長月達平先生×小林裕介氏『リゼロス』新章3公開記念対談。ゲームへの愛があふれすぎて要望が止まらない!?

ライターM
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 セガのiOS/Android用アプリ『Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories(リゼロス)』の新章3公開を記念した対談企画をお届けします。

 3月9日の『リゼロス』1.5周年にあわせて公開された新章3“犬鬼挽歌”。“剣鬼恋歌”の陰にあるもうひとつの物語を描いており、原作者である長月達平先生完全監修となっています。

 4月13日(水)の“犬鬼挽歌”後半の公開を記念して、長月達平先生と主人公“ナツキ・スバル”役の声優・小林裕介氏の対談が実現。『リゼロス』についてさまざまなことを語っていただきましたので、ぜひご覧ください!

  • ▲小林裕介氏

※対談中は敬称略となります。
※ストーリーのネタバレを含みますのでご注意ください。

長月達平先生×小林裕介氏 対談

――3月に『Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories(リゼロス)』の1.5周年を迎えて、まずは率直な感想をお聞かせください。

長月:率直な感想は、時の流れの速さにものすごく驚いているということですね。2~3年ほどかけて準備してきたものはほとんど出し切りましたから。

小林:もうストックがない?

長月:もう本当にストックがない状態です(笑)。

小林:僕のほうは配信番組に何回か出させていただいて、気がついたらあっという間に1.5周年という気もしますし、まだ1.5周年なんだという気もします。こんなにも1つのゲームを最初からやることもないし、こんなにもキャラクターとシナリオが増えて、本当に濃密な1年半だったなと思います。

長月:そうですね、シナリオの分量とか今どれくらいになっているんでしょうね?

小林:それこそ本何冊分のIFを書かれているのか。

長月:1イベント10万字くらいと考えたら100万字は普通に超えてしまっているでしょうから。もう文庫10冊分とかですよね。

小林:……本当に身体壊さないでくださいね?

長月:折を見てなんとかやっています(笑)。でも1.5周年、長く続けてこられて本当によかったと思います。『Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)』本編とはやっぱり違うんですけど、『リゼロス』の物語が続いているということはちゃんと求められているということなので、そこはすごく安心するなと。

――『リゼロス』をプレイされてきた1年半で一番印象に残っている出来事はなんですか?

小林:僕としては、『リゼロス』の大きな魅力のひとつであるIFストーリーを読めることはすごく有意義だなと思いますし、新章1という完全オリジナルストーリーに加えて、3章のすごくスバルが苦しんだストーリーを「ラインハルト1人加わるだけでこんなあっさり終わるの?」というところにビックリしたりとか。

 そこに王戦候補者が加わって、話の収束の仕方は同じにしても別の広がりがあってみんなやっぱりすごく強敵じゃんって。改めてそれぞれのキャラクターの偉大さというものを確認できるので、IFストーリーは出てくるたびにめちゃくちゃおもしろいなと思います。

 加えて、“サマーパーティ”や“ショコラパラダイス”のような本編とはまったく関係のないコメディ寄りのイベントストーリーもあって、こういう箸休めのストーリーも嬉しいなと。箸休めのボリュームではないんですけど(笑)。

  • 2021年8月開催のストーリーイベント「リゼロス・サマーパーティ」
  • 2022年2月開催のストーリーイベント「リゼロス・ショコラパラダイス」

長月:そうですね、そこそこありましたからね。

小林:本編でいうところの『Memory Snow』に近しい。

長月:ほぼそれくらいありますね。

小林:『リゼロ』でこんなに気軽に読めるものも珍しいと思って、僕はそのストーリーの方針が毎回楽しみで今後も楽しみにしたいというのもあります。

 ゲーム面でいうと、徐々にこうなっていってほしいなと、なんか手の届きそうで届かなかったところがどんどんアップデートでよくなっていって、それこそキャラクターの一括強化というのが……。

長月:あれすごい助かりますよね。

小林:本当にめちゃくちゃ助かるんですよ。

長月:毎回レベル81、82、83と上げていくのが面倒くさくて(笑)。

小林:そうなんですよ。さらに欲を言うなら、メモリーボードの一括開放も実装してくれないかなと。

長月:俺もそう思います。Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳとパパパパッと開いてほしい。

小林:そうそうそう(笑)。もちろん細かな要望にもしっかりと対応してくれて快適に遊びやすくなっていますよね。そういった運営さんの対応だったり、ゲームのグレードアップの過程というのをゼロから追えるなんて初めての感覚なのですごく楽しくてありがたいし、これからも率先してアンケートに答えていこうという前向きな気持ちになります。

長月:当たり前ですけど、こんな真剣にゼロからソシャゲの進化を見ることってないですからね。

小林:そうなんですよね。ゼロからやっている身だからこそ言える意見ってあるだろうなって。

長月:今のめちゃくちゃいいコメントだったと思います(笑)。めっちゃわかる。ちなみに俺の1年半の最大の思い出としては、魔女を全部ガチャの天井で入手したことです。

小林:ウソでしょ~!?

