『神殺しのアリア』キャラ・物語についてLEGIOんさんにインタビュー。奈須原みなみの裏設定もチラリ

カワチ
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 EXNOAのPC向け3DバトルRPGの3DバトルRPG『神殺しのアリア』。3月10日にはスマホアプリの配信も開始された本作について、原案・世界観設計を手掛けるLEGIOん(レギオン)さんへのインタビューをお届けします。

 『神殺しのアリア』は世界各地に突如として現れた人類の天敵“神群(しんぐん)”とその神群に唯一対抗できる、悪魔と契約した少女・ディアミス。たちの戦いを描くダークファンタジー。

 ゲームはディアミスのスキルやリンクスキルを駆使して戦う3DリアルタイムバトルRPGでオート戦闘や自動周回などの多彩なサポート機能を搭載しています。

 『青と蒼のしずく -a calling from tears-』『11eyes -罪と罰と贖いの少女-』『Liber_7 永劫の終りを待つ君へ』などのシナリオ執筆でも知られるLEGIOんさんに、本作『神殺しのアリア』の見どころなどを聞きました!


テーマは“業の肯定”と“人間讃歌”

――本作を開発することなったきっかけや開発コンセプト、目指してきた部分について教えてください。

LEGIOん:一番最初のきっかけとしては、“魔法少女”をテーマとした企画募集があって、それに対して私が3つの企画書を考えたうちのひとつでした。ただ、それが種であることは確かですが、何度もブラッシュアップを重ねたので、原型とはだいぶ違ったものになっています。

 “人間(少女)が悪魔の力を借りて神と戦う”というメインコンセプトは当初からあったので、焦点は“人間”になり、ストーリーテーマは自然と“(人間が生きていくための)業の肯定”と“人間讃歌”になりましたね。

 それを体現するのは、やはり久遠寺真稀だと思いますが、主人公との関わりを通して変わっていくのを、メインストーリーで表現できたかな、と思います。

――『神殺しのアリア』のダークファンタジーな世界観はかなり特殊ですが、その見どころや特徴について教えてください。

LEGIOん:ストーリーを進めて分かる裏設定なども含めて、当初の企画書から設定しつつ作っていたので、舞台は現代か近未来と決めていました。RPGなどはファンタジーな世界観のものが多い印象なので、毛色の違う世界観を提示できたかと思います。

 開発過程でひとつ印象的だったのは、一番最初の企画では、人類は最初から劣勢で、世界中が廃墟のような状態のいわゆる“ポスト・アポカリプス”系の話だったのですが、クリエイティブスタッフの中で色々協議をするうちに、現状のバランスやビジュアルに落ち着いたことですね。今ではその判断は、作品の個性となって良かったと考えています。


――DMM GAMES版の配信から約3か月がたちますが、現状の手ごたえはいかがでしょうか。

LEGIOん:原案として、物語側の担当としては、とても手応えを感じています。私自身が、ソーシャルゲームに関わることがはじめてだったこともあって、世界観もシナリオもすべてがチャレンジだったので、手応えとともにスタッフとプレイヤーのみなさまに感謝を感じています。反省がないわけではないですが、本作のブラッシュアップや今後に繋げていけそうです。

――メインストーリーが9章まで実装され、物語が佳境に入っているように感じられますが、今後の展開はいかがでしょうか。

LEGIOん:現状では第一部は10章完結と考えています。と答えてしまうとバレバレですが、第二部を準備中です。ただ、第一部で大きな区切りは着くので、物語的な達成感を覚えていただけるのではないかと思います。

――ディアミスについては、ラテン語で悪魔を意味する“ディアブロ”の“ディア”と、英語で女性を表す“ミス(Ms)”、その語源である“ミストレス(Mistress)”を合成してディアミスという造語にしたとのことですが、その他にゲーム内用語に込めた意味や語源などがありましたら、教えてください。

LEGIOん:敵である“エクレシア”はギリシア語なのですが、グノーシス主義の用語になります。

 グノーシス主義の説明は難しいのですが、簡単に言うと、古代からある思想や運動の潮流のひとつで、歴史上の色々な文化や宗教の中で現れ、特に異端扱いされることが多いものですね。

 善悪二元論とか、智識を大切にするなどの共通点がありますが、一番特徴的なのが“現実にある物質世界は偽物の神様が作ったもので、汚れた世界を捨てて真の神様に近づくことが大事”という信仰です。そのグノーシス主義の中で、至高の存在が8柱いるんですが、そのうちの1柱が“エクレシア”ですね。

 グノーシス主義における神様の名前を敵にしているので罰当たりかもですが、人類に味方するのが悪魔なので、そもそもが罰当たりですね。

 “エクレシア”が属する文明(人種)である“メギストス”ですが、グノーシス主義に則っていくと、“アイオーン”とか“プレーロマ”“グノーシス”などが考えられたんですが、実は同じような設定を持った別作品と被ったり、響きが日本人に合わなそう、ということで、“メギストス”にしました。

 ギリシア語で“偉大”という意味で、いかにも尊大な種族が自称しそうなので、良かったと思います。

――ディアミスの名前やデザインについて、裏設定やエピソードがありましたら教えてください。

LEGIOん:ディアミスの名前はなるべく悪魔との関わりを入れようとしていますが、あまり強い縛りは入れていないですね。憶えているものだと、奈須原みなみの契約悪魔は裏設定で別の悪魔(妖怪)でして、それにまつわる土地が栃木県の那須高原なので、もじってつけた、などでしょうか。

 全員が全員、悪魔と強く意味づけされているわけではないですが、どうやって名付けたか、とか想像していただくと楽しいと思います。

――お気に入りのディアミスについて教えてください。

LEGIOん:バトル時によく使うのは、“クリスティーナ・ロッカ”と“草壁美柚”ですかね。メインストーリーに出てくる“久遠寺真稀”をはじめとした5人もよく使います。あとは敵の属性的に抜けないときに、色々なキャラを試す感じですかね。

――ディアミスストーリーについて、特におすすめしたいものがあれば教えてください。

LEGIOん:“久遠寺真稀”や“草壁美柚”もいいんですけど、ディアミスストーリーはお姉ちゃんエピソードの“獅堂カリン”みたいな、ゆるい内容を楽しんでもらいたいですね。メインストーリーが殺伐としている分(笑)


――最後にファンへのメッセージをお願いします。

LEGIOん:プロデューサーをはじめとしてスタッフ一丸となって、面白く、そして感動できるストーリーとワクワクできる世界観をお届けできるよう頑張っていきますので、引き続きお見守りいただければと思います。


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