『ガンダム ククルス・ドアンの島』ではドアンが養う子どもが20人に! その理由は?
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6月3日に公開される映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』について、ドアンが養う20人の子どもの情報が公開されました。
TVアニメ版では4人だった子どもがなぜ20人に? その理由を安彦良和監督が『ククルス・ドアンの島』の持つテーマとあわせて語っています。
以下、リリース原文を掲載します。
安彦良和監督が語る第15話「ククルス・ドアンの島」がもつテーマの重要性とは?!
安彦良和監督(以下、安彦監督)が今回、TVアニメ『機動戦士ガンダム』の第15話「ククルス・ドアンの島」を映画化するに至った経緯には様々な偶然と必然が交わっているとザクの日の会見でも話していたが、改めて「ククルス・ドアンの島」を映画化する理由には、第15話のエピソードがもつテーマが関係しており、『機動戦士ガンダム』がもともと持っていた根幹的なテーマが「ククルス・ドアンの島」に凝縮されていると語る。
安彦監督からのメッセージ
映画化の話が来たわけじゃなくて、僕からお願いしたんです。TVシリーズの第15話『ククルス・ドアンの島』は意外と引きがあって、何よりいい話なんだよなという印象があったんですよね。
ただ、不遇の作品にはなってしまっていた。ずっと気にはなっていたんですよ。それを偶然思い出すきっかけがあって、サンライズの先代の社長と現社長がたまたま同じ場所におられたときに、直に映像化の提案をしたら『いいですよ』と快諾してもらったんです。
映画のストーリーは基本的にTVと同じで、ラストはセリフ回しも同じなんです。とても印象深いラストで、よく言われる『愛するものを守る』といった絶対正義のテーマに対して、『本当にそうですか?』と疑問を投げかけている。
第15話の脚本を手掛けられた荒木(芳久)さんがどういう意識でお書きになったのかわからないけど、非常に大きなテーマを秘めたエピソードだと思います。僕はファーストガンダム、『機動戦士ガンダム』という作品は、とても大きな状況の中に放り込まれた〈小さな者達〉のドラマとよく言うんですよね。
ホワイトベースのクルーたちも名もなき〈小さな者達〉で、彼らは翻弄され大役を担わされながらもその中で頑張る。それが『ガンダム』のスタイルだと思うんです。富野由悠季監督は原案段階で『漂流記』と呼んでいたんです。それがさらに象徴的に表れているのが『ククルス・ドアンの島』なんです。
アムロが訪れた島には、ドアンが養う20人もの子供たちが! TVアニメでは4人だった子供たちが、映画版では20人に!その理由とは?
アムロが任務で訪れた通称「帰らずの島」で出会った子供たちの設定画を解禁!
戦争で親を亡くした子供たちはククルス・ドアンに引き取られ、肥沃とは言えない島を耕し、貧しいながらも助け合って暮らしている。屈託のない笑い声が飛び交うが、それぞれ心の傷を抱えている。
安彦監督にとって、ドアンと、この20人もの戦争孤児の織りなす物語を描くことが、ファーストガンダムの魅力の1つであり、本作で最も力をいれたポイントにもなっているという。
本作で描かれる新要素のひとつである“子供たちが20人も登場する設定”はTVアニメの4人から一新したもの。
安彦監督は「TVの回でもいっぱいいたと思っていたら、ロランという女の子を入れても4人しかいない。でもそれだと絵にならないんですよね。要するに私設孤児院みたいなものですから。それで脚本の根元歳三さんに『子供は20人は登場させてください』と言ったんです。これは非常にめんどくさいと承知しながら、総作監もやってくれている田村(篤)さんにキャラクターデザインをお願いして。そうしたらあっという間に20人分が上がってきて(笑)。それはもういいキャラで、あれはありがたかったですね」と、より物語に深みを出すために子供の人数を増やしたと明かし、共に本作を作り上げてきたスタッフとのエピソードを振り返る。
また、安彦監督は「話の中心になるドアンは、TVアニメだと南の島でトラウマを抱えながらも4人の子供と暮らしていましたが、映画ではまた違った印象になっていると思います。子供たちの生活感が出れば、当然ドアンも優しい生活臭のあるキャラになりますからね。そういう意味でも子供はいっぱいいなきゃダメということですね。彼の中にも相当深いトラウマがあると思いますよ。20人の戦災孤児を引き取っているわけですから、それぞれに厳しい現場があったはずで、そのひとつひとつがトラウマになっているはずなんだよね。」と、子供たちが多くいることにより、TVアニメでは描ききれなかった戦争が生み出す残酷な現実や、ドアンの背負っている責任をより深く表現していると語った。