長月:全然出てくれなくて、「こいつらっ!」てなりましたもん。

小林:実は僕も一緒で、ダフネは諦めたんですけど、エキドナとミネルヴァは見事に天井でした。

長月:ちなみに俺は、アイドルのラム&レムも天井でしたよ。

小林:なんか天井が500ポイントのヤツってなぜか全部天井に行くという。

長月:一応全キャラ出していますからね(笑)。

小林:うわ、負けた~。

長月:原作者ですからね、全キャラ持ってないと。

小林:僕も主人公なんだから愛情もって全キャラ獲得しろよって言われるかと思ったんですけれども、ペテルギウスはなんかいいかなって。

長月:(笑)。

小林:現実的に堅実にガチャを回そうってなりました。

長月:きっとヤツは定期的に引いていたらそのうち出てきますよ。しかし、引っかかるところは2人とも一緒ですね(笑)。廃課金勢です。

――長月先生は『リゼロス』のシナリオの監修をされていますが、どういった流れで作業をされているのでしょうか。

長月:『リゼロス』はかなり力を入れてやってくれているライターさんたちがいまして、そのライターさんたちを交えて次何をやりますかと、新章とか季節ごとのイベントとか、どんな内容の話をするのかというのをスタッフの方々を交えて話してテーマを決めています。

 もちろん夏のイベントなら海に出かけたり、バレンタインであればチョコをあげたりとそこまでは引っかからないんですけど、新章なんかは「今回は何をしましょうか」からスタートするので。

 新章1なんかはまず映画のカテゴリなんかを挙げていって、「脱獄もの」をやりたいですねといった話から。

――なるほど!

長月:そんな話から新章1はでき上がって、新章2はWEB連載の方でやっているエイプリルフール企画のような感じで。スバルが選択肢を1つ間違えたことでだいぶ違うことになったみたいな話が読者の方々から評判がよかったので、そういうのを一個やりたいねと。その上でどこか分岐がありますかねという話をしたときに、アニメの15話で帰る道を間違えたヤツですねと。

 あそこで右に行ったか左に行ったかくらいで大きく分岐しちゃった話です。右に行ってすぐにパックに殺されていたらアニメのルートなんですけど、左に行って殺されなかったら20年くらい生き延びちゃったという。そういう感じでテーマを決めて、それだったらこういう話ができそうですねという流れで新章は作られています。

 イベントでは、ある程度セガさんのほうからこのキャラクターを使いたいですという要望をいただいて、メインとサブくらいのキャラクターを出してもらって、その2人を絡めてどんな話ができますかねといった話をしながらアイデア出しをします。

 それから担当のライターさんがこういう感じの話にしますというプロットを上げてきて、それを見て「このキャラクターだったらこの場面でこういうことをします。逆にこういうことはできないので、これはアイデア的には厳しいです」という直しをして、きっちりとしたプロットができ上がったら執筆に入っていただく。

 プロットをきちんと組み上げていただいているので、やりたかったことやおもしろい部分がズレていない限り基本的にストーリーには口出しをせず、キャラクターの言動や行動にNGな部分があったらそれを直して、だいたい二往復くらいしてでき上がりといった感じですね。

――かなり要所要所でしっかりと見ていらっしゃるという印象ですね。

長月:そうですね。特にキャラクターのハマリ具合というか、このキャラクターはこういう行動しかしないよというところは結構こだわりが強いので、見ている人、読んでいる人が違和感を覚えないように注意しています。

 新しい一面はいいんですけど、「このキャラはこういう動きはしないな」と思われないように監修しているんですね。だから基本的には自分の目を通さずに出ているテキストはないと思います。

――新章もそうですが、IFストーリーも含めるとかなり膨大な量だと思うのですが。

長月:膨大な量……ですね(笑)。

――小説も執筆されているのに、どれくらいの監修の仕方なのかなと気になっていたのですが、かなり手を入れられているんですね。

長月:テキストは全部見せていただいていると思います。新しいガチャでキャラクターが追加されたときは短いスキットがあるんですけど、ああいうのも全部見ています。一応、事前に優秀なスタッフの方々がいったん目を通しています。ただ、ゲーム部分だとそんなでもないんですけど、テキストは妥協できないので(笑)。

――要の部分ですからね。

長月:いわゆる本やアニメ以外の部分に触れてくれるファンの方は本当に『リゼロ』好きな方々なので、そういう人たちが積極的に触れていった結果「なんか違うな」となるのはいただけないなと。

――では、『リゼロス』のシナリオを監修されるにあたって苦労された点としては、そういったすり合わせとか監修作業に時間を取られたという部分になるのでしょうか?

