「全て幼女化します」と陸道烈夏先生。電撃文庫『タマとられちゃったよおおおぉ』インタビュー!

電撃オンライン
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 電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。今回は、『タマとられちゃったよおおおぉ』を執筆した陸道烈夏先生のインタビューを掲載します。

 本作は、平凡で気弱ですが剣術はめっぽう強い高校生“笹川惣次”と、惣次に倒されて幼女にされた元ヤクザ組長の“笹川スイレン”が、幾多の反社会勢力が跋扈する“暗黒都市オオサカ”で悪を討つ、任侠サスペンス・アクションです。

 『こわれたせかいの むこうがわ』の陸道烈夏先生に最新作について語っていただきました。型にとらわれない回答は必見です。

──この作品を書いたキッカケを教えてください。

 複数提出した企画のうちの一つです。担当と協議の末、執筆に至りました。

──作品の特徴やセールスポイントを教えてください。

 ゴリゴリのヤクザが次から次へとぶった斬られて可憐な幼女に変わります。さっきまで威勢よく恫喝していたオッサンが次の瞬間には「ふぇえええ」と奇怪な断末魔をのたまう幼女になります。登場する敵性ヤクザは一人を除いて全て幼女化します。

──作品を書くうえで悩んだところは?

 敬愛する阪神タイガースが優勝争いの真っただ中だったので、試合に負けると気分がかなり落ち込みました。

──執筆にかかった期間はどれくらいですか?

 開幕戦から高津監督(現スワローズ)が胴上げされるまでです。

──執筆中のエピソードはありますか?

 9月4日の試合で大山選手がサヨナラホームランを打った時は飛び跳ねて喜びました。甲子園は右打者でも逆方向のフライが風で押し戻されるスラッガー殺しの球場なので、チームの大砲としてあれだけの成績を残しているのは本当に立派だと思います。

──本作の主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。

 縦縞の服を着た大男が枕元に下りてきて、「こういう登場人物を出せ」と啓示されたのがきっかけですね。

 らいさんのデザインがとにかく素敵です。シーズンが終わって落ち込んでいた頃に担当からイラストが送られてきたのですが、可愛らしいキャラクターを見ると一気に心が晴れました。

──特にお気に入りのシーンはどこですか?

 9月4日の試合で大山選手がサヨナラホームランを打った時は飛び跳ねて喜びました。甲子園は右打者でも逆方向のフライが風で押し戻されるスラッガー殺しの球場なので、チームの大砲としてあれだけの成績を残しているのは本当に立派だと思います。(2回目)

──今後の予定について簡単に教えてください。

 2月の頭からは春季キャンプが、さらにその月の26日からはオープン戦が始まります。そして、3月25日には去年優勝を争ったスワローズさんとの開幕戦が控えています。

──小説を書く時に、特にこだわっているところは?

 オフシーズンの過ごし方ですね。シーズン中に100のポテンシャルが発揮できるよう、日々準備しています。

──アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは?

 バットを持ったらなるべく多くの事は考えないようにすることですね。色んな球種に対応しようとするとかえってドツボにハマるので、やるべきことを絞った上で打席に立っています。

──学生時代に影響を受けた人物・作品は?

 星野仙一著『迷ったときは、前に出ろ!』ですね。

──今現在注目している作家・作品は?

 鬼滅の刃、ですね。

──その他に今熱中しているものはありますか?

 フォームの改造でしょうか。以前のフォームでは高いアベレージを残すのが難しいと感じたので、環境にアジャストできるようにコーチと相談しながら調整を重ねています。

──最近熱中しているゲームはありますか?

 日本シリーズで山本選手と奥川選手が投げ合った試合(ゲーム)は刺激になりました。

──それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。

 今年もいよいよシーズンが開幕します。去年は悔しい結果に終わりましたが、その悔しさをバネにして飛躍できるよう精進しました。甲子園の大空に優勝の虹がかかる日を夢想し、一棒入魂バットを振り続けます。

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