・マルコス:子供たちの中では年長者になり、カーラとともに子どもたちをまとめ、力仕事もこなす。アムロに対抗心を燃やす。
・カーラ
島の子どもたちにとっては母親のような存在。ドアンのことを常に気にかけている。
・アマド:マルコスの弟分。
・グイド:アマドの弟分で釣り担当。
・フリアン:赤い帽子がチャームポイント。誕生日プレゼントに灯台を希望する。
・ドラ:おませで、おしゃべりだが、面倒見がよい。
・チータ:お絵かきとアイスが大好き。
・マテオ:ロペと一緒にヤギのお世話係を担当する。
・タシト:ホセたちと一緒にマルコスの力仕事を手伝う。
・ホセ:土運びなど力仕事もこなす。
・イネス:しっかり者。蛇をもったフリアンに追いかけられる。
・ロペ:暗闇が怖く、夜泣きする。ヤギ担当。
・ヒセラ:しっかり者で、カーラの良き助手。
・アダ:いつも人形を持ち歩く。
・ユイ:テレサと行動を共にすることが多い。
・テレサ:金髪の少女。髪を触る癖がある。
・マルコ:ダナと一緒に行動をすることが多い。
・ダナ:主にマルコの面倒をみている。
・ルペ:ピンク色のオーバーオールがチャームポイント。
・ダリオ:たれ目の少年。
そして、これらのキャラクターを演じるキャストは誰になるのか、今後の解禁に乞うご期待!
「ガンダム大地に立つ!」GFY×ククルス・ドアンの島コラボ! 78ガンダムベストポーズ選手権開催 ツイッター・キャンペーンスタート!
4月7日『機動戦士ガンダム』の第1話「ガンダム大地に立つ!!」が放送されてから43年。本作『ククルス・ドアンの島』で再び、大地に立つ78ガンダム。さらに、2020年12月19日(土)~横浜で公開されている“動くガンダム”の展示施設「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」では、1年間の開催期間延長も決定。
そんな78ガンダムに関係する2つのプロジェクト、『GFY』と『ククルス・ドアンの島』のコラボキャンペーンが決定! 78ガンダムベストポーズ選手権と題し、本日7日から78ガンダムのベストポーズをファンの皆様の投票で決定するキャンペーンを開始いたします。
GFYガンダムがこれまで様々な演出でみせてきたポーズとTV・劇場版の『機動戦士ガンダム』の中に登場する78ガンダムの様々なポージングの中で、それぞれ一番人気のポーズをファンの皆さんの投票で決定し、後日1位に選ばれたポーズを使用したコラボビジュアルが制作されるというキャンペーン内容になっております。
詳細は、“GUNDAM FACTORY YOKOHAMA”公式Twitter及び『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』公式Twitterをご確認ください。
「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」概要
全高18mの実物大ガンダムを動かすという夢を実現し、横浜で体感頂く施設です。
施設内には、「動くガンダム」を格納・メンテナンスワークを行うデッキ「GUNDAM-DOCK」と、「動くガンダム」の仕組みを楽しみながら学べる展示施設「ACADEMY」などから成る「GUNDAM-LAB」の2つのエリアで構成されており、「GUNDAM-DOCK」には、15-18mの高さから「動くガンダム」の頭部やボディを間近に見ることができる特別観覧デッキ「GUNDAM-DOCK TOWER」(料金別途)も設置されています。
開催期間
2023年3月31日まで
営業時間
平日11:00~18:00(17:00最終入場)/土日祝 10:00~20:00(19:00最終入場)
※火曜日定休日(季節により変動有)
※2022年5月9日(月)~7月15日(金)は長期メンテナンスの為、全施設休業
入場料
大人(13歳以上)1,650円(税込)/小人(7歳以上12歳以下)…1,100円(税込)
アーセナルベースにドアン専用ザク参戦決定!
2022年2月24日(木)より好評稼働中の新アーケードカードゲーム「機動戦士ガンダム アーセナルベース」に『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』から「ドアン専用ザク」の参戦が決定!
詳しい内容に関しては後日アーセナルベース公式サイト・SNSにて公開予定。
『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』
6月3日(金)全国ロードショー
配給:松竹ODS事業室
©創通・サンライズ
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