息子に神ゲー『エストポリス伝記2』をやらせた結果…

そみん
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 息子のたつまる(この春から小4)の春休みが始まりました。4月5日(火)から新学期ということで……わりと短いな。この休みを有効活用して、親子で一緒にゲームをクリアしようと思い立ちまして。

 20~30時間くらいでクリアできるゲームがないかなと考えた結果、久々にスーパーファミコンの『エストポリス伝記2』を遊びなおすことにしました!

そもそも『エストポリス伝記2』とは?

 『エストポリス伝記2』は1995年2月24日にタイトーから発売されたスーパーファミコン用のRPG。いろいろと伝説的なエピソードを持つ傑作ですが、最近だと、フィギュアスケートの羽生結弦選手が自分のなかのゲームの原点の1つと語ったことで世界的トレンドになったことが記憶に新しいですね。
(余談ですが、あわせて語られたのが『平成 新・鬼ヶ島』で、ファミコンディスクシステムの『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』じゃなかったことに多少のジェネレーションギャップを感じたおっさんゲーマーも多かったのではないでしょうか。『タイムツイスト』もリメイクしてほしいですよねー)

 ゲームシステム的には2Dのターン制コマンドバトルを主軸にしたRPGをベースにしながら、弓矢や爆弾といったギミックを駆使してギミックを解いていくアクションパズル要素、装備に紐づいたアビリティによる多彩なカスタマイズ、なかまモンスター(カプセルモンスター)の育成などなど、とにかく多彩なジャンルのゲーム性がごった煮的に詰め込まれながら、それでいて奇跡的に絶妙なバランスとして仕上がっている傑作となっています。あ、なんか早口で息継ぎなしで言ってそうと思ったアナタ、正解です。『エストポリス伝記2』の面白さについて語るとき、多くの人は饒舌になり、興奮して早口になりがちです。そのくらい、熱いゲームなんです。

  • ▲ステップムーブシステムと銘打たれたゲームシステムが特徴でした。

 あ、宿屋に泊まってそのままカジノに行くとスロットの当たり確率がアップするという、いわゆる“モーニング”効果なんてものまであるんですよね。このゲームでスロットのモーニングを知った人も地味に多いのでは?

 そんな『エストポリス伝記2』を開発した会社がネバーランドカンパニーで、この会社について語り始めると終わらないので端的に申し上げると、多くの神ゲーを作った会社です。いろいろありますが、『仙窟活龍大戦 カオスシード』『ロードス島戦記 邪神降臨』『フロンティアストーリーズ』『シャイニング・フォース イクサ』とかが、僕は特に好きですね。

  • ▲カプセルモンスターの育成も楽しかったなあ。あわあわ。

  • ▲IPをためて、さまざまな必殺技的なものを使うこともできました。

 で、ゲーム的に神ゲーなんですが、それにくわえて物語と音楽も神がかっています。フィールド音楽とボス戦、ラストダンジョンあたりの曲は、ネットでのユーザー談義でも神曲候補にノミネートされていることがしばしば。「ゲーム音楽って、こういうことよね」みたいな、ワクワクと胸熱が詰まった曲ばかりです。

 物語については、これまた一言では語れないので割愛せざるを得ませんが、神と人、そして愛を描く、涙あり笑いありの、いい意味で大衆的で王道的な冒険活劇となっています。笑いの8割くらいは最強の男ハイデッカが担当している気がしますが、魔法の人妻マジカルセレナなんてネタが突然ぶち込まれることもありますし、侮れません。

  • ▲虚空島戦役……四狂神……いいですねえ。

 ちなみに息子は大盗賊ジミー&トミーの自爆ネタで腹を抱えて笑っていました。やっぱり小学生にはドリフ的なストレートなネタが刺さるのね。なお、DSで3DアクションRPGとしてリメイクされた『エストポリス』では、トミーではなく女性のジェニーとなり、ジミー&ジェニーが話をかき回してくれました。

  • ▲ワールドマップ。しれっと“海底に広がる神秘の世界”なんてネタバレしているのはご愛敬。ゴーゴー、エクセリオン! レクサスさんの発明はほんとすごいぜ!

 ……ああ、長くなるので前説はもうやめなきゃ。と言いつつ、最後にもうひとつ。『エストポリス伝記2』には前作『エストポリス伝記(1)』があるんですが、実は『2』のエンディングが『1』のプロローグで、『2』の主人公の息子が『1』の主人公という、非常にユニークな物語構造になっています。これはまあ、ゲーム発売当時にめちゃくちゃ驚きましたね。

 なにしろ『2』のエンディングとなる『1』のプロローグで、『2』の主人公であるマキシムとセレナが死ぬことが明示されていたわけで。まあ、映画的な演出ではありますが、驚きますよね。結末がわかってる物語なんで面白いわけないじゃんか……と思いながら遊んだ『2』の物語がめっちゃ面白かったので、さらにビックリ。

  • ▲マキシムにセレナ、ガイにアーティ。ガイは『1』でも再会できますが……あの展開には驚いたなあ(苦笑)。

 「……暗いわね」「波動を感じます」「殺意に満ちている波だ。気をつけろ。強いぞ!」「セレナ、ライトの魔法だ」なんて、『1』のオープニングで見たセリフを『2』のラストダンジョンであらためて見たときの感動といったら……。『1』のオープニング時点では実感できなかったアーティの「私の波動は最高の状態ですよ。死んでいった多くの人のたましいが、私の中で、やくどうしています」という言葉も、『2』ではより重みを持つことに。こればっかりは、当時リアルタイムで2作品を遊んだユーザーの特権でしょうね(自慢)。

 てなわけで、そんな神ゲーを息子と一緒に遊んだリアクションの一部をレポートしてい行きます。

①スーパーファミコンのソフトをどこにしまったか思い出せない…

 最初のトラブルは、スーパーファミコンを遊ぶのが久々すぎて、カセットがどこにあるのか探すのに一苦労したこと。実家から持ち出した記憶はあったものの、2日くらいかけて家中をひっくり返して探す羽目になりました。

 その結果……。

  • ▲あれ?