長月:そうですね、作品のルールというか、どうしても『リゼロ』が元々小説なので、ゲームシナリオのようなある程度テキストを読ませる文章となると、漢字の開き方だったり雰囲気といったものもWebの『リゼロ』の文章に合わせていただいていて。

 このルールって言ってしまえば自分のこだわりになってしまうので、あまり自分で明文化・言語化したことがなくて、他人に話すときは「あ~、俺こんなこと考えているんだ、こんな風に違うんだ」というようなところのすり合わせが最初の頃は大変でした。

 ですが、今はメインでやってくださっている、新章2などを担当されているライターさんがキャラクターの特徴を掴んでくださっているので、本当にすごく楽になったんですよ。監修の労力が1/10まで減ったと思います。

 すごく情感ある文章を書かれる方なので、新章3なんかは『リゼロ』本編に近づいた雰囲気になっていると思います。本当に大助かりです。

――では、小林さんはスバルを演じられる際、セリフの違和感もほとんど感じられないでしょうか?

小林:全くないですね。

長月:そう言っていただけると、ちゃんと見ている甲斐があります。

小林:もちろんシリアスなところも然りですけど、特に一番感じるのが姉様(ラム)とやり合いしている尺がめっちゃ長いんですよ。
これでもかというくらいやっていて、今思えばアニメでも姉様との無駄口のたたき合いというのは多かったなと思うと、そういうのももはや懐かしい。

長月:これもすごい共通点なんですけど、初めて来るライターの人でも、どのライターさんでも『リゼロ』で一番キャラを合わせやすいのがラムなんですよ。

小林:そうなんですか?(笑)

長月:みんな姉様に何を言わせるかはすぐ思いつくんですよ(笑)。

小林:なんだろう、みんな心に毒を抱えているのかな(笑)。

長月:ひょっとしたらみんながスバルに言いたいこと言わせている可能性はあるんですけど。

一同:(笑)。

長月:エミリアやレムがオブラートに包むところを、ラムはもう直球を投げてくるので。だから、ラムとスバルのやりとりはどのライターさんも書いていて楽しいんでしょうね。

小林:あ~なるほど~。だから毎回『リゼロス』の収録は楽しいです。

――プレイヤーもきっと言葉のドッジボールって大好きだと思います。

長月:そうですね、ついついラムを出したくなるので。またね、ラムが優秀だから便利なんですよ。

小林:そういえば海外の第8回「Anime Trending Awards」でラムがSupport Girl of the Year(最優秀助演女性キャラクター賞)を受賞したとのことで。おめでとうございます!

長月:ありがとうございます。あれは二期を見ていた人の評価としてめっちゃおもしろかったですね。助演キャラクター、二期を見ていた人はやっぱり、ラムが土台を支えていたのが完全にわかるんだねって。

小林:僕もすごいうれしかったです。

長月:今回『リゼロ』は賞をちょこちょこもらって、キャスト賞かな?

小林:Best Ensemble(最優秀キャスト賞)とBest Mystery/Psychological (最優秀ミステリー部門賞)ですね。

長月:そう、ミステリー部門賞をもらって「え? ミステリー!?」ってなったんですよ。

――謎が紐解かれていく過程がミステリーとして受け止められたのでしょうか。

長月:そうなんでしょうね。ちょっとずつ手探りで真相を探っていくようなところをミステリーという扱いにするんでしょう。私は全然そんなつもりなくて、ほのぼのラブコメ書いているつもりなので。

小林:えええ!?

長月:ほのぼのですよ。ダークファンタジーっていうほどダークなものを書いているつもりもないですし。

小林:どこがほのぼのですか!

長月:わはははは(笑)。

――『リゼロス』の魅力のひとつがIFストーリーや新章ですが、その中でもお気に入りだったり印象に残っているものはありますか?

長月:先入観を与えたくないので、先に小林さんから聞きたいですね。

小林:こればかりは新章2と言わざるを得ないですね。本当に、右か左か違うだけでこんなにも苦しみ方や人生が変わって、しかも最後の最後で死に戻るって……ねぇ(笑)。

長月:まあ、あそこに戻りますよね。

小林:そうなんですよ。なんですけど、これが『リゼロ』だなって思わされちゃった自分も悔しいし、あんなに積み重ねていたものがもちろんゼロにはならないけど、また元に戻されるって考えただけでも吐き気がしてくるというのもあったりして。

 でも、以前にも先生が仰ったようにある意味ひとつのエンディングを迎えたスバルのストーリーを演じ切れたというのは、未だ終わりが見えない本編を演じている身としては、なんかひとつサクセスストーリーじゃないですけどそういうのが生まれた感じがして、本当に1つやりきれた。

 それこそアニメの一期や二期が終わったときでも、やりきったって全然思えなかったんですよ。それは未だ先行く道の途中も途中、やるべきことは山のようにある。その中で、20年後のスバルのストーリーを最後まで終わらせてあげられた、そんな自負を1つ持てたというのは大きい経験になったと思いました。

――長月先生はいかがですか?

