『ソフィーのアトリエ2』の前に知っておきたい“不思議”シリーズの魅力。発売前に前作をおさらい

　2月24日にコーエーテクモゲームスより発売となるPS4/Nintendo Switch用ソフト『ソフィーのアトリエ2 ～不思議な夢の錬金術士～（以下、ソフィーのアトリエ2）』。その特別企画をお届けします。

　『アトリエ』シリーズは“錬金術”をテーマにしたRPG。錬金術と関わるさまざまな少年少女を主人公として、物語の中で成長していく様子や人々との繋がりを描いています。

　『ソフィーのアトリエ2』は、『アトリエ』シリーズの中の“不思議”シリーズに位置づけられる『ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜（以下、ソフィーのアトリエ）』の続編にあたる作品です。

　新作発売のタイミングで初めて“不思議”シリーズをプレイする人に向けて、前作『ソフィーのアトリエ』のあらすじやゲーム内容、その魅力などをお伝えしていきます。

錬金術士ソフィーの成長の物語

　『アトリエ』シリーズは、ガスト（現在はコーエーテクモゲームス内のブランド）がリリースしてきたRPGタイトル。25年に渡って続くシリーズの中で、根幹である“錬金術”という不思議な力に改めて向き合うという狙いで生まれたのが“不思議”シリーズです。その1作目が『ソフィーのアトリエ』になります。

　“不思議”シリーズは、『ソフィーのアトリエ』から始まり、『フィリスのアトリエ 〜不思議な旅の錬金術士〜』、『リディー＆スールのアトリエ 〜不思議な絵画の錬金術士〜』と続いていきます。

　2月に発売される『ソフィーのアトリエ2』は、『ソフィーのアトリエ』と『フィリスのアトリエ 〜不思議な旅の錬金術士〜』の間の物語を描いています。

　プレイしていない人でも問題なく楽しめますが、繋がりのある『ソフィーのアトリエ』のあらすじを知っておくことで、より物語を楽しめます。

　なお、記事内で使用されている画像は『ソフィーのアトリエ ～不思議な本の錬金術士～ DX』で撮影したもの。

あらすじ

　主人公のソフィーは、明るい性格ですが、どこか抜けている普通の女の子。ただ、いくつかの材料を合わせて、まったく異なるものを作り出す不思議な力“錬金術”を持っていました。

　しかし、肝心の調合は失敗続き。錬金術を学べる本も、習うべき師匠もおらず、成長できないまま。

　そんなある日、ソフィーは言葉を発する不思議な本のプラフタと出会います。錬金術の“知”そのものであるプラフタは、ソフィーに錬金術を教えることに。しかしプラフタは、記憶の大半が失われてしまっていました。

　ソフィーは彼女の記憶を取り戻すために、本に新たなレシピを書き込んでプラフタの記憶を蘇らせていきます。

　やがてプラフタがかつて人だったことが分かると、ソフィーは“プラフタを人の姿に戻す”という大きな目標を掲げます。

　ここから錬金術士ソフィーの物語が始まります。

　物語が進むと、プラフタが過去に背負っていた使命や、誰でも錬金術を使えるようになる“知識の大釜”の存在など、さまざまな事象がソフィーたちの行く末に影響を与えます。

　立ちふさがる困難を乗り越えることで、ソフィーは新米錬金術士から一人前の錬金術士として大きく成長を遂げていくというストーリーになっています。

メインキャラを紹介

ソフィー・ノイエンミュラー（声優：相坂優歌）

　『ソフィーのアトリエ』の主人公で、キルヘン・ベルの街はずれでアトリエを営んでいる少女。明るくほわっとした性格で周りを和ませますが、時間にルーズなどのズボラな一面も。

　錬金術が大好きで、人のために使うことに大きな喜びを感じています。錬金術に関しての好奇心や努力は人一倍ですが、家事全般は基本的にせず、特に掃除は人にまかせきり。

プラフタ（声優：井口裕香）

　アトリエの本棚にしまわれていた、ソフィーのおばあちゃんの古い本。ソフィーがこの本にレシピを書き込んだことで目覚め、ソフィーに錬金術を教える先生のような立場になります。

　ある出来事をきっかけに人の姿となるのですが、本の姿だった時と性格は変わらず、ソフィーに錬金術に関するアドバイスをしてくれます。

　一方で錬金術以外のことはまったく得意ではなく、人の姿で街中を出歩くようになってからは、意味不明な発言をしては周囲を困らせることも。性格は冷静ですが、意外と大胆なところもあります。

　なお、プラフタは人の姿を取り戻したことで、ある使命を思い出そうとします。

ソフィーの仲間を紹介

　『ソフィーのアトリエ』のキャラクターデザインは、イラストレーターのNOCOさん、ゆーげんさんの2名が担当しています。
　それぞれのイラストレーターが持つ世界と、『ソフィーのアトリエ』の世界が融け合うことで、より独創的かつファンタジックな“不思議な世界”を生み出しています。

