『Voice of Cards できそこないの巫女』レビュー! 前作との違いや本作ならではの要素は?
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本日発売の『Voice of Cards』シリーズ第2弾『Voice of Cards できそこないの巫女』のレビュー記事をお届けします。
本作はPS4/Nintendo Switch/PC(Steam)用DL専用ソフトとして発売。本記事ではPS4版を使用しています。
なお、物語の核心的なネタバレはありませんが、ゲーム序盤以降の画面写真も含まれるので、気になる人はご注意を!
前作と基本的な操作感は共通! 遊びやすく改善された部分も
本作の基本的なシステムや操作感は、前作『Voice of Cards ドラゴンの島』とほぼ共通。
テーブルトークRPGをモチーフとしたRPGで、操作感やゲームバランスはどこかレトロでありつつも、新鮮な演出で物語を楽しむことができます。
ボードゲーム的な演出が多く基本的に進行はゆっくり目ですが、高速化機能もあるのでテンポ重視の人でも安心。
本作には基本的にキャラクターボイスはなく、ゲームマスターによるナビゲーションで、ゲームが進行していきます。
前作のゲームマスターを務めたのは安元洋貴さんでしたが、本作では速水奨さんが務めます。
ユニークなものからセクシー&カッコいいものまで、とにかく聞いていて気持ちいいボイスが多いので、速水さんファンであればそれだけで買いですね!
なお、前作とは書きましたが、『Voice of Cards ドラゴンの島』と物語としてのつながりはないため、本作から始めても問題はないです。
前作をプレイしておくと、チュートリアルなしでもすぐにシステムを理解できるとは思いますが、基本的なシステムはシンプルなので未プレイでも大丈夫!
ちなみに、モブキャラクターなど、一部グラフィックは前作と共通のものもあります。マッチョは本作でも健在なので、前作ファンも安心(?)ですね。
ほとんどのシステムは共通ですが、目的地のマスが光って分かりやすくなるなど、一部遊びやすく改善された要素も。
右スティックで目的のマスまで素早く移動できるので、目的地までの移動はスムーズです。
カードやダイスを使ったバトルシステムは、見た目こそ独特ですが実際のプレイ感覚はオーソドックスなRPG。
スキル発動に必要な、実質MPのような存在のジェムをどう使うかが重要なバトルシステムは、シンプルながらも戦略性があり楽しいです。
全体的な戦闘のバランスはそこまで難しくないものの、前作と比べると体感的に序盤から敵が手強くなっている印象。
個人的には、パーティの火力増強の重要度が増したように感じました。武器屋で主人公の武器をしっかり買うことが大事!
本作では、主人公とヒロインのほか、各章ごとに巫女と従者のコンビがパーティに加入します。(巫女と従者がいないときはマスコット的な存在のラックが加入)
巫女と従者は基本的に章の難易度に合った強さで加入してくれるので、非常に頼もしい存在です。
また、本作では巫女と従者による強力な“連携スキル”が使用可能。ジェムの消費は激しいですが、非常に火力が高いので、タフな敵を相手にしても大丈夫です。
ストーリーはややシリアス寄り! 主人公は真面目で序盤から好感度高め
前作の金目当ての主人公と比べると、本作の主人公は旅に出る目的などが真面目で、かなり正統派のキャラクターとなっています。
主人公のバラン(デフォルトネーム。名前は変更可能)は、巫女のいない村を終末の危機から救うため、巫女になれなかった少女、ラティとともに旅に出ます。
島を巡り、ラティが巫女になるための“巫女の器”を各地の巫女から手に入れる、というのが主な物語の流れ。
故郷を救うために戦う主人公と、自分の宿命に向き合うヒロインの構図は、実に王道です。
そんな主人公とヒロインなので、物語のノリも前作と比べてややシリアスになった印象。
とはいえ重くはなりすぎず、ユーモアのある展開は健在です。選択肢によっては前作のようなコミカルな展開になることも!
前作のやり込み要素であったカード(データ)の収集ももちろんあります。
特定のキャラに話しかけたり、エネミーを一定数倒すとカードの裏面が解放され、そのキャラのバックボーンを知ることが可能。
前作と同様この裏面の解説文が秀逸なので、直接ストーリー攻略に関係なくても収集したくなりますね。
前作の基本部分を踏襲しつつ、新たな物語を楽しむことができる本作『Voice of Cards できそこないの巫女』。
前作を楽しめた人は本作も間違いなく買いですが、昔ながらの古き良きRPGを楽しみたいという人にもオススメできる作品です。
前作未プレイでもまったく問題はないので、本作から始めてハマったら、前作『Voice of Cards ドラゴンの島』を遊んでみるのもアリですね。
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