「引き出しを開け放題」というパワーワード。20年ごしの『3』も、ちゃんと『シェンムー』だった喜び【TGS2019】

　この情報は、9月12日に東京ゲームショウ2019で行われた“『シェンムー III』ステージ”で発表されたものです。

　ステージにはディレクターである鈴木裕さん（YS NET 代表取締役／監督・脚本）をはじめ、主人公の芭月涼を演じた松風雅也さん、ヒロインの玲莎花を演じた照井春佳さんがゲストとして登場。

　前作で印象に残る話や、両氏が今作をプレイした感想などを交えつつ、さまざまなトークが展開しました。

『シェンムーI＆II』の際の印象深い話

　松風さんによると、まだドリームキャストというハードが発表される前から作っていたこともあり、何もないところから、鈴木裕さんの目指すものを手探りで作っていったと語っていました。

　鈴木裕さんも、まだセガサターン時代から映画的な表現を求めて試行錯誤しながら作っていったそうです。

　オーディションのこぼれ話として、当時は最高機密だったため、秘密保持契約をしてからオーディションが行われたそうです。そのため、松風さんはハンコを持ってオーディション会場に向かったとのことでした。

松風さんと照井さんの『シェンムーIII』プレイ感想

　松風さんと照井さんの2人はさっそく『シェンムーIII』をプレイしたそうですが、照井さんは開口一番「引き出しがすごい！」と大興奮！

　いろいろなところの引き出しを開けることができ、時には小ネタも用意されていてクスっとできたそうです。

　また、そこらへんに生えている薬草をつんで調合できるところも楽しかったとのこと。引き出しを開け放題で薬草も詰み放題。これは楽しそう（笑）。

　松風さんも、「『シェンムー』らしさがすごい！」と熱弁。また、過去シリーズと比べて遊びやすくなっているので、『III』から遊び始めることもおすすめしていました。

　映画感覚で最新作からでも物語を楽しめると語る一方で、シリーズファンに楽しめる物語のリンクもたくさん用意されていると、ストーリーの楽しさについても強くアピールがされていました。
（ゲーム内には過去作の物語を振り返る機能も用意されているとのこと）

　1999年12月29日のゲーム発売から約20年がたちますが、『シェンムー』はあいかわらず『シェンムー』という感じで、めちゃくちゃ楽しみです！

『シェンムーIII』の特徴について

　鈴木さんによると、現在はデバックプレイ中ですが、50人がいると50人がそれぞれ違う遊び方をするため、個々人の性格が出ておもしろいと感じているそうです。

　また、『シェンムーIII』の特徴として、物語の進め方が1つではなく、そのプロセスが複数用意されているところも特徴だと語っていました。

　松風さんも、釣りやギャンブルができるし、ガチャガチャ的な遊びや技の修行も用意されていたりと、とにかくいろいろなことができると語っていました。

　そして、雨が降ると革ジャンが徐々に濡れて、徐々に乾いていくことなど、そういった細かなリアルもしっかりと表現されているとのこと。
（鈴木さんによると、中国の方はあまり傘をささないということも踏まえて、天気についてもいろいろと表現したそうです）

　ちなみに鈴木さんから、ちょっとした攻略アドバイスもありました。技書は、普通にお店で買うと高いのですが、薬草やガチャガチャを集めて、その特典として入手するほうが難易度が低いこともあるそうです。

　なお、本作にはいくつかの難易度を用意しており、ストーリー中心に楽しみたい人への難易度も用意しているとのこと。

　その一方で、かなり歯ごたえがあるモードも用意しており、これは「やめておけ」と忠告したくなるほど難しいそうです（笑）。

TGSの最新動画も公開！

　TGS2019会場では本作の最新動画も公開されました。ちゃんと日本語ボイスとなっており、これを見ると早く『シェンムーIII』を遊びたくなります！

東京ゲームショウ2019 開催概要

【開催期間】
　ビジネスデイ……9月12日～13日 各日10：00～17：00
　一般公開日……9月14日～15日 各日10：00～17：00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般（中学生以上）2,000円（税込）/前売1,500円（税込）
※小学生以下は無料