　物語では先ほどの2人に加えて、モニカ、オスカーをはじめとする個性豊かな仲間が登場します。

モニカ・エルメンライヒ（声優：洲崎綾）

オスカー・ベールマー（声優：山下誠一郎）

ジュリオ・セバルト・レーデンシャフト（声優：大河元気）

コルネリア（声優：近藤唯）

ハロル・ジーメンス（声優：新垣樽助）

レオン（声優：飯塚雅弓）

フリッツ・ワイスベルク（声優：堀内賢雄）

ソフィーの暮らす自然豊かな世界

　ソフィーたちが住むのは、命の産声が聞こえるほど生命に溢れた世界です。フィールドの至るところには自然が生い茂り、行く先々でさまざまな風景に出会えます。

　『ソフィーのアトリエ』の世界には、朝昼夜のように時間の概念が存在。長い時間活動をしていれば日が落ちていき、辺りは暗くなります。

　中には、特定の時間に発生するイベントがあったり、街の雰囲気がガラッと変わったりすることも。変わりゆく時間の経過を感じることで、プレイヤー自身も『ソフィーのアトリエ』の世界に没入できる仕組みです。

　ソフィーは、この世界で依頼を受けて報酬を得ます。依頼は、魔物討伐やアイテムを集めてくることが主な内容で、クリアし続けると難しい依頼も発生します。

錬金術でアイテムを調合

　『ソフィーのアトリエ』のゲームシステムの特徴は“錬金術”によって素材からアイテムを調合できる点です。

　素材はフィールドに生えている木や草、鉱石。魔物から入手可能。あらゆるアイテムが調合の材料になります。

　調合は材料をピースとしてはめ込むパズルのような方法。同じ名前の材料でもピースの形や持っている特性が異なります。その過程で、追加効果を得られるボーナスを狙ったり、特性を用途に合わせて選択したりします。

　“錬金術”の調合を重ねることで、ソフィーは錬金術士として成長していきます。調合を続けているうちに、新たなレシピを発想して、作れるアイテムの種類が増えていきます。レシピは調合だけでなく、採取やバトルで発想することも。ゲームで起こるあらゆる行動が、ソフィーの成長に繋がっているのです。

　“錬金術”はただ素材を集めるだけではありません。調合は、合致する条件の中でどの材料をチョイスするか、どう組み合わせるかによって、大きく結果が変わってきます。材料を用意した後も、プレイヤーの選択が直接影響するシステムとなっています。

　作成したアイテムは、キャラクターに装備させたり、戦闘で使用したりと用途多彩。物語を進めると、プラフタにアイテムを与えることで姿を変える“ドールメイク”という能力を習得し、プラフタをさまざまな見た目に変えたり、能力を付与したりできます。

スキルとアイテムを駆使したバトル

　バトルシステムは、パーティーメンバー全員の行動を指定するコマンド式を採用。『ソフィーのアトリエ』では、ターンが始まると同時にそのターンのパーティー全員の行動を決める“コマンド先行入力”の方式が取られていました。

　キャラクターはそれぞれ固有のスキルを持っており、ダメージを与えるものから味方を強化するものまで、その効果はさまざま。スキルを使うにはMPが必要なので、どのタイミングでどのスキルを使用するのか、戦略を練りながら戦うおもしろさがあります。

　また、『ソフィーのアトリエ』では仲間との絆を生かした“チェインリンク”も特徴の1つ。仲間と助け合いながら行う攻撃・防御を使いこなして、戦況を有利に運べます。

　キャラクターが持つド派手な必殺技“スペシャルアタック”は大ダメージを狙える大技。さまざまな戦闘スキルをうまく使いこなせば、思い通りにバトルを動かし、爽快な勝利を味わえます。

　アイテムもパーティーの全員が自由に使用可能。どんなアイテムを調合して用意したのかもバトルに影響します。

前作の魅力を継承・進化した『ソフィーのアトリエ2』

　『ソフィーのアトリエ2』では、“不思議”シリーズの美しく柔らかい世界観や、調合の奥深さなどを継承しつつ、さらに進化をしています。探索からロードを挟まずに戦闘が始まったり、仲間と協力しながら調合を行ったりと、前作よりも奥深く、魅力的になった要素が多数あります。

　『ソフィーのアトリエ2』からのプレイでも問題なく遊べますが、『ソフィーのアトリエ』を知っていれば、最新作をさらに楽しめること間違いなしです。

　続く記事では、『ソフィーのアトリエ2』の紹介や魅力を伝えるプレイレポートもお届けするので、そちらもぜひチェックしてください。

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