モンスター娘に囲まれるローグライクアクション『Nigate Tale』。この中毒性はいい意味でヤバい!【電撃インディー#193】
- 文
- セスタス原川
- 公開日時
電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Hermit GamesからPC(Steam)で配信されている『Nigate Tale』を紹介します。
本作は、異世界に迷い込んだ冒険者ロイがモンスター娘たちの祝福を受けて、城からの脱出を目指すローグライクアクションゲームです。
何度も繰り返し探索に挑戦することでロイは強くなり、道中でも成長を重ねて、敵を倒しながら先へ進み続けます。
同じステージの繰り返しでも、獲得する能力や選んだ道によってさまざまな変化が起きるのが本作の中毒性の要因。ついつい続けて遊んでしまう……そんな魅力を持った作品です!
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
モンスター娘の祝福を受けて探索へ挑戦
本作の探索の要となるのは、ロイが道中で出会うモンスター娘たちと、彼女たちが与えてくれる能力(祝福)です。
ロイ本人は、近接攻撃、遠距離攻撃、補助攻撃、回避といったアクションを活用して敵を倒して進んでいきます。
これに加えて、仲間になったモンスター娘たちはロイの攻撃にさまざまな付与効果を与えてくれます。
例えば、マヨネーは攻撃に凍結効果を与えて、相手の行動を制限したり、持続ダメージを与えたりします。
セッシーは、回避行動の無敵時間を増やしたり、自動攻撃する分身を生み出したりします。
中には、コインを集めてガチャを回してアイテムを獲得したり、ロボットを呼び出して戦わせたりするユニークな効果を持つモンスター娘も登場します。
これらの祝福は重複しませんが、近接攻撃と遠距離攻撃など、ジャンルの違う部分ではそれぞれ異なる祝福を受けられます。気が付けば、ロイのアクションがとんでもなく派手で強力になっていることでしょう。
ただし、彼女たちの祝福はその挑戦中のみの限定能力。一度ゲームオーバーになってしまうと、また0から能力を集めていかなければならないので、失敗した際の喪失感は言葉にできない辛さがあります。
しかし、その喪失感があるからこそ、うまく先に進めた際の達成感が強くなり、それを求めて何度も挑戦してしまうのです。
祝福能力にはティアが存在し、運が良ければ最初の段階で最大まで効果が高まった状態の祝福を得られることも。序盤から強力なスキルを引き当てた瞬間の気分は、ギャンブルに成功したときのような気持ち良さに近しいものがあります。
さらに、祝福に加えて誰か1人のモンスター娘の必殺技を選んで使用可能。必殺技はダイナミックで強力なものばかりで、敵と倒す爽快感をさらに高めるのに一役買ってくれます。
道中には、ボスが出現するのですが、これが中々に強力。中にはギミックを使う必要があったり、初見では回避できないような攻撃を仕掛けてきたり、序盤は最初のステージのボスでも苦戦してしまうほどでした。
ただし、ボスは攻撃に法則性があるので、見極めれば攻撃を回避することは可能。こういったジャンルのアクションゲームでありがちな“覚え要素”も楽しめます。
拠点ではモンスター娘との交流も
ロイの拠点となる地下キャンプでは、武器の強化や仲間になったモンスター娘との交流が行えます。
モンスター娘たちの祝福は、その探索が終わると消えてしまいますが、武器の強化やロイのステータスアップは永続的です。
探索で素材を集めて強化……の流れを繰り返せば、運に頼ることなく序盤の敵をサクサクと倒して進められます。
本作は何度も同じステージに挑戦しますが、回数を重ねていくうちに周回スピードは上がっていくので、プレイする上でのストレス感はほぼ感じません。むしろ、ゲームを進める早さで強くなったことを実感でき、こちらも達成感を高めるのに一役買っている要素と言えます。
武器にも種類があり、モノによって特徴はさまざま。詰まっているステージによっては、武器を変えた方が先に進みやすい場所もあるでしょう。
仲間になったモンスター娘たちは、拠点にて交流が可能です。話しかけるだけでなく、プレゼントを渡せば好感度があがり、さらにロイを祝福する能力が解放されていきます。
モンスター娘たちはそれぞれ尖ったキャラクター性をしているので、彼女たちとの会話にも注目です。根はモンスターなので、見た目や言動が一般的なヒロインとはひと味もふた味も違い、新たな性癖に目覚めさせてくれるかも……?
コントローラーのプレイでさらに快適
本作は1月27日に大型アップデートが加えられており、多くの部分に改修されています。
このアップデートは、物語の新章と城の訪問場所や、仲間との出会いといったゲーム内の要素はもちろん、ゲームUIの完全リニューアルという大がかりな内容です。
実際にプレイしてみても、操作面では不自由は特に感じませんでした。言語周りやUIにはまだ調整中の部分が見受けられましたが、プレイに大きな支障はないので、今後の改修で徐々に手が加えられるならば問題ないでしょう。
また、本作はPCゲームでありながらコントローラーによるプレイとの相性の良さを強く感じました。ゲーム冒頭でもコントローラによる操作を推奨されています。
筆者はPCゲームはキーボード操作派なのですが、本作ではスティック操作の方が直感的に動かせるので攻撃を当てやすいうえ、感覚的にもより“ゲームしている感”を楽しめました。
キーボードマウスによるプレイも可能ですが、こちらは直角でぎこちない移動になりやすく、少し難易度は高めな印象。瞬間的に攻撃や回避を行う必要もあるので、もしキーボード操作をしたい場合は、キーコンフィグで押しやすいボタン設定にすると良いかもしれません。
ローグライクゲームの“何度もプレイしてしまう”という面白さがギュッと詰まった本作。同じステージをプレイしているのに、毎回違った面白さを楽しめるので、長く遊び続けられる作品です。
登場キャラクターがモンスター娘という部分も魅力的なポイント。一見不気味な彼女たちですが、交流をしていくうちに隠れた魅力が少しずつ見えてくるので、まるで彼女たちに徐々に心を侵食されているような感覚です。筆者はモンスター娘好きという性癖はなかったのですが……本作で新しい境地に辿り着いてしまうかも……?
アップデートを経て遊びやすさも高まっているので、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか? ゲームを楽しみつつ、不気味ながら魅力的な彼女たちに、共にハマっていこうではありませんか……!
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