傘みたいなモニターって何だ?【ガジェットレビュー】

澤田真一
公開日時

 クラウドファンディング『GREEN FUNDING』で、『Splay』という製品が多額の出資金を集めています。

 これは傘のように折り畳むことができるディスプレイ。決して誇張ではなく、本当に傘の如く収納することが可能。「傘みたいなディスプレイって何だ!?」と突っ込まれてしまうかもしれませんが、今回はそんな『Splay』の実機に触ってみました。結論を先に言えば、時代と技術の進み具合を実感させられる製品でした。

持ち運び可能の24インチディスプレイ

 最近では、ノートPCに外付けするためのサブディスプレイが数多く開発されるようになりました。

 これらは大きくても15.6インチの画面で、さすがに自宅のディスクトップPC並のサイズとはいきません。そもそも、そんな巨大なものを外に持ち運ぶのは非現実的。しかし『Splay』は24インチの画面を持ちつつも、折り畳んだ状態で運ぶことができます。

 その様子は、まさに傘かテントのようです。画面部分に使われている特殊素材は、布のような柔軟性を有しながら折り目がつかないという特徴もあります。確かにここで折り目がついてしまっては、ディスプレイとしては大問題です。

 実はこの『Splay』、よくよく見ればスクリーン部分とプロジェクター部分に大別できる製品です。つまり、プロジェクターが発する映像を折り畳み可能のスクリーンに表示しているということ。見方を変えれば『Splay』は「ディスプレイ」ではなく、「スクリーン付きプロジェクター」と言えるかもしれません。

プロジェクターとしても大活躍必至!

 『Splay』はスクリーン部分がなくても、壁に画像を投影させることができます。とりあえず自宅に白い壁があれば、そこへ最大80インチの映像を表示させられるという仕組みです。その場合の最高輝度は260ANSIルーメン。小型プロジェクターとしては、標準的な性能ではないでしょうか。部屋を暗くして大画面で映画を観る、という使い方もできます。

 もちろん、会議で『Splay』を用いるというのもOK。人数に応じてスクリーンの有無を判断することもできますし、或いは持ち主の工夫でさらに柔軟かつ便利な用途も見出せるかもしれません。

キャンプに持っていきたい製品

 スクリーンとプロジェクター。この2要素は、たとえばアウトドアに活用できるのではないでしょうか。

 最近では冬場にキャンプをする人が増えました。これはアニメ『ゆるキャン△』の影響もあるのでしょうか。筆者自身もとあるメディアの編集部から「冬用キャンプグッズを取り上げてほしい」と言われたことがあります。

 テントの内部で動画を鑑賞するとしたら、『Splay』はその用途にピッタリの製品です。最近のキャンプ場は電源付きサイトを設置しているため、その気になれば「キャンプ場で映画鑑賞」もできます。そして次の日の朝には『Splay』をテントと共に折り畳んで、ケースに収納してしまいます。

 もちろん、普段の仕事のサブディスプレイとして使うのもアリ。メインの画面では仕事をしつつも、『Splay』に投影させたゲームをプレイしてサボる……ということだってできるはずです。

日本上陸間近!

 仕事、遊び、レジャーまで、あらゆる場面での利用ができる『Splay』は海外クラウドファンディング『Kickstarter』で約33万5,000ドル(約3,800万円)もの出資金を集めました。そんな製品が『GREEN FUNDING』を足がかりに日本上陸を果たそうとしています。

 2022年2月19日現在、『Splay』は『GREEN FUNDING』で9万5,500円からの出資枠を設けています。ただし数量に限りがあり、その上かなり人気があるため決断に迷っていたら入手の機会を逃してしまう可能性もあります。なお、製品の配送は8月中旬から9月を予定しているとのこと。

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