長月:もちろん新章2、新章3もかなり好きで特別感はあるんですけど、個人的に『リゼロス』でおもしろいなと思ったのは、そんなエイプリルフールでも絶対に書かないような、本編から分岐する形のIF。

 特に王都でスバルが出くわしたのが本編ではエミリア、フェルト、ラインハルトですけど、一章の分岐のあちこちにあるとおり、王都にはもともとあの時点で王戦候補者がちらほらいたんだよという設定自体はあったんですね。

 その設定を全部拾って、誰と出会って協力して盗品蔵でエルザを撃退するかという話を書くことは絶対になかったと思うので、それをやれたのはおもしろかったし大きいなと思いましたし、3章の出会い方じゃなければそれなりにうまくやれるスバルとユリウスを書けたのもおもしろかったです。

 他のキャラクターはともかくスバルからの出会い方ってどうしても一種類しかないので、死に戻りして世界が変わってみんなが初対面になってもスバルだけは初対面じゃないというのが『リゼロ』なので、その初対面をいろいろな形で書けるというのはおもしろかったですね。

――新章2につきまして、そもそもの20年後というのは長月先生から発案されたのでしょうか?

長月:そうですね。新章2のお話を考えたときにどこで分岐するのか、俺が使っていなくて、なおかつ当時のアニメの範囲でどこかから分岐すると考えたときに、じゃあアニメの15話で屋敷に向かってパックに殺されず、レムに生きてと言われた状態でペテルギウスを追い続ける話にしようと。どうせだったら追い続けて10年、20年経ってしまったらおもしろいなということでこの設定にしたと思うんですけど。

 別に、ペテルギウスを追い続けて1年、2年でも全然やれたんですけど、どうせなら20年くらいやっちゃってその間一度も死んでないみたいにしたほうがいいかなと。あと、スバルは20年くらいあの世界で研鑽積まないとペテルギウスに勝ちようがないみたいなところがあったので。

 そんな設定的なところと「20年後のスバル」と聞いて「え!?」っていうインパクトと。お話を進める上でペテルギウスを追い込めるくらい何か積み上げたスバルって考えるとそれくらい時間がかかるなという兼ね合いで20年後ですかね。

――過去のインタビューでも小林さんが20年後のスバルを演じる上で気分が落ち込んでいったというお話も伺ったのですが、演じる上でいかがでしたか?

小林:設定上ペテルギウスを20年間追い続けているということで周りには心から仲間と呼べる人は誰一人いないし、復讐を20年続けたらどうなるかというと、正直心がすり減っていると思うんですよ。

 それこそ、同じ闇が強くなっちゃったという意味ではアルコルと似通いたくはないなというのもあったんですけど、アルコルってある意味生まれたての存在であって、怒り憎しみというものが全然薄れずに残っていて、結構前面に出せる。

 それに対して20年もずっと抱えていた思いって、もはや意地だったりしがみついていないとどうしようもないものだったりという焦燥感のほうが強いから、それで差別化はできるかなと思ったんですよ。

長月:うんうん。

小林:でもそうなっていると、ただ怒りを爆発させればいいわけじゃなく、ひとつひとつの言葉に重みとか疲れを出すとなると勝手に心が疲れていって。

長月:ふふふふふふ(笑)。

小林:しかも誰からも優しい言葉をかけてもらえない。それこそフェリスなんてズタボロに言ってくるし、ベアトリスですら冷たい目を向けてくるしってなってくると、本当に第三者的にも「お前なんで生きていられるの?」って可哀想な気持ちになって、その哀れな思いをそのまま乗せて演じた結果、すごく疲れました。

長月:わはははは(笑)。いやでも理屈はすごくわかりますし、その考え方はめちゃくちゃ正しいと思います。こう言ったらなんですけど、本当に20年もやっていたら意地か惰性なんですよね。それ以外に生きる理由もないし、今さらほかのこともないし、たき火するたびにレムは延々と何か言ってくるし。

小林:何よりも僕、30代のキャラクターを演じる機会が本当になくて、なんだったら20代も少ないんですよ。

長月:あ~、でも確かにそんな気はしますね。

小林:そうなんですよ、もうずっと10代のキャラクターをやり続けているのもあって、30代をこれだけ長く演じることが大変で…単純に声を低くすればいいというわけでもないし、かといって高くなっちゃうと年齢感も出せないしという普段やらないことへの試行錯誤もあって、ちょっと疲労感があったなというのが正直なところです。

――しかもあれはすり減りまくって、精神的にも老いていますよね。

小林:そうなんですよ。

長月:一応設定的には38歳ということになっていますけど、50歳に近いくらいすり切れているでしょうね。やさぐれ方が尋常じゃないし。

小林:でもその分、すれているものが、いざペテルギウスに会ったときに一気に200%くらいまでぶち上がるテンションというのをある意味楽しみながらやっていましたね。

 ただそれも、当時の17、8の頃の噛みつきとは違う、どこか猛者らしい噛みつき方というのもあれこれ考えながらやって、疲れながらもアレコレ試してみたいなという挑戦も組み込んでいたので、総じて結局は楽しかったです。何よりもシナリオが素敵だったので。

