『星のカービィ ディスカバリー』は縦横無尽に駆け回れる3Dアクションに! 新アクションは……半分ヘンケイ?

滑川けいと
公開日時

 任天堂からNintendo Switch用ソフト『星のカービィ ディスカバリー』が3月25日に発売となります。

 本作は子どもから大人まで人気の『星のカービィ』シリーズ最新作。すいこんだ敵の能力をコピーできる主人公“カービィ”を操作して、冒険するアクションゲームです。

 さまざまな作品からキャラクターが登場している『スマッシュブラザーズ』シリーズにおいても1作目から出ているため、知っている方も多いハズ。今年で30周年を迎えるシリーズの最新作では、どのような冒険が繰り広げられるのでしょうか。その魅力をお届けします。

カービィがやってきたのはビルが建ち並ぶ近代世界!?

 舞台となるのは、“新世界”と呼ばれる場所。文明と自然が混ざった、不思議なところです。カービィは突如発生した渦に巻き込まれたことで、新世界に迷い込んでしまいました。

  • ▲ビルに絡みついた草が印象的。かつて栄えていた文明が滅んで、長い年月が経っているように見えます。

 新世界では、“ワドルディ”たちが“ビースト軍団”なる集団にさらわれていました。カービィは、捕まっているところを助けた“エフィリン”とともに救出に向かうことになります。

  • ▲大きな耳が特徴的なエフィリン。本作の案内人となるキャラクターです。

 選んだステージをクリアして、新しく出現したステージに挑む……といった流れはいつも通り。ですが、いつもと大きく異なるのは横スクロールではなく、奥行きのある3Dのステージになっているというところです。複数の分かれ道があったり、建物の裏に回り込めたりと探索の幅が広がっており、「あっちには何があるのかな」や「ここには何かありそうだ」と、ついつい寄り道してしまうんですよね。

 ギミックが多く用意されており、ステージ攻略ではちょっとした謎解きの気分を味わえる場面も。シリーズでも隠し扉などの要素がありましたが、本作では3Dになっていることで“探して見つける楽しさ”がよりパワーアップしている印象です。

  • ▲奥から転がってくる巨大な岩。うまくよけながら進んでいきましょう。
  • ▲ステージには遊園地のような場所も。広大な敷地だけに、いろいろな道がありそうです。

 ゴール地点にいるワドルディを救出すればステージクリア。ですが、ビースト軍団に捕まっている数は膨大です。ステージ中にはいたるところにワドルディが捕らえられており、それを助け出してあげるのもカービィの役目。あやしいところを探しながら、すべてのワドルディを見つけ出すのも本作の楽しみ方のひとつです。

  • ▲捕まっていたワドルディを発見!

 こうした、ステージクリアやゴール地点以外のワドルディを助けるといった要素は“ミッション”として各ステージに複数個設定されています。ステージは広く奥行きがあるので、すみずみまで探索したつもりでいてもプレイするたびに新たな発見があるんですよ。そのため、ミッションをすべて達成するために同じステージを繰り返しプレイすることも飽きずに行えました。

  • ▲ステージスタート時には、ミッションの内容は隠れていて見えません。

 また、ワドルディたちをたくさん助けるとカービィにとってのメリットもあります。それが拠点となる“ワドルディの町”の要素。ゲーム開始時は閑散としていた町も、ワドルディたちが助け出されて戻ってくることで徐々に活気を取り戻していきます。

 町の中が賑やかになるだけでなく、一定数ワドルディが戻ることでワドルディカフェやワドルディのぶき屋など、さまざまな施設が建つのです。施設の中にはちょっとしたサブゲームも。最終的にどんな町になるのかを楽しみに、どんどん助け出していきましょう。

▲最初は荒廃状態(画像左)ですが、助けていくと次第に賑やかになっていきます(画像右)。
  • ▲こちらはワドルディカフェ。体力の回復アイテムを購入できます。
  • ▲同じくワドルディカフェでプレイできるのが、サブゲーム“はたらく!ワドルディカフェ”です。店員になってお客さんの注文に素早く対応していきましょう。

すいこんではきだしてコピーして、今度のカービィには新アクションも!

