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ネタが細かいからスター・ウォーズファンにこそ『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』はオススメ

hororo
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 WB Gamesより4月5日に発売されたPS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)用ソフト『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』。そのインプレッションをお届けします。

 今回紹介する『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』は、『スター・ウォーズ』の根幹である映画9作をひとまとめに体験できる作品。人物やオブジェクトなどがレゴブロックで表現された『レゴ』シリーズのタイトルであるため、レゴならではのユーモアな表現やアクションを楽しめるのも特徴です。

 前回の記事では本作におけるゲーム的な魅力をお伝えしました。今回は、本作における『スター・ウォーズ』成分の“濃さ”について語っていこうかと思います。

 もちろん私も大の『スター・ウォーズ』好き。すべての設定を網羅しているほどとまでは言いませんが、それでも映画以外の媒体に手を出す程度にはこの世界を愛しています。

 『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』には、そんな私ですら舌を巻くほどの情報が詰まっていました。映画しか観たことがない人はもちろん、コアなファンでも楽しめる本作のファンサービスを見ていきましょう。

 なお、画像はPS5版のもの。


『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』企画記事

『スター・ウォーズ』好きもたまらない“フリープレイモード”

 本作には、『スター・ウォーズ』のサーガを追体験できるキャンペーンモードに加えて、登場する惑星や舞台を自由に旅できるフリープレイモードがあります。

 ほとんどの惑星にはキャンペーンモードでも降り立つことができ、探索自体はそこでも可能です。しかし、ストーリーの進行上、操作キャラクターの変更ができない場面も多く、すみずみまで探索することはできません。

 つまり、レゴで再現された『スター・ウォーズ』の世界をすみずみまで見回ろうと思ったら、フリープレイモードこそ最適なのです!

  • ▲訪れることができる惑星はキャンペーンモードの進行に合わせて解禁。そのため、まずはキャンペーンをクリアするのがオススメ。

 フリープレイモードの醍醐味は、自由なキャラクターを使ってミッションやパズルを解き、さまざまな要素をアンロックしていくこと。

 メインキャラクターはキャンペーンモードを進めることでアンロックできますが、それ以外のキャラクターやスターシップの多くは、ブロックを破壊して入手するスタッドで購入することで使用可能になっていきます。

 また、フィールドに点在するカイバー・ブロックを集めることでスキルの習得や強化が可能になったり、住民の頼み事を叶えてあげることで、キャラクターやスターシップがアンロックされたりすることも。

 場所によっては、バウンティハンターのキャラを使わないと壊せない場所があったり、がらくた漁りのガジェットを使わないと到達できなかったりと、さまざまなキャラクターを駆使するおもしろさがありました。

 また、さまざまなフィールドを見て回ると、その再現度の高さに驚きます。

 映画だけでなく、他のゲームなどで登場したことがあるビジュアルも含めた、その“舞台らしさ”を再現している印象を受けました。

  • ▲みんな大好きタトゥイーンは、モス・アイズリーやモス・エスパだけでなく、なんとジャンドランド荒地まで再現。バンサもいます!
  • ▲ナブーの首都・シードは、ゲーム作品で何度も訪れたことのある名所。映画でパレードが行われた大通りはいつ見ても壮観です。
  • ▲カミーノでクローン・トルーパーが生み出され、訓練されていく様子を見て回ることもできます。
  • ▲ジャクーにはもちろん、墜落したスター・デストロイヤーの残骸があります。

 こういったビジュアル的な再現はもちろんですが、映画などで描かれていなかった部分をチェックできるのも、ゲーム作品のうれしいところですよね。

 例えば「あのシーンで出てきたヤツ!」ということは覚えていても、名前がわからないキャラやクリーチャーはたくさんいます。

 『エピソードIII/シスの復讐』にて、ウータパウでオビ・ワンが騎乗した生物の名前、知っているでしょうか。ヴァラクティルです。

 また、ノンプレイヤーキャラクター(NPC)との会話にも注目。一見何ともない雑談にも、そこかしこにネタが仕込まれています。しかもゲームに直接関係ないためか……とても“濃い”!

