばすことができます。

  • ▲創発的配列

 また、上陸シナジーに特化しなくても《レンジャー・クラス》をレベルアップさせることでも毎ターンクリーチャーの上に+1/+1カウンターを乗せられますし、いくらでも大きくなる《這いまわるやせ地》がトランプルを持つようになるのも強そうです。

  • ▲レンジャー・クラス
  • ▲這いまわるやせ地

 +1/+1カウンター以外ではアドバンテージを失いにくいオーラである各種“ルーン”や《ルーンの冠》とも相性がよさそうです。

  • ▲厄害のルーン

  • ▲ルーン鍛えの勇者

  • ▲ルーン冠

 “改善”されたクリーチャーで攻撃を通していけば基本土地をどんどん出せるので、5色にまたがるルーンをつけていくことも難しくないかもしれません。

 というわけで“神河:輝ける世界”に収録される緑の神話レア《西の樹の木霊》を紹介しました。カウンター、オーラ、装備品とシナジーする要素の多いカードであり、新カードが出るたびに新しい使い方が見つかりそうな、非常に魅力的な1枚ではないでしょうか。

 しかし“神河”の名を冠するセットで装備品とシナジーのあるカードが出るとなると、かつてさまざまなフォーマットで活躍した伝説の名カード《梅澤の十手》のことがどうしても思い出されます。

  • ▲梅澤の十手

 もしかしたら、このカードの登場は《梅澤の十手》のリメイクを暗示しているのかもしれません(あくまで予想です)。

 これからどんなカードが公開されるのか、とても楽しみですね! それでは、最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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