【おすすめDLゲーム】『Katana ZERO』は絶品のドット絵モーションと激しくスピード感のある展開がいい!
- 文
- 豊臣和孝
- 公開日時
ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回はPC(Steam)とNintendo Switchにて配信中のアクション『Katana ZERO』を紹介する。
本作は2Dドット絵で展開していくアクションゲーム。裏社会に生きる暗殺者・ドラゴンを操作して、さまざまな任務を請け負いつつ自身の過去にまつわる謎を解き明かしていくことに。
操作は、主人公の移動、斬撃、ジャンプ、回避、スローモーションがメイン。キーボードでもプレイできるが、よほど慣れていなければゲームパッドのほうが圧倒的に遊びやすいのでオススメだ。
ゲームは思わせぶりなメッセージと操作チュートリアルからスタート。ここで注目すべきは、時間の経過で変化していく会話の選択肢。全部11ステージ(クリア後に1ステージ追加)を通して使われる演出で、選択によって展開が少し変わるのがおもしろい。ストーリーの大筋には影響しないが「こっちを選んだらどうなったんだろう?」、「あえてここで話を打ち切ったら?」といったリプレイのモチベーションにつながるのがいい。
アクションパートは古典的な一撃死システム、いわゆる“死に覚えゲー”となっており、ステージ構成、敵の配置や出現順、攻撃パターンなどを何度もミスしながら学習してクリアパターンを模索していくことになる。ザコの攻撃はもちろんトラップの類も一撃死だが、時間が巻き戻る演出のあとスタート地点からすぐやりなおせるのでストレスは極めて少ない。
クリアパターンもガチガチの一本道ではなく適度なマージン、自由度が与えられており、煮詰まった時はアプローチを変えてみると「あれ!?」というくらい簡単に進めてしまうことがあり、これが絶妙なカタルシスともなっている。
剣による斬撃はドラゴンの攻撃において基本中の基本ともいえるもので、タイミングをあわせれば敵の銃撃を跳ね返すことも可能。どの方向も自由に攻撃でき、扉の反対側にいる敵をドアを開けつつぶった斬れる。
注意点としては、斬撃は“連打”できないため、複数の敵がいる場面では順番やタイミングを見極めないと斬ったあとの隙に攻撃を受けてしまいがち。何度もやられてしまう難しい局面は、画面左上にあるゲージを消費するスローモーションが役立つ。ゲージは時間経過ですぐたまるので、ここぞ!という局面で積極的に使っていくのがベストだ。
本作はステージの区切りがよくサクサク遊べるのが好印象で、長くても半日あればクリアできる適度なボリューム。敵を倒す順番やタイミングなどで多少煮詰まったとしても、前述のとおりリスタートが早いのでリトライ時のストレスが少なくモチベーションが削がれない。
思わせぶりなストーリーや謎解きは、わりとふんわりした“雰囲気”重視で明確な回答は示されないが、逆にいえばプレイした人それぞれの想像にゆだねられる感じ。好みがわかれそうだが、個人的には好きなタイプでゲームを進めていくにつれ独特の世界観にグイグイ引き込まれてしまった。アクションが苦手な人にはオススメしづらいが、パッと見で気になった人はこの機会にぜひプレイしていただきたいハイクオリティな作品だ。
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『Katana ZERO』
- 販売:Devolver Digital
- 対応機種:PC(Steam)
- ジャンル:ACT
- 発売日:2019年4月18日
- 価格:1,520円(税込)
- ※開発:Askiisoft
『Katana ZERO』
- 販売:Devolver Digital
- 対応機種:Nintendo Switch
- ジャンル:ACT
- 発売日:2019年4月18日
- 価格:1,580円(税込)
- ※開発:Askiisoft