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近未来の生物学者は壁を走れないとなれないの? 未知の島を調査する3人を描く『セフォニー』をレビュー【電撃インディー#223】

紅葉つかさ
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Analgesic Productionsが4月13日よりSteamで配信中の『Sephonie(セフォニー)』のレビューをお届けします。

 なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

生物や植物とリンクして未知の島を調査

 『セフォニー』は、ストーリーを重視した3Dプラットフォームゲームとなっており、プレイヤーは生物学者のエイミー、インウェン、リィヨウの3人を操作してセフォニー島の調査をすることになります。

 3人はセフォニー島に向かっている途中になんらかの干渉を受け、彼らの乗った船は沈んでしまいます。運よく3人はセフォニー島へ流れつくことができ、救助を待つ間に本来の目的でもあったセフォニー島の生物を調査するということで、本作が始まります。

  • ▲時代は今より少し先の未来が舞台のようです。



 いざ、調査を始めるとセフォニー島には、見たこともないような動物や植物がわんさか。調査できるものは、3人が調査に用いる最新技術“ONYX”というものを使用してリンクすることで、名前や性質などを知ることができます。


 ただ、リンクするには、パズルをクリアする必要があります。パズルは、さまざまな形と色のピースを組み合わせて3つ以上つなげると、画面上部にあるゲージが増加して枠がいっぱいになることで終了となります。

 ゲージは、ピースをつなげてからターンを終了すると、3つ以上つながっているものが消えてゲージが増えます。

 ピースはリンクするものによって、ピースの形や色、数が違うのでどうすれば、効率よくピースをつなげてゲージを増やせるかを考えれればいいですが、もしピースが置けなくなっても、ターンを終了すればいいだけなので、あまり難しく考えなくてもいいのはありがたいですね。


 ゲージを増やして枠をいっぱいにすればクリアとなるルールなので、パズルに決まった正解はなく、自分の好きなようにできるのもポイントです。

 また、リンクすればその動物や植物に対応したピースが使用できるようになったりもします。ただ、セフォニー島にはさまざまな生物がいるのですが、ストーリーの進行においては、特定の生物や植物とだけリンクすればいいようになっています。

 ただ、これらはストーリーの進行に必要ないものをリンクするときよりもパズルの難易度があがっているので、同じ感覚ですると全然ゲージが増えなくて戸惑ってしまいました。


調査のために飛んで跳ねて駆け回るパルクールアクション

 本作では、島の調査のためにさまざまな場所に移動して生物を見つけてリンクすることになります。そのための移動手段として、ジャンプやスプリントなどのアクションが用意されています。



  • ▲好きなタイミングで操作できるキャラクターを変えられますが、3人に能力やアクションの違いはありません。

 これらの組み合わせでさまざまな場所に向かうのですが、パズルが本作のメインかと思っていましたが、アクションもかなり本格的でした。

 スプリントは、いわゆる早く移動するためのダッシュみたいなものですが、壁に向かって使用すれば、壁を走るウォールランになり、垂直の壁だろうがなんだろうが、物ともせずに走れます。ウォールラン中にジャンプすれば、ふつうに進むのには無理そうな崖を超えることもできます。



 ただ、スプリントは走るというよりも、滑って移動しているというような感じの移動になっており少し特徴的。方向を変えようとして思ってもいないところに行ってしまうこともありましたが、慣れてくればそこまで問題なく操作することができました。

 高い所に行くために使用するジャンプもスプリントと組み合わせれば、より高く、遠くまでジャンプできるようになり、壁に向かってジャンプした後に、一度だけ壁を蹴ってさらに高い所までジャンプすることもできます。


  • ▲アクションを駆使して到達したところには、3人についての情報を知れるアイテムが落ちていることも。収集要素になりますが、集めなくてもゲームの進行に影響することはありません。

 これらのアクションは組み合わせて使用することもできるので、かなり自由度の高く、いろいろなところまで移動することができます。それにしても、近未来の生物学者って身体能力がすごくないとやっていけないんですかね?(笑)


 本作は、決まった正解がないパズルと調査のために縦横無尽に駆け回るパルクールアクションの両方が楽しめるようになっています。

 パルクールアクションに関しては、調査する生物のもとへ行くための移動手段という感じで、ストーリー的には重要なものではありませんが、それでもこの自由度には驚かされました。

 セフォニー島の生物もそれぞれに特徴があり、名前や性質は見ていて興味深いのでストーリーを進めるのに関係ない物でもパズルをクリアしてどんどんリンクしたくなってしまいます。

 このセフォニー島には、どれくらいの生物がいるのか非常に気になって仕方がありません。


© 2022 Analgesic Productions

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