 マニアックなファンしかわからないようなことを呟いたり、はたまた惑星や街の文化などを教えてくれたりするので、『スター・ウォーズ』の設定をもっと深く知りたくなっていくんですよね。

  • ▲ブーンタ・イヴ・クラシックって何かわかりますか? そう、『エピソードI』でアナキン少年が出場したポッドレースの大会のことですね!
  • ▲評議会に首の長~~いエイリアンのジェダイ・マスターがいたことを覚えているでしょうか? 彼こそヤレアル・プーフ。ユーモアに溢れたセリフです。

 コアなファンはちょっとしたジョークに気付いてクスッと笑えますし、ライトなファンであれば「これって何だろう?」と調べたくなるようなネタがいたるところに散りばめられています。わからない単語が出たら、すぐに調べてみると、より『スター・ウォーズ』の世界を楽しめるでしょう。

マイナーどころまでおさえすぎなラインナップにビックリ!

 本作ではさまざまなキャラクターを操作できるのは前述の通りですが、その幅広さには脱帽です。思わず「そんなバカな」と言いたくなるほどの、驚きのラインナップをご紹介しましょう。

 宇宙の犯罪者一族ハット族からは、ご存知ジャバ・ザ・ハット様! 有名どころではあるものの、まさか使えるとは……。あの巨体で敵をペシペシ殴ります(笑)。

 ジャバ様がペットとして飼っていたことで有名な生物、ランコア! 大きいので、使える場所が限られます。

 ジャバ様のコレクション、カーボン凍結されたハン・ソロが操作可能! もはや意味がわかりませんが、とにかく使えます。

 キャラクターによっては衣装違いのモデルが用意されているのですが、これも細かい! 例えばクローン大戦において活躍したクローン・トルーパーは、フェーズ1、フェーズ2の両方が用意されているうえ、さらに主要な大隊カラーも使用可能です。

  • ▲アナキンが率いた501大隊や、オビ・ワンの212突撃大隊、さらにはコルサントガードまで!
  • ▲ストームトルーパーも盛りだくさん。オレンジ色の肩当てをしているサンドトルーパー(軍曹)などが選べます。

 さらには映画でチラッとしか登場しておらず、名前を知られているかどうか微妙なラインのキャラクターも使えます。ジェダイ・パダワンのバリスとか、CGアニメの『クローン・ウォーズ』を観ていないとわからないのではないでしょうか。

  • ▲本作に登場するのは、主軸の映画9作品のキャラクターだけ。「なぜバリスが?」と思いましたが、『エピソードII/クローンの攻撃』に少し出ているようです。
  • ▲個人的にうれしかったのは、レン騎士団が全員使えること。見た目のカッコよさと裏腹に、映画ではあまり活躍シーンがありませんでしたから……。

 他にも印象には残っているけど名前はあまり知られていなさそうなマックス・レボなども登場。マックス・レボを操作できるゲームって今までありました!?

  • ▲意外と小さいマックス・レボ。レゴブロック化された姿は、やたらカワイイですね。

 スターシップの存在も忘れてはいけません。銀河中を自由に旅できるフリープレイモードでは、自分のお気に入りの機体に乗り込んで、宇宙空間でドッグファイトを繰り広げることもできるのです。そして、この機体数もかなりの数にのぼります。

  • ▲コレリアン・コルベットことタンティブIV。『エピソードIV』の冒頭で、スター・デストロイヤーに追われるレイア姫が乗っていた艦です。
  • ▲『エピソードVII/フォースの覚醒』で登場したクワッド・ジャンパー。ジャクーから脱出しようとしたレイらが乗り込もうとして、爆破されたやつですね。
  • ▲ボバ・フェットの乗機であるスレーヴIなどの有名な船ももちろんあります!

 やり込み要素として、各ミッションの収集アイテムを集めることで解放される小型艦や、条件を満たすことで使用可能になる主力艦もあるもよう。今回のプレイに費やした時間ではアンロックには届きませんでしたが、なんとデス・スターも操作できるようです。

  • ▲いつかデス・スターを動かしてみたいものです。さすがに星は破壊できないと思いますが(笑)。

 誰でも取っつきやすい、レゴというベースを持ちながら、濃密な設定の生かしっぷりでファンでも存分に楽しめる本作。まもなくオビ=ワン・ケノービが主役のドラマの配信も予定されていますし、その前に『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』で物語を復習してみてはいかがでしょうか。

 では“フォースと共にあらんことを”。

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