長月:とんでもないです、ありがとうございます。もう本当に申し訳ないんですけど、シナリオを作るときは小林さんのことを何も考えてないという。

小林:あははははは(笑)。

長月:シナリオを作るときはキャストのみなさんのことを何一つ考えないで書いてしまうので、それこそ脚本会議になったときに初めて、なんでこういう話書いたんだろうなって。ま~た小林さんが死んじゃうよって思いながら。

小林:あっはっはっは(笑)。それで言うと、今回の新章3は、あまりスバルが酷い目にあっていない。いや、あっているんですけど、僕も若干麻痺してきちゃって。

長月:そうなんですよね、可能な限り痛い死に方はしたはずなんですけど。

小林:今までの酷たらしさだったりとかっていうよりは、エミリアやヴィルヘルムたちの前で死んでしまって残した者たちに悲しみを与えてしまったという心の苦しみはあったんですけれども、痛み的なものではだいぶ軽減されていて、言い方悪いですけどそこらへんの消化不良感はありました。

長月:死に方で消化不良感と言われても(笑)。

小林:すみません、本当にすみません(笑)。

長月:いや、全然いいんですけど(笑)。

小林:僕も『リゼロ』に毒されてきたかな。

――逆に今までで納得のいく死に方とは!?

小林:いやいやいや、納得は何ひとついってないですけどね(笑)。

長月:そうですね、スバルは満足して死んだことはないので。

小林:ないんですけど、スバルは死んだ数と死に方の壮絶さがあって輝くというか、その後の逆転劇がより格好良く見えるので。ちょっと申し訳ないんですけど、今回ボイス収録したところでは、当時の若きヴィルヘルムたちとの決着がどうついたかわかっていなくて。

長月:あ~、そっかそっか。

小林:そうなんですよ。ヴィルヘルムだったり亜人戦争の人たち、あとエミリアがメインに解決していくのかな、今回は?

長月:そうですね。

小林:今までと比べてそこまで介入しなかったという意味では、言い方が悪いですけど、死に方はあれが適切だったのかなという気はしています。アレ? なんかおかしいな。

長月:いや、なんか死に方からお話を分析するとおもしろいです。

小林:死に方のレベルで彼の活躍度がわかるみたいな。

長月:あまり活躍しないのに死ぬっていうのもすごい可哀想なんですけどね。死ぬからには活躍させたいですよね。

小林:そうそう。

――その新章3についてですが、亜人戦争、剣鬼恋歌を題材とした理由についてお聞かせください。

 完全に新しい物語としての新章1、新章2は「ここから新しい分岐ができますね」という作り方で。新章3は本編で書かれてないところではあるんですけれども、本編から出ている情報から作られたお話はどうだろう、という試みです。剣鬼恋歌という題材は番外編(Re:ゼロから始める異世界生活Ex)で2冊くらい書いていまして。

 ヴィルヘルムのお話は、特に白鯨を倒すエピソードってアニメを見ている方の反響も大きかったところなんですね。

 もちろん、「ゼロから!」で復活したスバルの快進撃が始まったというところもあるから白鯨戦自体が楽しいというか、見ていてワクワクするエピソードだというのもあると思うんです。

 それを抜きにしても、ヴィルヘルムとテレシアの周りの話自体すごく人気が高くて。個人的に好きだから番外編を書いたというのもあるんですけど、あれってすごい一面的な見方なんですよ。

 ヴィルヘルムとテレシアの恋物語としてはすごくいい感じなんですが、ヴィルヘルムってテレシアやスバルに対しての行動はものすごいカッコイイ人に見えるんですけど、人としては本当にダメなんですよ。

 例えば剣鬼恋歌でテレシアにヴィルヘルムが助けられて、助けられたあとテレシアが剣聖だとわかって。そのあと一兵卒なのに脱走しているんですよ、あの人。

 当時のヴィルヘルムは亜人戦争の前線で戦っていた英雄なんですけど、脱走後から式典でテレシアに勝つまでの間、修行で2年くらい姿を消してるので。彼の不在を剣聖としてテレシアが埋めたから、全体としては全然気にならなかったんでしょうけど、彼を頼りにしていた人はいっぱいいたはずなんです。

 それを全部投げ捨てて行っちゃったので。剣鬼恋歌は美談として描いていますけど、絶対にあの裏で泣いた人はたくさんいただろうという話をしていたら、こんな話になってしまったと(笑)。

――なるほど……!

