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小学生クリエイター・千葉ブラザーズのゲーム制作への意気込みが凄すぎた!【電撃インディー#217】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、『オッドドッグとイーヴンキャット』の開発者インタビューをお届けします。

 本記事では、小学生クリエイター”千葉ブラザーズ”(シモンさん&マシロさん)が運営するゲームレーベル・henna gamesが開発した『オッドドッグとイーヴンキャット』に注目。開発者のシモンさんとマシロさんにお話を伺いました。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

小学生クリエイター“千葉ブラザーズ”のシモンさん&マシロさんインタビュー(以下、敬称略)

“henna games(ヘンナゲームス)”らしい、ちょっと“ヘン”な要素も入れたいなと思って作りました

――『オッドドッグとイーヴンキャット』の注目点を教えてください。

シモン:僕たち子どもが作るゲームだからこそ、ゲームに慣れていない小さい子や、その家族、おじいちゃんやおばあちゃんまで遊べるような、“マイファーストゲーム”となるようなゲームにしたいと思いました。

 僕たちも小さいころから両親とよくゲームをしているので、みんなで集まってワイワイ楽しくプレイする場面を想像しました。

 1人で遊ぶなら両手同時操作でハラハラ、2人で遊ぶならジョイコンをお裾分けしたりして、協力プレイ! という楽しみ方ができます!

マシロ:ゲーム内には“henna games(ヘンナゲームス)”らしい、ちょっと“ヘン”な要素も入れたいなと思って作りました(笑)。

 ゲーム中に「え!?」ってなると、笑えて楽しいので……ぜひ“ヘンな”ところ、見つけてください!

――登場キャラクターであるオッドドッグとイーヴンキャットや、ゲームの制作秘話を教えてください。

マシロ:キャラクターだけでも愛されるようなかわいい見た目にしたいなと思いました。

 まずは色鉛筆でスケッチブックに描いてみて、その後僕がいつも使っているBlenderで3Dモデルにしました。でも、今はもっといろいろなテクニックを勉強したので、実は作り直したいです。

シモン:『ODEC(オッドドッグとイーヴンキャット)』が80%くらい出来上がった頃に、バンダイナムコエンターテインメントの原田勝弘さんに遊んでもらえる機会があって、その時「上から降ってくるものに影がついていたほうがいいかもよ?」とアドバイスをもらいました。

 その日のうちにすぐ実装してみたのですが、その後ゲームの安易度設定を調整していく中で「影に赤と青の色をつけて、ドッグとキャット、どちらが取るべきかわかるようにしてみよう!」とさらに改良しました。

 この部分は実際にゲームを購入してくれた方からも好評をもらえました。

――開発で苦労していたところを教えてください。

シモン:コードの条件分岐や位置や向きなどの調整などに苦労しました。

 あと僕たちはこれまで、PC版のゲームやiOSアプリなどでのリリースしかしてこなかったので、初めての“ニンテンドースイッチ用開発”はとても大変でした……。

 まずS-DEVの設定も難しいし、Switch用のコントローラー設定とかも調べても調べても情報がなかったり……。

 大変だった分、完成して納品した時はこれまで経験したことのないくらいの嬉しい気持ちでいっぱいでした!

――開発をするうえで、特に気をつけている点などを教えてください。

シモン:基本的なことだと思いますが、エディターをキレイに見やすくしたり、キレイに名前をつけたり、長い時間開発していくので、あとからみても混乱しないように気をつけました。

 僕たちは独学で勉強してきているので、ゲーム会社で働くようなプロの人が見たらびっくりするくらい変なスクリプトかもしれないですが……(笑)。

何度も難しいエラーやバグにぶつかっても、デバッグテストをするときにうまくいっていた事が嬉しかったです

――ゲームタイトルにこめた想いを教えてください。

マシロ:α版を作った時、”奇数(ODD)をキャッチするDOG、偶数(EVEN)をキャッチするCATを、両手で同時に操作するゲーム”という構想は開発を始める前からあったので、その時ゲームタイトルもほぼ決まっていました。

 キャラクター名がタイトルに入っていると、キャラクターも覚えてもらいやすいかな、と思いました。

――今回の作品を制作しているときに一番楽しかった作業を教えてください。

シモン:何度も難しいエラーやバグにぶつかっても、それを何度も何度も修正してやっと直って、デバッグテストをするときにうまくいっていた事が嬉しかったです。

――耳に残る印象的なBGMですが、曲選びなどは苦労しましたか?

マシロ:それぞれのシーンに合った曲や、音楽でイメージを表したり、プレイしていてより楽しくなるような曲を選びました。

――ミニゲームでハイスコアを取るコツをぜひ教えてください!

マシロ:【ハイスコアマッチモード】では、「左手は奇数、右手は偶数…」と言いながら、頑張ってやるしかありません(笑)。

 何度もチャレンジして頑張ってください。

――お2人にとって『オッドドッグとイーヴンキャット』の世界はどんな場所だと思いますか?

マシロ:オッドドッグとイーヴンキャットの世界のように、困っている人をみんなで助け合うような世界になるといいなと思います。

――今後、実現したい野望などありますでしょうか?

シモン:小学生が作った、ってわからないくらいのクオリティの高いゲームに挑戦したいです!

マシロ:世界中のたくさんの人たちにも遊んでもらえたら嬉しいなと思います。

 なのでローカライズまでできるように勉強します!

――ゲームの開発に携わることになったきっかけについて教えてください。

シモン:すごく小さい頃からゲームが好きで、両親ともよく一緒に遊んでいました。

 その延長でよく弟のマシロと“ゲーム会社ごっこ”をしていたのですが(ゲーム会社の名前もCMソングも作ってました)、両親に「俺たちも、こんな面白いゲームを作りたい! そして世界一のゲーム会社を作りたい!」と言ってみると、「いいね! やろう!」と、一緒にゲーム会社について調べてくれました。

 まずはゲームを作る、そのためにプログラミングを勉強してみたいと思ったので、大人向けのオンラインプログラミングスクールや、本屋さんで参考書をたくさん買って勉強し始めました。

――ここ数年でもっとも感銘を受けた、おすすめのインディーゲームについて教えてください。(インディーゲームでなくても構いません)

シモン:『Among us』、『Minecraft』、『Human Fall Flat』が大好きです!

 “インディーゲーム”というジャンルについて知らなかった時から大好きでしたが、どんな人たちが作っているのか、などを調べていると「こんなに面白いゲームをこんなに少人数で制作しているんだ……」とびっくりしました。

 『Minecraft』は、僕たちが多分これまで一番長い時間プレイしたゲームです(笑)。

 ずっと飽きない、ずっと愛される、すごいゲームだと思います。

――最後にユーザーに一言お願いします。

シモン:このゲーム(『オッドドッグとイーヴンキャット』)は小さい子でも遊べる内容になっているので、親子で、家族で、お友達と、またゲームに慣れていないおじいちゃんおばあちゃんとわいわい楽しんでもらえると嬉しいです。なので、ぜひダウンロードしてみてください。



(C)henna games
Published by Phoenixx

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