アニメ『SPY×FAMILY』ヨル役・早見沙織さんインタビュー。何かを“演じる”うえで大切なものは?

電撃オンライン
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 4月9日より放送・配信予定のアニメ『SPY×FAMILY』。本作でヨル・フォージャーを演じる声優・早見沙織さんに作品の印象などを伺いました。

  • ▲早見沙織さん

 『SPY×FAMILY』は、集英社『少年ジャンプ+』にて2019年3月より連載されている遠藤達哉さん原作のコミックです。アニメ制作は、WIT STUDIO(代表作:『進撃の巨人 Season1~3』)×CloverWorks(代表作:『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』)による共同制作。監督は古橋一浩さん(代表作:『機動戦士ガンダムUC』)・キャラクターデザインは嶋田和晃さん(代表作:『約束のネバーランド』)・劇中BGMは(K)NoW_NAME(代表作:『ドロヘドロ』)が担当します。

 そんな本作でヨル・フォージャーを演じる早見さんには、作品やヨルの印象などについてお話を伺いました。放送を楽しみに待っている人は、ぜひご一読ください。

ヨルは純粋で誰かのために一生懸命になれる人

――原作をお読みになられた印象はどのようなものでしたか?

早見さん:最初はオーディションのために読み始めたんですが、オーディションのためであることを忘れてしまうくらい読み進めてしまいました。各キャラクターの個性も際立っていますし、とってもメリハリが効いている作品だと思います。シリアスなシーンもギャグに振ってるシーンもあるのですが、そのバランス感覚が絶妙ですね。スパイものということで、シリアス一辺倒な作品なのかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。

――ご自身が演じるヨルさんはどのような印象でしたか?

早見さん:最初に感じたのは「すごく素直な人なんだろうな」というものです。殺し屋と聞くと響きは恐ろしいですし、ザ・裏家業! という感じなんですが、本人がそこに至った経緯は弟を育てるためで、すごく純粋といいますか、誰かのために一生懸命になれる、そういうところがある人だと思いました。


――家族となるロイドとアーニャの印象はいかがですか?

早見さん:ロイドはクールで切れ者という印象ですが、ヨルやアーニャと共同生活を送ることによって、普段出さないようにしている部分とか、なんでもそつなくこなせるのに、アーニャにてんてこ舞いになってしまう部分とかが引き出されていて親しみがわきます。アーニャは、実はこの作品を陰で回してくれる存在で、アーニャがいるから疑似家族はなんとか形を保っているんですよね。そのことを作品の外側の読者は知っているんですが、ヨルさんやロイドさんは知らない。疑似家族、ひいては作品が成立するためになくてはならない存在だと思っています。


――ヨルは疑似家族を演じるキャラということで、演じるという点では役者の仕事と似ているように思えますが、早見さんが考える、何かを“演じる”うえで大切なものはなんでしょう?

早見さん:普段それをすごく意識しているわけではないですし、スパイもそうだと思うんですが、人物の設定ってあるじゃないですか、それを当たり前のことだと思うこと。自分はそうなんだと思い込むことがポイントかな? 役者はそれをわかりやすく表現したり、感情の色を乗せたり、表現の部分でエッセンスを足すことはありますが、スパイの場合は誰にも演じていると気づかれないようにすることが肝なんだと思います。

 ヨルさんは私にとってちょっと不思議で、でもとっても素直でわかりやすいタイプの人なんですが、役所に勤めているときは、“役所で働いている人”という役割を演じようとしているわけではなく淡々とそれをこなしていて、役所の仕事をするからには、ちゃんとやろうとしている。彼女にしてみれば、それが表の顔という意識もないわけではないんでしょうが、各役割についてまっすぐそれに向かい合っている感があります。そこはヨルさんの受け取り方というか、望んでやっている部分のおもしろさがありますね。

 殺し屋になるときも意識しているというよりは、自然とそうなってしまうというか、アーニャがピンチなって、スイッチが入ってしまったりするんですが、意図しているというよりは、状況によって本人も止められないので、そういう入り方なんだろうと思っています。

――放送を待っているファンに向けて一言お願いします。

早見さん:去年のジャンプフェスタでキャストが発表になったんですが、その時の反響の大きさというか、すごく皆さんから注目されている作品なんだとひしひしと感じております。その期待を満たしてくれるような映像になっていると思いますので、私も素敵に表現できるように、その一員なれるように精進しますので楽しみにしていただければと思います。

TVアニメ『SPY×FAMILY』

【放送時期】
4月9日(土)23:00よりテレビ東京他にて放送

テレビ東京……4月9日(土)より毎週土曜23:00~23:30
テレビ大阪……4月9日(土)より毎週土曜23:00~23:30
テレビ愛知……4月9日(土)より毎週土曜23:00~23:30
テレビせとうち……4月9日(土)より毎週土曜23:00~23:30
テレビ北海道……4月9日(土)より毎週土曜23:00~23:30
TVQ九州放送……4月9日(土)より毎週土曜23:00~23:30
新潟テレビ21……4月11日(月)より毎週月曜25:45~26:15
テレビ静岡……4月11日(月)より毎週月曜26:00~26:30
東北放送……4月12日(火)より毎週火曜25:00~25:30
中国放送……4月13日(水)より毎週水曜25:25~25:55
テレビユー福島……4月22日(金)より 毎週金曜25:55~26:25
テレビ山梨……4月24日(日)より毎週日曜24:50~25:20
テレビ和歌山……4月28日(木)より 毎週木曜24:35~25:05
長野朝日放送……5月7日(土)より毎週土曜16:00~16:30
BSテレ東……4月10日(日)より毎週日曜24:35~25:05

【配信プラットフォーム】
4月9日(土)23:30より順次配信スタート

ABEMAプレミアム
Amazon Prime Video
Disney+(ディズニープラス)
dTV
dアニメストア
dアニメストア ニコニコ支店
dアニメストア for Prime Video
FOD
Hulu
J:COMオンデマンド
milplus
Netflix
Paravi
TELASA
TELASA(auスマートパスプレミアム)
U-NEXT
アニメカ
アニメタイムズ
アニメ放題
バンダイチャンネル 他
※配信開始日はサービスによって変動する場合があります。

【スタッフ】
原作:遠藤達哉(集英社「少年ジャンプ+」連載)
監督:古橋一浩
キャラクターデザイン:嶋田和晃
総作画監督:嶋田和晃、浅野恭司
助監督:片桐崇 高橋謙仁、原田孝宏
色彩設計:橋本賢
美術設定:谷内優穂、杉本智美、金平和茂
美術監督:永井一男、薄井久代
3DCG監督:今垣佳奈
撮影監督:伏原あかね
副撮影監督:佐久間悠也
編集:齋藤朱里
音楽プロデュース:(K)NoW_NAME
音響監督:はたしょう二
音響効果:出雲範子
制作:WIT STUDIO×CloverWorks

【出演声優】
ロイド・フォージャー:江口拓也
アーニャ・フォージャー:種﨑敦美
ヨル・フォージャー:早見沙織
フランキー・フランクリン:吉野裕行
シルヴィア・シャーウッド:甲斐田裕子
ヘンリー・ヘンダーソン:山路和弘


©遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会

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