 シリーズを未プレイという方に説明すると、カービィは“すいこみ”と“はきだし”を駆使してステージを攻略していきます。敵やステージに配置してあるブロックなどをすいこんで、それをはきだして攻撃するわけです。

  • ▲半端ない吸引力。それがカービィ。

 特徴は、特定の敵をすいこむことで敵の能力を“コピー”できること。剣を振って攻撃可能になる“ソード”や、火がふける“ファイア”など、コピーすることで多彩な行動ができるようになります。新しい敵を発見した時に「一体どんなコピーのうりょくになるんだろう」とわくわくしちゃうのは、今も昔も変わりません。本作でも“これぞカービィ”といった遊びが楽しめます。

 基本的にステージ内に出現する敵をすいこむことで能力が使えるようになりますが、一度コピーした能力であればワドルディのぶき屋でいつでも入手可能です。コピーした能力を駆使するもよし、コピーのうりょくを使わずに進むもよし。いろいろな攻略を楽しめますよ。

  • ▲ソードをコピーしたカービィ。剣を振り回してザックザックと敵を攻撃します。
  • ▲コピーのうりょく“カッター”。カッターを投げて遠距離攻撃できます。
  • ▲こちらは本作で初登場のコピーのうりょく“レンジャー”。手にした銃を撃って攻撃が可能です。ボス戦も、比較的安全に戦えます。

 さらに本作では、これらのコピーのうりょくを“進化”させられるのです。進化すれば見た目が変わるだけでなく、繰り出せる攻撃もパワーアップ。進化は“せっけい図”を入手後、ワドルディのぶき屋で行えます。

 コピーのうりょくが遊びの特徴だけあって、能力に関連したワドルディのぶき屋には何度も足を運ぶことになりますね。ワドルディのぶき屋には能力を試せる場所もあるので、いろいろな能力を試して、自分に合ったものを見つけ出してください!

  • ▲ステージ内でボムの進化のためのせっけい図を入手。
▲バクダンを設置したり放ったりして戦うボム(画像左)が、進化して“チェインボム”に。近くにあるバクダン同士がつながって、大きなダメージを与えられるようになりました(画像右)。

 今回のカービィは、コピーのうりょくの進化だけにとどまりません。文明と自然が入り交じった新世界には、車や電球など現代でもよく見かけるものがあります。ステージ中にある特定のものをすいこむことで可能となるのが“ほおばりヘンケイ”です!

 ほおばりヘンケイを行うと、車であればダッシュで爽快感のある走りができる、自動販売機であれば口から缶を発射して攻撃できるといった具合に、すいこんだものにちなんだアクションができるようになります。すいこんだものの形を残したまま。

 もう一度言います。すいこんだものの形を残したまま、です。これがもうグッズ化してもいいんじゃないかというくらいかわいいんですよ! コピーのうりょくとは異なりほおばりヘンケイ可能なアイテムのある場面でしか姿を拝むことはできませんが、カービィが好きならばぜひ見て操作してもらいたいですね。

  • ▲自動販売機でほおばりヘンケイ! 出せる缶にストックがあるのが、自動販売機らしいですね。
  • ▲コーンをすいこむと、とんがり頭のカービィに。とがった頭を使って、ヒビの入った場所を割ることができます。

相棒はバンダナワドルディ! 友だちや家族で一緒にカービィを堪能しよう

 本作は片方のJoy-Conを渡して一緒にプレイする“おすそわけプレイ”により、2人で協力して遊ぶこともできます。冒険のパートナーとなるのは、勇敢なバンダナワドルディ。バンダナワドルディはコピーのうりょくこそありませんが、槍を使った素早い攻撃で敵にダメージを与えます。

 難しいステージやボス戦などで協力すれば、きっと突破できるハズ! 友だちや家族と、ああでもないこうでもないと話しながら、わいわい楽しんじゃいましょう。

  • ▲槍を投げて遠くの敵にも攻撃できます。
  • ▲タッグを組んで手強い敵とバトル! 回復アイテムを獲得すると、ハイタッチをして効果をおすそわけができるのもポイントです。力を合わせてステージクリアを目指しましょう!

 シリーズ最新作となる『星のカービィ ディスカバリー』は、カービィらしさを踏襲しつつ、ほおばりヘンケイ、3Dステージなど新たな遊びがプラスされています。シリーズが好きな方はもちろん、アクションゲームを探しているという方にもイチ押しのタイトルですね。

©HAL Laboratory, Inc. / Nintendo

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