『Horizon Forbidden West』先行プレイレポート! 圧倒的存在感を誇る機械獣と部位破壊の快感、再び
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2月18日に発売予定のオープンワールドアクションRPG『Horizon Forbidden West』。本作は2017年に発売され人気を博した『Horizon Zero Dawn』の続編です。
人類文明が崩壊し、崩れた建造物と自然が融合したポストアポカリプス的な世界で、実在の動物の姿を模した機械獣たちが本当に生きているかのように暮らしている景色は、まさしく本シリーズならではの魅力と言えるでしょう。
もちろん続編となる本作では、新しいフィールドにアクション、装備などその進化ぶりも目覚ましく、シリーズが持つ魅力がさらにパワーアップ! 本作の醍醐味でもある奥深い戦闘をはじめ、さまざまな見どころを先行レビューとして紹介していきます。なお、本レビューではPS5版を使用し、スクリーンショットは解像度優先で撮影しています。
戦闘がおもしろすぎてクセになる! 機械獣の部位破壊が生み出す戦術性に注目!
プレイしていて感じる最大の魅力は、機械獣の特徴を生かした戦闘のおもしろさ。前作から存在する要素ではありますが、やはり本作の爽快感のキモであると改めて感じました。
具体的には、機械獣の“どの部位”を“どの武器”で攻撃するかという戦術的な要素です。機械獣は複数の部位から成り立っており、ほとんどの部位は武器で攻撃することで部位破壊することが可能になっています。
例えば、体の大部分を構成するボディと、目や腹部といったダメージが通りやすい弱点部位。機械獣のエネルギーを貯蓄しているタンクや動力部、敵を攻撃するための武器など、機械獣の種類によって数や種類は異なりますが、とにかくたくさんの部位が存在します。
こういった機械獣の構造を観察し、どのようにアプローチするかを考えるのが、とても重要かつおもしろいところ。敵の武器を破壊して攻撃手段を減らせば安全に戦えそうだなとか、エネルギータンクに火属性の矢を撃ち込んで誘爆させようとか、部位破壊が攻略と密接に関わっています。
それぞれの部位は装甲で守られていることもあるため、先に矢を当てて装甲をはがすのか、別の方法を試すのかなど、考えることは盛りだくさん! これを敵と戦闘をしながら行うのが、忙しくも楽しいところなのです。
弓による攻撃以外にも、草むらに隠れてステルスアタックを狙ったり、槍の溜め攻撃を当てダウンさせた敵に、強力なクリティカルストライクをお見舞いしたりといった方法もあります。罠を巡回ルートにしかけるのも有効ですね。
アーロイの扱える武器も豊富なので、プレイヤーによってさまざまな戦術を生み出せる懐の深さが魅力ですね。また、自分と敵ともに与えるダメージが高めに設定されており、緊迫感がありつつも決着がつくまでの時間は短いという、メリハリのあるバトルも気持ちがいいです。
さらに本作ではアーロイのレベルアップに応じて能力を強化していけるスキルツリーも大幅増加! 武器スタミナを消費して発動できる特殊攻撃を習得できるようになりました。
特殊攻撃は武器に紐づけられており、装備している武器に応じた特殊攻撃を繰り出すことができます。
また、敵への攻撃などで蓄積していく義勇ゲージを消費して発動する大技“勇技”という要素なども追加され、前作以上にスタイリッシュな戦闘が可能に! 全体的に戦闘アクションの幅が広がり、多彩でダイナミックなバトルを楽しめるようになっています。
退廃的な美しさの極み! 機械と自然が融合した独自の世界を歩くだけでも楽しい!
前作からビジュアルの美しさは群を抜いていましたが、PS5に対応した本作では景色の美しさもパワーアップ! 植物に呑み込まれた建造物や、かつての動物の生態をトレースする機械獣たちの営みを堪能しながら移動するだけでも、かなりの充実感を得られます。
オープンワールドのフィールドとしてもかなり広く、前作の舞台のような森林地帯や、荒れ果てた荒野、新たな探索領域として用意された水中など、これまでは見られなかった景色も豊富で、探索にも力が入ります。
探索用の新しい装備も追加されており、これまでにないパズル要素を含んだ探索や、隠された遺物の回収といったアクティビティの攻略法も増えました。
フォーカスが探索時に役立つのもこれまで通り。かつての世界の映像を現実に重ね合わせたり、人の痕跡を追ったりと、クエストで使う機会も多くあります。周囲をスキャンすることで拾えるアイテムを可視化したり、敵のマーキングや巡回路のチェックができたりと多機能ぶりは相変わらず。地味に嬉しいのが、スキャンすることで周囲の地形の“つかめる場所”がハイライトされるようになったこと。
ハイライト機能とグライダーなどの新装備によって、立体的な移動のストレスがなくなり、これまで以上に快適な旅ができるようになっています。
何よりこれだけ広く作り込まれたフィールドであっても、PS5ではロードがほぼないのがスゴイ! 戦闘不能になった際やファストトラベル時なども、一瞬ロード画面が映るものの、すぐに再開可能なほどでした。
風景だけでなく、クエストなどで関わることになるNPCたちの描写にも注目! モーションキャプチャー技術を生かしているのでしょうが、表情や振る舞いが自然で、本当に生きている人間同士のかけ合いを見ているかのようです。
個人的には、街で日々の営みを送っている名もなきNPCたちも見どころだと思います。背景である彼らですが、それぞれの仕事にまつわる動きをしていたり、地味に施設が稼働していたりなど細かく作り込まれていて、この世界の文化をうかがい知れるところがお気に入りです。
ちなみに本作では、“ストライク”というボードゲームを遊ぶことも可能。機械に見立てた駒を互いに動かして得点を競っていきます。探索で駒を増やすことで自分の編成を強化していけるコレクション要素もあるようで、なかなかやりがいがありそうでした。
最高の瞬間を切り取って残しておける“フォトモード”が最高すぎる!
今では多くのゲームに取り入れられるようになった“フォトモード”。プレイ中にゲームを一時停止して、カメラを動かして自由なアングルでスクリーンショットを撮れる機能で、私も大好きな要素です。
前作でもフォトモードの自由度が高く、風景の美しさやアクションの見栄えのよさもあって、かなりたくさんのスクリーンショットを撮って楽しんでいました。
もちろん本作にもフォトモードは搭載。アーロイの取れるポーズや表情の種類も増えているため、より多彩な表現が可能になっています。
フィルターで色味を変えたり、被写界深度をいじって遠近感を明確にしてみたりなど、凝ろうと思えばいくらでも凝ることができる最高の機能です!
ゲームプレイが楽しいため、どんどん物語を進めたくなってしまいますが、本作をプレイする際はフォトモードを駆使して、自分の歩みを記録しながら進めていくのも楽しいと思いますよ。
一点気になったのは、ストーリーが壮大なサーガの一部であるため、本作からだと物語の全容を把握しにくいかもしれない点。前作から続投する登場人物も多く、しっかりと流れを把握したいなら、個人的には前作をプレイしてから遊ぶのがオススメです。
とはいえ、はじめに前作の簡単なあらすじが説明されますし、登場人物はアーカイブを読めばアーロイとの関係を簡単に説明してくれるので、本作からでも楽しめるようには配慮されてはいます。
物語、アクション、ビジュアル、どれを取ってもオープンワールドゲームとして非常に高い水準を誇る作品ですので、興味があればぜひプレイしてみてください!
■『Horizon Forbidden West』スタンダードエディション
■『Horizon Forbidden West』スペシャルエディション
■『Horizon Forbidden West』コレクターズエディション
■『Horizon Forbidden West』レガーラエディション
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