『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』チャレンジバトルレビュー。戦術をフル活用する頭脳戦が大幅に拡張【TGS2019】

　2019年9月12日から15日まで、幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2019。本会場ではセガブースで『ペルソナ5 ザ・ロイヤル（P5R）』の試遊を楽しむこともできます。本記事では『P5R』の試遊レポートをお届けしていきます。

　体験できたのは、『P5R』の新要素“チャレンジバトル”。これは双子の看守、カロリーヌ＆ジュスティーヌから出されるさまざまなお題に沿ってバトルを行い、最終的なスコアを競う、というもの。一定以上のスコアを獲得することで、報酬ももらうことができます。また、今回のチャレンジバトルのお題は”トライアル”でした。これは”バトルの基本である、弱点への攻撃、補助、バトンタッチを駆使して戦う入門モード”だそう。

　すでにプレイ済みの方にはおなじみですが、『P5』では、敵の弱点をつくことでダウンさせ、さらに味方に攻撃力アップなどのボーナス効果の付与させるバトンタッチをする、あるいは自分でさらに追撃を行うことができます。そして敵全員をダウンさせれば、味方全体で総攻撃を行い、敵全体に大ダメージを与えることも可能。

　敵の編成を見ながら、誰を起点に、どういう順番で攻撃していくか？　という戦略を組み立てる思考パズル、それがうまくいったときの爽快感が、『P5』のバトルの魅力。そして『P5R』で追加されたチャレンジバトルとは、まさにその魅力にフィーチャーしたもの、と言えるでしょう。

　さて、今回確認できた条件は”28行動以内なら＋15,000”、”核熱の攻撃時にスコア×4倍”、”祐介で撃破時にスコア×7”、などといったもので、1界のチャレンジバトルで３グループの敵と連続戦闘を行うことになりました。

　試遊版のデータでは祐介がフレイラを扱うことができたので、少し『P5』をプレイしたことがある方は、ハイスコアを伸ばすなら、パーティ全体でバトンタッチを回して攻撃力ボーナスを高めていき、最後に祐介の核熱属性の攻撃でとどめを刺す、というのが解の1つだとわかるでしょう。

　ところで、経験者の方は「なぜ祐介がフレイラを使うことができるのか？」と思われるかもしれません。ステータス画面を確認できなかったので断言はできないのですが、おそらく”フレイラを使用できるようになるアクセサリーを装備していたから”だと思われます。『P5R』では、アクセサリーを装備することで、特定のスキルを扱えるようになっているようです。

　試遊自体は、先に上げたやり方で無事すべての報酬を獲得することができました。推奨LVが20のステージに対し、主人公のLVが30だったのも非常に助かった要素だと思われます。今回の試遊では、祐介をうまく使ってごっそりスコアを稼ぐ以上に、規定内ターンでの撃破によるボーナスの恩恵が大きかったためです。

　というわけで、『P5R』ではじめて『ペルソナ』シリーズに触れるという方はバトルシステムの奥深さに、『P5』をやり込んだ方はさらに多様になった戦術の幅に期待できる内容になっているかな、と感じました。

　ちなみに、戦術の幅でいうと、『P5R』はかなり広がっているのではないかなと思っています。とくに事前のセットアップについては前述のアクセサリーもさることながら、『P5R』ではバトンタッチ部分にも調整が施されているからです。

　本作では新スポット”吉祥寺”で、仲間たちとダーツをすることで、バトンタッチのレベルを上げ、さらに性能を上げることができるようになっています。さらに各ペルソナには、”味方の攻撃魔法の消費SPがまれに減少する”などの特性も追加されています。

　ここまでマシマシに新要素がもられているのなら、そりゃもうバトル面では、かなりやり込み甲斐が深まっているのではないかと、期待せずにはいられません！　そして、改めて最初の画面右下に注目してみてください。

　そう、”1／7”と書かれているのです。これはつまり、まだまだ上級者向けのモードがあるということにちがいない！　ペルソナの鍛え方も多様になり、活躍させる場も増えたとあっては、『P5』では、とにかくコープランクを上げることに東奔西走した筆者でしたが、今回はペルソナ育成にものすごい時間を注いでしまいそうです！