『幻想水滸伝』クリエイター監修、里見直氏がシナリオを手掛ける『百英雄伝ライジング』レビュー。期待通りに面白い!【電撃インディー#206】
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- 紅葉つかさ
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、505 GameがPS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam/EPIC GAMES STORE)で2022年春に配信予定の『百英雄伝 Rising』のレビューをお届けします。なお、本記事はSteam版をプレイしています。
電撃オンラインでは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
しぶしぶ……に見えて進んで人助けを行うCJがかわいい!
『百英雄伝 Rising』は、ナツメアタリが開発を手掛け、『Caligula -カリギュラ-』などでも知られる里見直氏がシナリオを担当するアクションRPG。『幻想水滸伝』シリーズで知られるRabbit&Bear Studiosのゲームクリエイター・村山吉隆氏、河野純子氏らが手掛ける『百英雄伝』の前日譚となっています。
本作は、謎の遺跡が突然現れた“ニューネヴァー”という町を舞台に、遺跡に眠るお宝を求めてやってきたCJという少女の物語が描かれます。
ストーリーは、特定の人物などから受けられるクエストを受注して、特定のキャラクターに話しかけたり、ダンジョンでアイテムを集めたりしてクエストをクリアすることで進んでいくというシンプルなシステム。CJは遺跡でのお宝探しが目的といえども、困っている人を助けたりする場面もあり、単なるお宝探しだけではないストーリーが展開されます。
“ニューネヴァー”という町には、個性的なキャラクターが多数登場し、彼らの存在もストーリーを盛り上げる一因になっています。
序盤から登場するイーシャという少女は、父に代わって町長代行を務めており、遺跡の捜索許可証を高額で売りつけたり、遺跡の捜索に出て行方不明になった父親の捜索を打ち切るなど、お金への執着心や非情に見える判断が見られますが、その判断の裏には町を救うためという理由があったことがわかります。
他にも、ストーリーに大きくかかわるようなキャラクターの初登場時には、キャラクターの紹介とともにカットインが挿入されるので、このキャラクターがストーリーにどのようにかかわってくるかが非常に楽しみになってきます。
操作感の違うキャラクターを入れ替えながら戦うアクション
クエストなどで、挑戦することになるダンジョンでは、CJやストーリーの進行で仲間になるキャラクターを加えて進めていくことになります。
ダンジョンでは、2D横スクロールの中で、移動や攻撃をしたりすることになりますが、使用できるアクションは攻撃やジャンプ、キャラクターごとに用意されている固有アクションといたってシンプル。
CJの固有アクションは、高速でのステップをして、敵の攻撃を回避したり、相手との距離を急激に詰めたり、さまざまな場面で非常に役に立ちます。ガルーの場合だと、タイミングよく発動することで、敵の攻撃を打ち消すことができるなど使いこなせれば非常に強力な固有アクションです。
これらのアクションを使用して敵を倒したりしながらダンジョンを進むことになるのですが、ダンジョン内で操作できるのは一人のキャラクターだけとなっており、それ以外のキャラクターは控えに回るという形になっています。
本作では、ジャンプや固有アクションのボタンは同じですが、キャラクターごとに攻撃するボタンが違うものに設定されています。そのボタンを押すことで対応しているキャラクターが攻撃するという仕組みになっているのですが、そのときに控えに回っているキャラクターの攻撃ボタンを押すと攻撃と同時に操作するキャラクターの変更も行われるようになっています。
これによって、シンプルなアクションといえども、複数のキャラクターを変更しながらのスピード感あふれるアクションを楽しめます。
また、武器や防具を強化することで、与えるダメージの上昇や受けるダメージの減少といった効果に加え、攻撃回数が増えたり、ジャンプできる回数が増えたりとアクションが追加・強化されていきます。アクションが追加・強化されるといっても、複雑な操作が増えたりしないのもうれしいですね。
本作は、CJを中心として、“ニューネヴァー”に現れた遺跡の宝を巡る物語が展開されます。“ニューネヴァー”には、、ストーリーを盛り上げてくれる個性的なキャラクターが多く、ストーリーの進行によっても増えていくので、これからの展開に目が離せません。
アクションはシンプルなので、苦手という方でも簡単に操作を覚えることができるのではないでしょうか。難易度もそこまで高くなく、サクサクとダンジョンを攻略することができるので、シンプルなアクションと合わせて誰でも楽しめるようになっていると思います。
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