長月:俺はその、物語の表と裏を見るのが好きで、特に『リゼロ』がそういうお話なんですよ。

 序盤だけ見たらレムやラムはスバルを殺してくる相手なんだけど、じゃあその裏に何があったか。要するに、最初出会ったときはすごい嫌なヤツだったけど回数を重ねて違う出会い方をしてみたら……という。

 オットーなんかはアニメの2期を見たらすごくいいヤツですけど、じゃあ最初の出会いの時どうしたかといったら白鯨の前に突き落としたりしているというのがあって。

 ヴィルヘルムもカッコイイ人だけどその裏ではダメなところもあるしというような表と裏を見ることが結構好きなので、亜人戦争、剣鬼恋歌という華やかな物語が描かれた裏側で、じゃあ影のところでどうなっていたのか、剣鬼恋歌を憎んでいる人、剣鬼恋歌があったせいでどうにかなってしまった人もいるだろうという話を掘り下げていった結果という感じですね。だからこれも俺の好きな話なんですけど。

――シナリオを監修するうえで特にこだわられたところはありますか?

長月:そうですね、これは『リゼロ』に限らずなんですけど、主人公がすべて正しいと思って物語を書いてはいないので、そういう譲れない思いを抱えた者同士がぶつかったとき、結果として勝つ奴もいれば負ける奴もいる。勝った側が全部正しいかといえばそういうわけでもないしといった、俺の中で掲げているテーマがブレないようにしています。

 剣鬼恋歌の裏側で苦しい思いをしている人たちがいました、その人たちが声を上げました、でもそれはスバルたち的には受け入れられない答えだから、結果としてぶつかることになります。

 じゃあスバルたちがその目的を全部挫いたらそっちの目的が全部間違っていたかといえばそういうことではない。勝った側が「俺たちが勝ったから正しい、お前たちが間違っている」という感じの話にはならないように、監修だけでなくプロットの段階でそういう話はしていました。

 あとは扱う内容を考慮して雰囲気が軽くなりすぎないようにとか。新章2は言わずもがなですけど、新章3もわちゃわちゃ楽しくはしゃいだりというのは避けています。この塩梅が難しいんですよね、ストーリー中にどれくらいふざけられるかといった感じで(笑)。

 俺はその塩梅を見極めるのが結構厳しい目をすると思うので、せっかく書いてくれた楽しいところもちょこちょこ落とすことになる。ちょっとこれは浮かれすぎですねとか、これだとちょっとスバルが空気読めてないですねとか。

小林:ふふっ(笑)。

長月:後はキャラごとの細かな言葉遣いも大事ですね。言葉って本当にひとつ違うだけで、そのシーンで受ける印象が変わっちゃうので。

 一個言い方違うだけで可愛さが全然違う、それこそ「ような」と「みたいな」だけで全然違うので。エミリアは「みたいな」って言うんです。

――ユーザーの立場からしてみれば、そんな細かなところまで監修されているというのはホッとしますね。

長月:安心していただいて、でも気にならないくらいで見ていただけるのが一番いいと思います。

 このキャラクターがなんでかわいいのかなというところを気にして、文章的にもちろん工夫しているんですけれども、見ている側はそれが引っかからないで、なんとなくこの子はこんな喋り方をするという認識の元、かわいいが刷り込まれていくようになるのが理想だと思うので。

 ただ、作り手はそれくらい気にしていないとキャラがズレていくので(笑)。それくらいはちゃんと気にして見ています!

――小林さんは新章3の収録の際、特に気をつけたことはありますか?

小林:今回は特に会話の相手がヴィルヘルムであるシーンが多かったし、スバルが拉致されて本当に命の危機が常に隣り合わせにあるというところなので、おちゃらけたりいつもどおりの軽口を叩きつつも、そこにちゃんと緊張感を持たないと本当に空気読めない奴になっちゃうので、そうならないような、彼なりにピンチをしっかりと受け止めるような会話を意識していました。

 あとヴィルヘルムに対してはリスペクトの気持ちが常にあるので、触れちゃいけないところに触れるときに、それこそ他のキャラクターに行くよりはもうちょっと対紳士としてちゃんとやり取りをするという、彼なりの礼儀正しさを出せればなと思いつつやっていましたね。

長月:新章3は緊張感が高めだから、基本スバルが賢いんですよね。よっぽどのことをしない限りヘマはしないんですよ。

小林:ということでいつもよりは少し控え目。そもそも彼は、本当はちゃんと空気は読めるはずなんですよ。今回はちゃんとした判断をできている賢さは見てほしいなと思います。

――ゲーム寄りの話題となりますが、『リゼロス』に登場するカードでお気に入りのカードを教えてください。

長月:ビジュアルで圧倒的に花嫁エミリアですね。

小林:ぉおあぁぁ、ヤベぇ、被った!!

