ドット絵と温かみある音楽が最高の雰囲気を醸し出すADV『少女と宇宙の物語』をレビュー【電撃インディー#199】
- 文
- 紅葉つかさ
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、グラビティゲームアライズがiOS/Android向けに配信予定の『少女と宇宙の物語 Milkmaid of the Milkyway』のレビューをお届けします。なお、本作は3月11日より、iOS版の予約注文が開始されています。
電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
海外で高い評価を誇る名作アドベンチャーがついに日本に登場!
ノルウェーのインディーデベロッパーMattis Folkestad氏(開発会社:MchineboyAS)が開発した本作は、2017年に“SPILLPRISEN GAME OF THE YEAR”、“GAME OF THE YEAR SMALL SCREEN”に輝くなど高い評価を受けており、長い時を経て日本語ローカライズ版がリリースされることになりました。
本作は、牧歌的な1920年代のノルウェーを舞台に展開される謎解き脱出アドベンチャー。1人で農場を切り盛りする若き女性・ルースは、小さな頃から面倒を見てきた牛のリュッケが行方不明になったことで、親友とも呼べる大切な存在を助けるために大きな決断を下します。
こんな感じの物語ですが、最初はリュッケがいなくなってしまう前のいたって平和な牧場での生活のシーンから始まります。
ルースはリュッケたち牛の乳絞りや、チーズ作り、放牧などの牧場の仕事をしていますが、その生活をずっと続けていいのか不安な様子。
このシーンを見ていると、平和なのでどのような経緯でリュッケがいなくなってしまうのか、予想がつかないですね。と、思いながらプレイしていたら、不穏な気配を感じてあたりを見回っていると、牛舎にいたはずのリュッケがいなくなっており、捜索中におぼれているところに遭遇しました。
ここでも謎解きをしながら、リュッケを助け出すことに成功したのですが、これが行方不明と考えるとすぐに見つかって、ここから何か起こるようには思えません。
ですが、それは間違いだったようで、なんとここから前触れもなく宇宙船が登場し、リュッケたちがさらわれてしまいます。
ルースがこの状況にどうするのかと思っていたら、なんと飛んでいる宇宙船を追いかけて、そのまま飛び乗ってしまいます。そこからあるものを使って、侵入までしようとするのですからルースの行動力には驚かされます。
そこから、さらにルースの身に驚くようなことが待っているので、この物語がどのような結末を迎えるか先が非常に気になりますね。
ゲームは、ルースを操作して彼女の生活を体験することができます、基本的には、さまざまな場所に行き、入手できる道具を組み合わせることで、ストーリーが進んでいくようになっています。
筆者的には謎解きゲームというと、特定の場所をタップして発見したり、それを組み合わせたりするといった感じで、ゲームを進めていくものというイメージがありましたが、本作をプレイしてみると、そんなことはありませんでした。
ルースの操作中は、いくつもの場所に移動することができます。さまざまな道具を集めながら物語を進めていくところは、まさにルースになった気分!
移動できる場所も奥行きのある3Dのマップになっているので、それも物語にのめり込むことに一役買っていました。
謎解き要素ですが、筆者が結構苦手ということもあり、上手く解けるか心配でしたが、実際にプレイしているとそこまで難しいものはなく、すらすらと解いて物語を進められました。
ゲーム序盤なのでそこまで難しいものが用意されていないのかなとも思いつつ、プレイを進めてみましたが、それでも何十分も悩むという状況にはならないくらいのものだったので、謎解きが苦手という方でも安心して楽しめる作品だと思います。
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