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『地球防衛軍』PVで本田、姫川を演じる土田大さんと古城望さんにインタビュー。苦手な侵略者やアフレコ秘話は?

kbj
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 ディースリー・パブリッシャーが展開している『地球防衛軍』シリーズのプロモーション映像に登場し、EDFへの入隊を勧めるキャラクターを演じる、声優のおふたりへのインタビューをお届けします。

 プロモーション映像中に登場するのは、EDF広報官である本田海人と姫川クスリテルの2人。ゲーム中に登場する兵科の特徴や侵略者の内容などを、いろいろな手法でお伝えしています。

 これまで明かされていなかった、本田役の土田大さん、姫川役の古城望さんへのインタビューを実施。演じているキャラの印象や、プレイされているという『地球防衛軍』シリーズについてなどをお聞きしました。

 なお、インタビュー中は敬称略。

『地球防衛軍6』公式生放送アーカイブ映像

本田&姫川コンビが登場する『地球防衛軍6』2ndトレーラー

長く続いているキャラについてや『地球防衛軍』との魅力を質問

ーーオファーを聞いた時の感想をお願いします。

古城:『地球防衛軍』というタイトルは友だちから聞いて知っていて、巨大なアリを倒すゲームというイメージがありました。ゲームが好きということもあり、ゲームの仕事を受けたいと思っていたところに、お話をいただきました。

 今となってはタイトルが変わってもそのまま出演させていただき、結果として9年という長い間、携わらせていただくことになっていますね。

土田:最近ではゲームが好きであることがマネージャーなどにも知られているのですが、当時はそうではなかったのです。そのため、「『地球防衛軍』というタイトルからオファーがあったんですが、ご存じですかね?」くらいの温度感で連絡がありました。

 SIMPLEシリーズとして話題のタイトルで人気でしたし、安いのに遊びごたえがあった。だから「ぜひお仕事させてほしい」と喜んで引き受けました。

 今でも覚えているのですが、収録は富ヶ谷にあるスタジオでした。登場するキャラの担当だと思い込んでいたので、PVの声入れと聞いて「1回だけの仕事なのかな」と想像していました。気が付いたらその時から長い付き合いになっているんですよ。

 むしろPVの出演だからこそ続いている関係なので、よかったですよね。

ーー各々が演じられているキャラをどうとらえていますか?

古城:姫川さんが当初、マジメな広報官という設定だけで名前がなかったんです。情報を淡々と伝えていくだけだったんですが、キャラクター性が少しずつ出てきて、お茶目な部分やブラックな部分が出るようにもなり、いまのようなキャラになりました。

 “姫川クスリテル”というネーミングセンスもいいですよね! 魅力がいっぱいあって楽しいキャラです。原稿をチェックする時からワクワクします。

土田:まず原稿が楽しいもんね。「今回はどんなことを収録するのか」とドキドキします。

 本田はとにかく陽気で明るい兵士で、演じているこちらも楽しくなります。戦場にバリバリ行っていた時、姫川さんが本部から出してくる指令で、ひたすら悲惨な目にあっていました。

 喉は丈夫なほうだと思っていたのですが、収録が終わるとだいたい声が枯れているんですよ。ただ、最近は天国に行ったので、声を張らなくなりましたが(笑)。

古城:姫川さんはもともと叫ぶことはほぼないので(笑)。

土田:俺だけの苦労か!

ーーその流れで、収録時の思い出について、教えていただけますか。

古城:土田さんのアドリブがおもしろすぎて、ブース内で笑っちゃうんですよ(笑)。

土田:古城はしっかりしているので先輩として現場を和ませようと、アドリブしたくなるわけです。

 以前は「好きにセリフを入れてください」という部分があったのですが、最近はテキストがびっしり用意されているのでアドリブを入れるのが難しくなってきました。タイトルが進むに従って兵科が増えたり、新たな侵略者が来たりと紹介する内容が増えている。