長月:(笑)。

小林:いや、このエミリア、マジでかわいいんですよ。

長月:この花束の構え方とかスゴイかわいいんです。ブーケの持ち方がかわいい。キュってしている。

小林:上目遣いなのもイイ。

長月:そうそう。性能も個人的には好きですよ。めっちゃ強い。

小林:強い。黄色属性って結構優遇されていますよね。主にラインハルトさんのせいだと思うんですけど。

長月:ラインハルトさんはちょっと他の属性を選べない融通の利かなさがあるので(笑)。

小林:エミリアを取られたなら、僕は寝間着姿のラムですね。

長月:あ~~。

小林:2ndシーズンが終わってから姉様にすごく惚れてしまって、ラムは基本的に攻撃力が異様に高いので、それこそ幼少期のラムを使っていたんですけど、最近はこの寝間着のラムも無敵貫通できるというところで。アリーナでなんとかラムにスキル3撃たせたらだいたい消える(笑)。

長月:溶ける。

小林:そうそう(笑)。というので、ビジュアル&性能ともに寝間着のラムすごい重宝しています。

――ちなみにお二人とも、お気に入りの入手は苦労されたのですか?

長月:花嫁エミリアはMAXにしてあるからたぶん、それなりに……いやでも、エミリアは全部MAXにしているな。どれくらいかかったんだろう。エミリアは必ずレベル85にしているので。

 花嫁エミリアはそれなりに手こずった気がするな。最近は魔女を天井まで回している間に普通に輩出されるから、そんな焦らんでもよかったなと思っています。

小林:そうなんですよ。僕も今回のアイドル双子をがんばって取ろうと思っていたら、花嫁エミリアが3枚も来て完凸しちゃったり、副産物として(笑)。

長月:個人的には、俺のアカウントってミミの排出率がバグってるなと。特に赤属性のミミは、もう50枚くらい持ってる気がする。まあこれシオンメダルになってるけど。

小林:そう、そこでひとつ要望があるんですけど。今後おそらく……。

長月:超越再現ですよね?

小林:そうそうそう。

長月:超越化していくのに、勝手にシオンメダルにされたら困るって。

小林:シオンメダルじゃなくてかけらで欲しいと思っちゃうんですよ。しかも、ユリウスとか超越再現できるキャラクターも、ガチャで出現したときにシオンメダルになっちゃうので。そこをなんとかしてほしいな~って。

長月:俺も今回の超越再現きたときに、まあでもユリウスだったらいっぱい持ってるからねって見たら「あれ? かけら自体は無い!?」って。だからちゃんと毎日日課のところでユリウス倒していますよ。

――切実ですね。

小林:すみません、ちょいちょい要望が(笑)。

――でもたぶん、ユーザーさんも同じことを感じているのでは……。

長月:少なくとも俺と小林さんが被っているということはそういうことだと。じゃああれだ、俺からも一個要望があります。

小林:お、なんですか?

長月:交換所でアイテムを交換する際、今現在所持している数に交換分が加算されていない状態なので「アレ? 今いくつになったっけ?」ってホーム画面まで戻ってプレゼントBOXを開けないといけない。

 あの経由は要らないと思うんです。交換したアイテムはそのまま所持品にストックしてほしい。

小林:いや~、すごく素敵な指摘だと思います。

長月:今のところ引っかかっているのはそれと、最初に小林さんが触れたメモリーボードの一発開放と(笑)。

――長月先生はかなりゲーマー寄りの視点もお持ちなんですね。

長月:ゲーマー視点というわけでもないと思いますけど。

――やり込みとか実装希望どころか、ユーザーインターフェイスにも触れるあたりがかなりゲーマーかと。

長月:まあ毎日遊ばせてもらっていますし、レベル上げやデイリーを消化するのが好きなんですよね。

小林:(笑)。

長月:かといってデイリーを消化するのに時間をかけたいわけではなくて、効率がいいに越したことはないんですよ。普段遊んでいるからこそ、ここがこうなったらいいなという思いはあるので。それが今噴出した感じですね(笑)。ああ、こう思っていたの俺だけじゃなかったんだって。

小林:そうですね、ぜひとも。あと本当に細かいことを言うと心想の迷宮EXにもスキップ機能をつけてほしい。

長月:あ~~~~、わかる。毎日やってるけど、あれだけ毎回戦闘するから。

――ゲームへの要望も出たところで、今後『リゼロス』でやりたいことはありますか?

長月:強いて言うなら……俺が苦労することは前提なんですけれども、たぶんユーザー的にも新章みたいなやつを見たい人が多いだろうから、実装のペースが上がるのが理想なのかな。まあ、俺が死ぬんですが(笑)。

――先生ご自身に負担が……。

長月:個人的にはシオンとかライラ、アルコルが好きなので、彼ら絡みの新章があってもいいなと思います。彼らがちゃんと配役されて『リゼロ』のキャラクターと絡んでもいいと思うので。

――小林さんはいかがですか?

小林:僕も自分の首を絞めることですけど、やっぱフルボイス化ですね。

一同:(笑)。

長月:絞めますね~。

小林:本編を全部やり直すのは喉的にもしんどいんですけど、IFストーリーを僕もやりたいし、他のキャストの芝居を全部聞いてみたいという興味が尽きないくらいシナリオがおもしろいので是が非でも、今後追加されるIFストーリーだけでもいいので、フルボイス化できたらもっと見応えのあるものになっていいんじゃないかなと僕は思っています。

長月:そうですね、心の底から叫んでくれると思ったら死なせ甲斐もありますし。

小林:うははははは(笑)。それがないと僕も生きられない身体になっちゃったので。

長月:新章3も八つ裂きにされるとかにしておいたほうがよかったですね。

小林:が、がんばります~……。

――身を削るような要望ありがとうございます。

長月:やっぱり我々が身を削ったほうがおもしろいものができるんですよね。

――小林さんから長月先生へ、また長月先生から小林さんへ何か質問したいことはありますか?

