『ミニマルムーブ』試遊レポ。宇宙人の凸凹コンビで挑むパズルはシンプルで奥が深い【TGS2019】
- 文
- キャナ☆メン
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9月12日~15日に千葉・幕張メッセで開催された“東京ゲームショウ2019”でインディーゲームコーナーに出展されていた、PC用ソフト『Minimal Move(ミニマルムーブ)』のプレイレポートをお届けします。
『Minimal Move』は、フランスのインディーデベロッパーTAKO STUDIOが開発するパズルゲームです。同スタジオには、日本人のスタッフも在籍しています。
世界観や物語としては、宇宙捜査官であるカイテンとイドウの2人が、立方体(ブロック)で構成された不思議な惑星に降り立ち、この惑星の謎を解き明かすために冒険を繰り広げるというシナリオが展開していきます。
パズルのルールはいたってシンプルで、特定のブロックに乗ると足場を動かせる2人のアクションを駆使し、ゴールを目指すだけ。
2人のアクションは、まさに名は体を表していて、カイテンは90度ずつ足場を回転でき、イドウは上下左右に足場を移動できます。
つまりアクションは2つしかないわけですが……シンプルなだけに、何か見落としがあるとかえって攻略法に気づけない。これぞシンプルの罠。
チュートリアルこそ非常に易しいのですが、ある程度ステージを進めると、しっかりと思考を要する歯応えが出てきます。けどシンプルだから、すぐ解ける気分でいる。実際には「アクションは2種類だし、小さな見落としのはずなんだけどなぁ……悔しい!」とトライアンドエラーを繰り返し、どんどん沼にはまっていくわけです。
見落としに気づけば、後は曇り空がさっと晴れるようにして攻略法がわかるので、ステージクリア時は気持ちよく達成感を味わえます。ありきたりな感想ですが、思考と達成感のバランスがよく、シンプルだけど奥が深いゲームだと思いました。
また、火山のように熱いラバワールドなら溶岩のブロックが存在するなど、ワールドごとに特徴あるギミックが用意されているので、ワールドごとにアクセントの違いを楽しめます。
なお、シングルプレイでは2人のキャラクターを切り替えて操作しますが、2人で同時プレイするコーポレーションモードも存在します。
本作は、動かしたブロックに押し潰されるなど、いわゆる“事故”的な状況でリトライになることもあり、1人プレイでは悔しいハプニングも、友人や家族となら笑いのエッセンスとして楽しみながらプレイできるのではと感じました。
また、2人のプレイの際に互いの“思いやり”や“コミュニケーション”が働くことを重視しており、その部分も含めて楽しめるようパズルをデザインしているとのことです。
また、デモ版だと物語はゲームの導入部しか実装されていませんでしたが、最終的にはパズルと同様にゲームの柱となって、エンディングまでしっかりとストーリーが描かれるとのことです。
強気な女性のイドウと大柄なのに弱気なカイテンの凸凹コンビをはじめ、人工知能を搭載した2人の母船RX-181、他にもロボットやモンスターなどさまざまなキャラクターが物語に登場するそう。ストーリーを担当するのは日本人スタッフの見崎氏であるため、もちろん日本語でプレイできます。
発売は2020年春の予定ですが、Steamからデモ版を入手できるので、興味を持った人は試しにダウンロードして遊んでみてください。
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