 それどころか、最近は原稿が最初からふざけていることもあって、あまりアドリブはやれないですね。


古城:収録はすごく楽しくやらせていただいています。最近はコロナの影響があり、一緒にスタジオに入れないので大変なこともあります。土田さんはどういう演技をするのかを想像しながら、挑みます。

土田:あと、声を合わせる部分があるんですが、収録が別々になったので少し大変になりました。

 最初に古城が声を入れたものに、僕があわせていくんですね。「入隊、お待ちしています」くらいの短くて簡単なものはいいんですが、最近はユニゾン部分が長くなり、最初と最後はあっても、途中がなかなか一致しない。OKが出ても、途中が少しずれていると気になってやり直してしまうんですね。

古城:では次からは先に先輩の収録を! 収録の時間もしっかり用意してもらっていますね。

土田:内容こそおちゃらけているのですが、ちゃんと収録しています。現場もしっかりしていて、収録後に通しで内容を見せてくれるのですが、実はそういう現場は少ないんですよ。成果物を見るとこちらも気になる部分が出てきてやり直して、結果としてクオリティが上がる。個人的には皆で作っている雰囲気が好きですね。

古城:そうですね。雰囲気も楽しいですね。

土田:ただ、ラップの時は楽しいを超えていました! それまでリズム感はあると思っていたのですが、なかなかうまくいかず、「終わらなくて帰れないかもな」と不安になりました。しかも、それがエイプリルフールネタで短期間しか流れないPVなんですよ!

 どの収録よりも大変で、少し凹みながら帰りました。ただ、反応がよかったのは救いでした。


古城:あと、PVを見られている方のコメントも大好きです。だからこそ、PVの出来上がりが気になるんです。

土田:気になって、気になってしょうがない! 届いた映像を真っ先に見ることは他にないですよ。これまで演じてきた“本田”と“姫川”でずっと通してもよかったのかもしれないけど、今回は生放送出演ということもあり、皆様の前に顔を出させていただきました。

ーーいろいろなタイトルがリリースされましたが、思い出深いタイトルや、記憶に残っている侵略者はいますか?

古城:バルガ対アーケルスという、機械兵器VS怪獣という特撮のようなシーンが好きです。バルガの操作が難しくて大変なんですが、プレイしている最中に流れる音楽とシチュエーションがすごくマッチしていて、気分があがりましたね!

土田:あそこだけでなく、このタイトルには男の子の夢がつまっている。決してヒーローものではないけど、絶望から逆襲するような展開だったり、仲間との共闘だったり、少しリアリズムを感じる設定だったり……イチコロになるところがあると思うんです。

ーー以前に地球を守っていた土田さんとしてもたまらないと。

土田:もちろんたまらないのですが、ほとんどの男の子ならそう感じるんじゃないでしょうか。そういう意味では、古城は男っぽいところがあるのかな?

古城:兄が2人いて一緒に遊んでいたので、もしかするとその影響があるのかもしれません(笑)。

土田:いい兄妹関係ね。

古城:侵略者で印象的なのは、難しくて苦戦したグレイタイプのコスモノーツです。

土田:相手の射線に出ないことを気をつけたいんだけど、彼らが平原とかに出てくると、その作戦が通用しないんだよね。使っている兵科は?

古城:ウイングダイバー一筋です。なるべく楽したいので、レーザー兵器とホーミング兵器を使い、どれだけ攻撃を受けずに倒すかに重点を置いています(笑)。

土田:そこは手を抜きたがる姫川さんっぽいかもね(笑)。

古城:そうかもです。あとはダンゴムシ(γ型)が苦手でした。遠くから突進してくるところも、あの見た目も……。

土田:やつらは狭いところに入ってこられないので、そこに入れば一方的に攻撃できるよ。

 そういう意味では、インフェルノをやってから、すべての侵略者が印象的になりました。ハードくらいまではあまり考えずにクリアできるのですが、ハーデストくらいからは武器や立ち回りなどを考える必要が出てきます。