長月:あ~、じゃあ俺から行きますけど。

小林:えぇ!? な、なんですか?

長月:『リゼロス』に限らずゲームとか、本編以外の派生作品に参加すると、本編のスバルが持っていない情報が増えるじゃないですか?

小林:はいはい。

長月:小林さんは本編で演じられる際、原作で先々を読まないようにしているというのがあって、基本的には小林さんにそういう情報が行かないようになっているから、アニメしか見ていない人への配慮がかなり大きいなとは思っているんですよね。

 それはそれとしても、ゲームオリジナルのキャラクターや、イレギュラーキャラクターとの関わりを含むスバルの交友関係の広がりだったりとか、派生作品を通してスバルが本来持っていない情報が増えることでのやりづらさってあるんですか?

小林:いや、ぶっちゃけないですね。疑問が生まれることは多々ありますけど、スバルに直接関わりそうなことというよりも、他のキャラクターの過去が「おや? 何かあるのかな?」というものが多くて。

 でもそれらは、いざキャラクターと相対することになると、スバル的にはなんのファクトにもならない。あくまでいち個人としての興味なので。あと、気になってもその場でいざ収録するときになったら忘れていることのほうが多いです。

長月:そこはいざ収録するときに、小林さんの中にどれくらい残っちゃうのかなと思ったんですけど、それは結構消えているんですね?

小林:消せますね。あまり気になったことはないです。あくまでその台本に書いてあることに疑問に思ったこと程度で、意外と邪魔されないですね。

長月:それはすごいですね。台本を読むときに、つまりその時点のスバルに戻れるのかというのが俺の中にあったので。

小林:あ~、でもそれで言うと、IFストーリーは結構大変ですよね。1章、2章……3章……う~ん……でも、そんなに苦労はなかったか?

長月:これはもう死に戻りに向いていますよ。

小林:あっははは(笑)。

長月:死に戻りに向いた声優ですよ。

小林:やったぜ!

長月:すごいありがたい話を聞きました。おもしろい観点だし、なるほど、そういう風にやっているんだって。

――続いて小林さんから長月先生へお願いします。

小林:え~、僕から先生にと言うと、基本的にネタバレを聞きたくなる話しかないけど。

長月:そうですよね。そして聞かれたことにはペラペラと答えますからね。

一同:(笑)。

小林:ですよね~、結末がどうなるかも知りたいし、まあでも、僕の中で今一番すごいモヤモヤしているのが、アルと鬼姉妹の関係がすごい気になっていて……。

長月:あ~、なるほど。

小林:などと言うことだけ言っておいて、答えは全然言わなくていいです。

長月:確かに、そこはまだ書いてないですからね。

小林:今後も先生に聞くことはあまりないと思うので、すべてが完結したときに、全部根掘り葉掘り聞きたいと思います。オールナイトトークショーとか。

長月:オールナイトでは終わらない可能性が高いですね(笑)。そうですね、俺も早くその辺の真相が書けるところまで行きたいので。

――最後に『リゼロス』プレイヤーのみなさんにメッセージをお願いします。

長月:1.5周年を無事に迎えられましたのも本当にユーザーのみなさまの応援のおかげなので、初めからプレイしている方もそうですし、新たに加わった方も、これから先描かれる物語にお付き合いいただければ『リゼロ』らしさが詰まった展開を堪能できると思います。

 我々シナリオ作る側もコツがつかめてきた頃合いなのできっと満足行く物語が見つかるはずですので、今後も是非ともお楽しみくださいと。そして、2周年、2.5周年とやっていけたらいいなと思いますのでよろしくお願いします。

小林:改めまして1.5周年を迎えまして僕もうれしく思いますし、変わらずプレイしてくださるみなさまのおかげだと心から思っております。

 今回このような対談をさせていただいて、僕も知り得なかった情報、こういう思いで書いていたという裏側を見られたのはすごくうれしくて楽しいことですし、僕も『リゼロ』に関して言いたいことはいっぱいあるんですよ。それくらい色々考えて演じているキャラクターなので、そういうのを吐き出せる場を設けていただけるのは非常に有り難いですし、それを聞いてまたこの『リゼロス』の魅力のプラスαにしていただけたらうれしいと思います。

 これからもますますキャラクター&ストーリーともに増していく一方だと思いますので、引き続き楽しくやっていただいて、要望があったらみんなでがんがんアンケートを書いていきましょう。何卒よろしくお願いいたします。

――本日はありがとうございました!






©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会
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