 2個出てきました(笑)。箱の中に別のゲームが入っている可能性も高いのでドキドキでしたが、ちゃんと入ってました。よかった!

  • ▲当然(?)ながら、『1』もありました。ハシゴするかな……。

②ちょっと時間がないし、“もういちど”モードでさくさく遊ぶぜ

 本当はオリジナルのバランスで遊ばせたかったのですが、春休みは短いし、あまり時間はないし、今回はクリア後に選べる、獲得経験値やお金が4倍になる“もういちど”モードでさくさく遊ぶことに。これで破壊の神ガデスとの初戦に勝って、“ガデスのつるぎ”獲得も目指しやすくなったぜ!

 いやまあ、バトルの難易度ががっつり下がっちゃうので、ゲームの楽しさがちょっと落ちてしまう部分もありますが、今回はダンジョンの楽しさとストーリーを楽しんでもらおうかなと。

③完全にティアがヒロインだと思い込む

 物語序盤に存在感が大きいのが、武器屋を営む青い髪の女性のティア。主人公のマキシムに想いを寄せる描写満々で、男女の機微にうとい息子にさえ、「この人、マキシムのことが好きすぎじゃねーかよ!」とバレバレになってしまうほど。

 少し話を進めるとパーティキャラに加わることもあって、完全にヒロインの流れなのですが……『1』をプレイ済の人にとっては、マキシムが誰と結婚するのかわかっちゃってるわけで。当時はほんと、せつなかったなあ。

 なんて予備知識がないたつまるだったので、のちのイベントではめちゃくちゃ驚いていました。「選択肢ないの!?」と叫んでいましたが、これは当時のユーザーも同じ思いでしたねえ……。

④ダンジョンでじじいに矢をさしまくって喜ぶ

 『エストポリス伝記2』特有のアクションパズル要素が強いダンジョンの謎解きについて、息子は何度も何度も苦戦していました、同じ色の石を並べて消すパズルとか、爆弾で床の色をそろえるパズルとか、今の自分が遊んでも普通に悩むようなパズルも多く、当時のゲームの難易度の高さを再認識した部分も。……とは言いつつ、『エストポリス伝記2』の難易度はかなり低いほうですけどね。試練の洞窟のコンプリートとかエッグドラゴンとかの隠し要素を含まなければ。

 で、ダンジョンで剣を振ったり爆弾の爆発を連鎖させたりと、アクションゲーム的な動きを気に入っていたたつまるですが、最初のほうに特にはまっていたので、ダンジョンの仕掛けをレクチャーしてくれるじじいに弓矢を撃って、矢をさしまくること(苦笑)。

 ゲーム的にじいさんを倒せたりするわけじゃないんですが、演出的に矢がささるんですよね。ぷすりと。

  • ▲スイッチや柱を見たら要注意。ほんと、パズルは楽しいけど難しい。

 本来的にはモンスターに矢を当てて、その動きを止めるためなどに使うわけですが、ゲームの趣旨とは関係ない遊び方をして楽しむ……。こういのは、特に子どものころは多いものですよね。自分も昔、まったく同じことをして矢をさしまくってたなあと懐かしく思いました。

⑤物語的に理解できていない部分は多そうなので、いつかまた遊び直してほしい

 記事執筆時点では未クリアですが、文字を読んで物語を楽しむよりも、レベルアップして強くなったり、ダンジョンをクリアして先に進んだりすることのほうが楽しい気配。せっかく物語が面白いゲームなのに、もったいない……。

 ただ、道化役的なジミー&トミーのコミカルな場面では爆笑し、ティアとの冒険の結末には絶句し、ガデスとの負けイベントに悔しがり、エクセリオンの改造にはわくわくしていたので、一定以上の物語体験はできているんじゃないかと。息子にとってのゲームの原点になったことだ思います。ここ最近では『逆転裁判』の影響がめっさヤバいのですが、それはまた別の機会ということで。

 欲を言えば、もうちょっとだけ成長してから、また遊ぶ直してほしいなと切に願います。きっと、ティアやエリーヌのエピソードとか、デュアルブレードにまつわる神と人の命題なども、違って見え方をしてくるはず。ティア(涙)という名前なのに泣けない女……なんて伏線も、素晴らしい回収だと思いますので。

 現時点では『エストポリス伝記2』を遊べる環境は、当時のスーパーファミコンを引っ張り出すくらいしかありませんが、いつかはNintendo Switch Onlineとかのサービスで気軽に遊べる日が来ることを祈っています!


そみん:どんなゲームでも美味しくいただく雑食ゲーマー。じまんじゃないが、俺は剣の次に得意なのが、好きなゲームを遊ぶことなんだ!


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