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サブスクで話題作が遊び放題! PCで楽しめる『Xbox Cloud Gaming』を試してみた

後藤宏
公開日時

 個人向けの5G通信の提供が本格化してきて、通信環境の進化が加速しています。そこで、気になってくるのが“クラウドゲーム”です。インストール不要で重量級のゲームもプレイできることが特徴で、クラウド側でゲームの処理がされるため、通信環境が整っていれば性能が非力なPCでも超大作を手軽にプレイできるというもの。

 そんなクラウドゲームの中でも、注目したいのが『Xbox Cloud Gaming』です。『Xbox Game Pass Ultimate』プランに含まれるサービスで、ベータ版として昨年10月から日本でも利用できるようになりました。まだベータ版ながらも、人気シリーズの最新版から懐かしの名作まで遊べるなど、ゲーマーなら見逃せないサービスといえるでしょう。今回は『Xbox Cloud Gaming』のインプレッションをレポートします。

  • ▲『Xbox Cloud Gaming』は『Xbox Game Pass Ultimate』プランに含まれたサービスのひとつ。現時点では、まだベータ版での提供になっています。

 概要をチェックしたところで『Xbox Cloud Gaming』を実際でゲームをプレイ。ここでは『Microsoft Flight Simulator』をプレイして、本サービスの遊びやすさをチェックしていきます。なお、今回『Xbox Cloud Gaming』を試した環境の通信回線は、マンションタイプの光回線(100Mbps)。また、PCのスペックは、CPUがCore i9-12900Hで、メモリーが16GB。ストレージはPCIe Gen4.0規格のSSDで、最大読込速度が3500MB/s、最大書込速度が3000MB/sになります。

  • ▲まずは[スタートメニュー]から[Xbox]選択して、アプリを呼び出します。アプリが起動したらログインして、左側に並ぶメニューにある[XBox Cloud Gaming]を選択します。
  • ▲画面が『XBox Cloud Gaming』に切り替わります。過去にプレイしたことがあるゲームや最近追加されたゲームをはじめ本サービスにラインアップされたゲームが表示。
  • ▲遊びたいゲームを選択すると、ゲームの紹介ページが開きます。ここで[プレイ]ボタンをクリックすればゲームスタート。ここでは『Microsoft Flight Simulator』を起動してみました。
  • ▲画面が切り替わり、アプリがゲームの読み込みをはじめます。『Microsoft Flight Simulator』以外のゲームも試しましたが、どのゲームも待ち時間は15秒~20秒程度でした。

 PCゲーマーにとって『Xbox Cloud Gaming』の最大のメリットは超大作がサクッと遊べる点です。たとえば『Microsoft Flight Simulator』の最新作では、インストール時に必要なストレージの空き容量が100GBを超えます。しかも、ダウンロードには数時間かかり、インストールの時間と合わせて、実際にプレイできるまで、かなりの時間が必要です。それを、20秒程度で、すぐにプレイできるのは非常に魅力的。ハイエンドなゲーミングPCを所有しているユーザーでも、利用する価値は十分にありそう。

  • ▲ゲームの読み込みが完了すると、画面が切り替わり『Microsoft Flight Simulator』が起動します。ゲーム内容がインストール版から変更されている点はありません。
  • ▲インストール版の起動時と同様に、ゲームの最新バージョンをチェック。『XBox Cloud Gaming』では、クラウド側で処理をする仕組みで、かかった時間は約1分40秒でした。
  • ▲最新バージョンのチェックが終わると、いよいよゲームがスタート。ゲームパッドでメニューを選択します。ゲームパッドのボタン操作など、違和感を感じることもなくスムーズ。
  • ▲各種メニューを選択して、実際にゲームをプレイ。表示される映像はインストール版と区別がつかないほどのクオリティです。『Microsoft Flight Simulator』特有の美しい景色を存分に堪能できます。
  • ▲ゲームパッドを操作した際に、セスナ機や反応や背景の動きが遅れることはなく、レスポンスは良好。いわゆる“ラグ”を感じることはなく、言われなければストリーミングで処理されていることに気づかないほど。
  • ▲プレイ中、映像にブロックノイズが発生することもあります。通信速度が映像データの送受信に追いつかない様子。映像が乱れても、セスナ機の動きにラグは感じませんでしたが……。精密な動きを要求されるシーンが、ちょっと心配。

『Microsoft Flight Simulator』以外にも、アクションやシューティング、レースなど、複数のゲームを試してみましたが、プレイ中にラグを感じることもなく、快適に操作できました。一方で、映像のブロックノイズは、タイトルによってゲーム中に頻発する場合も。「FPSでヘッドショットを狙いたい!」や「シューティングゲームで弾幕をかいくぐるのがたまらない!」など、精密な表示が必要になるゲームには向かないかもしれません。

  • ▲なお、PCで『XBox Cloud Gaming』を利用するには、対応するゲームパッドの準備が必須です。接続や設定がスムーズにできる純正の『Xbox ワイヤレス コントローラー』がおすすめです。

 ベータ版ながらも、着々と配信のラインアップが充実している『XBox Cloud Gaming』。ゲーム中にブロックノイズが発生することもあるため、FPSやシューティングゲームでは物足りない点もありますが、インストール不要で手軽にゲームをプレイでき、新作のゲームをお試しプレイするにはうってつけです。カジュアルゲームから超大作まで、たくさんのタイトルを気軽にプレイしたいゲーマーにイチオシのサービスといえるでしょう。

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