みんな、守ってみせる!!(ミリアム)【軌跡シリーズ名言集】

Zenon
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 日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。

 本記事で紹介するのは、『閃の軌跡』のメインキャラクター、ミリアムのセリフ。いつも明るく元気な彼女がここ一番で見せた、決意のこもった名言を紹介していきましょう。

※本記事内には物語の重大なネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

みんな、守ってみせる!!(ミリアム)

●終章 誰がために鐘は響く(英雄伝説 閃の軌跡III)

 ミリアムは、リィンと同じくトールズ士官学院《VII組》の出身者であるとともに、国の実質的最高権力者であるオズボーン宰相が見出した《鉄血の子供達》でもあります。所属としては帝国の諜報組織である情報局のエージェントです(その割には口が軽いですが)。

 さまざまな立場を持つゆえに、彼女はリィンたちとオズボーン陣営との板挟みになることもありました。しかし、それでも学院を卒業して久々にそろった仲間たちの前では、「ボクは《VII組》であることを優先するよ」と言ってくれます。



  • ▲「あの時」とは、士官学院を卒業する前に発生した“試練”を、最後にみんなで乗り越えたときのこと。《VII組》の活動を締めくくる共同作業を終えたとき、彼女は生まれて初めて“涙”を流し“哀しさ”を知りました。

 その後、《新VII組》に所属する彼女の妹分・アルティナが、行方不明になります。情報局に呼び出されて以降、連絡が取れないのをミリアムがいち早く察知した場面も。


 切羽詰まった様子でアルティナの無事を尋ねるミリアム。何が起きているのかリィンよりも情報を持っているようですが、自分が何とかすると言って通信を切ってしまいました。

  • ▲ミリアムは同じ境遇のアルティナのことを本当に可愛がっており、2人のコードネームでもある「白兎」と「黒兎」のトイカメラを見つけた際は一緒に記念撮影もしています。

 そして、いろいろな事件が起きてアルティナの居場所が判明。《巨イナル黄昏》という災厄を引き起こすために拉致されており、特殊なホムンクルス(人造人間)である彼女を生贄にして、特殊な《剣》を生み出す計画が進行していました。

 当然、リィンたちはそれを阻止するために総力を挙げて計画の儀式場《黒キ星杯》へと乗り込みます。しかしなんとそこには《鉄血の子供達》側に立つミリアムの姿も……!


 《旧VII組》で一番ミリアムと親交の深いユーシスも、「今は信じるのみだ」と言い、ミリアムと衝突してでも彼女を信じると話します。



 対するミリアムは「ボクにも考えがあるから、この場は通せないよ」と断固たる表情。生まれたてのホムンクルスとして感情を知らなかった昔とは違い、“哀しさ”や“嬉しさ”、“寂しさ”がごちゃ混ぜになった不思議な感慨を抱いていると話します。

 本気で衝突しつつ、しかしリィンたちが突破した際には「疲れちゃった」などと言って追撃しない面も。あくまでもオズボーン宰相および《鉄血の子供達》に対する、義理を果たしただけという感じでした。

 そして最深部にたどり着いたリィンたちは、《聖獣》と戦うことに。しかし特別な武器でなくては太刀打ちできない相手のため、力およばず倒されてしまいます。



 現在見つかっているなかで最も硬いとされるゼムリアストーン製の太刀が折られ、リィン含め《新VII組》が絶体絶命のピンチに。

 《聖獣》を倒すには、ホムンクルスのアルティナを生贄にして《終末の剣》を生み出す必要があります。そんなことはできないし、させないためにここまで来たのに……!

 頃合いと見たか、いよいよ《終末の剣》を生むべくアルティナの首に手をかけるセドリック皇子。「仕方ないんだ」と言いつつ、その表情は心酔するオズボーン宰相の役に立てる恍惚感でいっぱいです。

  • ▲セドリックに対するプレイヤーのヘイトが集中した場面。『閃の軌跡III』での彼の振る舞いは目に余るものがありましたね……。



 ピンチに陥ったリィンたちを守るため、力を振り絞ってセドリックから逃れ、障壁を展開するアルティナ。しかしその障壁では、足止めにもならないことが先の戦いでわかっています。

 もはや自分が《終末の剣》となることまで覚悟しているアルティナに対し、もはや見ていることしかできない満身創痍のリィンたち。と、そこへ上層階の吹き抜けから様子をうかがっていたミリアムが飛び降りて来て、《聖獣》の攻撃を弾きます。



 突きとばされたアルティナは悲痛な声で、「私の役目です、それは! 《剣》となるのも、リィンさんたちを守るのも!」と叫び、ミリアムを止めようとします。

 正直今回の名言、アルティナのこのセリフにするか、このあとのミリアムのセリフにするか非常に迷いました……。というわけで、ここからが今回の名言となります。






「みんな、守ってみせる!!」

 「スペック的には同等」というのは、ミリアムとアルティナは型番が1つ違いの姉妹だったということを指しています。つまり、アルティナではなく、ミリアムが生贄となっても《剣》を生み出せるということですね。

 《VII組》として絆を育んできた大切な仲間たち、そして妹であるアルティナの名前を呼んで“守る”覚悟を決めたミリアム。彼女の「ボクにも考えがある」というのは、いざというときにアルティナの代わりになることだったのです。

 先ほどアルティナが障壁を展開したときとまったく同じ構図。

 しかし今度は助けが入ることなく、《聖獣》の爪が障壁ごとミリアムを切り裂きます。

 「……ボク……守れた……よね?」と安堵の表情を浮かべながら、彼女の半身たるアガートラムとともにスッと消滅。


 そして出現したのは、《聖獣》を屠れる唯一の武器《根源たる虚無の剣》。ミリアムの命と引き換えに生まれたそれは、とても綺麗な青い光を放っていました。

 ミリアムが死んでしまった哀しみ、彼女を守れなかった不甲斐なさ、それを引き起こした《聖獣》への怒りなどの激しい感情に呑み込まれ、リィンは闇落ちしてしまいます。《剣》も赤い光を放つ禍々しい姿に……。
 

  • ▲いわゆる暴走状態というやつで、理性を失ったリィンはこのあと、《剣》で《聖獣》を圧倒。滅多切りにしていきます。

 はい、というわけで、文字通り命を賭けて“大切な人たち”を守ったミリアムの名言をお届けしました。その覚悟のこもった眼差しと「守ってみせる!!」に心打たれたプレイヤーは多いのではないでしょうか。

 アルティナのお姉ちゃんぶって世話を焼いたりするシーンや、ユーシスに猛烈アタックして家族のような存在になっていたりするシーンが本作ではよく描かれていたので、なおさらこのシーンは心に来るものがありました。

  • ▲ユーシスに抱きつくミリアム。孤独に《貴族の義務》を果たそうとするユーシスを、彼女なりに労わり、和ませていたといいます。そんな彼女を喪ったこのあとのユーシスの悲哀といったら……。

 なお、《聖獣》を屠ることこそがオズボーン陣営の目的。リィン自らの手で引き金を引いたことで《巨イナル黄昏》が発動し、“闘争”へと駆り立てられた国民が煽動され、世界大戦へと繋がっていくことになります。

 シリアスなものからコメディ的なものまで、軌跡シリーズにはほかにも数々の名言が存在します。今後もそれらをピックアップしてお届けしていく予定なので、お楽しみに!

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※画面はPS4『英雄伝説 閃の軌跡III』のものです。
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