 でも、努力や工夫でクリアできそうなギリギリのバランス調整になっているんですね。あれはすごいバランスだと思いました。もしかしたら開発はインフェルノを基準にゲームを作っているのではないかと感じたくらいに、驚きました。

ーー土田さんはかなりプレイされているとお聞きしました。

土田:コロナの影響で家にいる時間が長くなったこともあるのですが、『5』はシリーズで一番やりこんで、トロフィーをコンプリートしました。腕がすごいとかではないんですが、ちまちまプレイしていくのが好きなんですね。

 それでも、インフェルノは苦戦しました。敵を少しずつおびき寄せて、20~30分かけて進めていったのに、最後に出てくる集団に蹂躙される……感情が無になり、次の日に再度トライすることが何度もありました。

 ただ、それは嫌なストレスではなくて、むしろ中毒性があった。「すごくよくできたゲームだなあ」と感じつつのプレイでした。

古城:すごく楽しまれていますね。攻略のカギは何ですか?

土田:『5』はまわりにいる仲間の存在が大事! 彼らは攻撃をしてくれるのはもちろん、タゲをとってくれる(敵のターゲットになってくれること)のでこちらは攻撃に集中できる。

 それもあって、インフェルノでは味方も回復させられる“リバーサー”を持っていくこともありました。以前は考えられなかったような戦略をするのも、高難度ならではですね(笑)。

 あと、アーマーが少ないと瞬殺されるので、いわゆる“アーマー稼ぎ”もやりました。攻略するうえで、他の隊員の方々の洞察力や研究には驚きました。SNSや動画なども参考にし、助けられましたね。

ーー最新作『地球防衛軍6』について、気になるところはどちらですか?

古城:PVで紹介したのですが、さまざまなものが変わっているのが興味深いです。各兵科の姿がボロボロになっていますし、武装なども変わっている。それがゲームやストーリーにどう影響を与えるのか、気になります。

土田:『5』で世界を救ったけど全人類の9割がいなくなったという、これまで以上に絶望的なところから始まるのは新しい試みですよね。

 気になるところをあげていくと、それぞれの兵科の武器、侵略者のアクション、ステージなどなど尽きません。


古城:天国から見守っておきます。

土田:参加しないんかい!(笑)

古城:遊んでみたいんですが、その前に今やっている『5』をクリアしたいと思っています。

ーーこれまでとかぶるところもあるのですが、『地球防衛軍』シリーズの魅力はどこだと思いますか?

土田:いろいろ言いましたが、『地球防衛軍』のおもしろさの9割は無線じゃないのかと思っています。とにかく無線が熱いんです!

 『地球防衛軍』は無線のやりとりによって現在の状況やストーリーの裏で起きていたことなどが説明され、物語が展開していく。これは斬新です。

 その無線の内容が燃えるんですよね。EDFの長官が出てきて熱弁したり、オペレーターがちょっと心配するような発言をしたり……そのうえで自分が頼られているようなセリフがあるのは、たまらないです。

 会話だけでここまで盛り上がられるタイトルはないと思います。

古城:私はオンラインでやったことはないのですが、1人でやっているからこそ、他の隊員と一緒にプレイできるところは魅力だと思います。大量の敵を駆逐する爽快感、ステージをクリアする達成感はやった人しか味わえないポイントです。

土田:せっかくだしオンラインプレイ、やってみたらいいのでは? 今でも熱心な隊員がいるらしいですよ。

古城:私がうまくないので、味方の人に攻撃が当たって迷惑をかけてしまうのが怖いのですが……やれますかね?

土田:部屋の設定を見て入れば、ギスギスしないかと。来年でシリーズは20周年を迎えると聞きました。その中で9年も演じさせていただいているので、今後もお願いします。……一度くらいはゲーム中の役をやりたいですね。

古城:ああ、それはいいですね! でも姫川さんをやれなくなるとしたら、それはさみしいですけどね(笑)。

土田:確かになあ(笑)。とりあえず今は、『6』の発売を楽しみにしています。

ーーありがとうございました。

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