『デッドバイデイライト』元ネタ&小ネタ集番外編第3回。名前のみが登場するあの人はどんな人物?【電撃PS】

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※『Dead by Daylight』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。

 1人の殺人鬼と4人の生存者に分かれて命がけの儀式を行う、非対称型対戦アクション『デッドバイデイライト(DbD)』

 前回前々回に引き続き、今回も番外編として登場キャラクター以外の元ネタを紹介します。今回は、本作に名前しか登場していない人物についての元ネタ&解説!

⇒“『デッドバイデイライト』に登場する殺人鬼の元ネタは?”
第1回第2回第3回第4回第5回(番外編1)第6回(番外編2)はこちら

【注意!】殺人鬼などの元ネタとなった映画については、内容のネタバレに言及しているものもあります。今回紹介している映画をこれから見ようと思っている人はご注意ください。

パークやアドオンに名前が記載された人はどんな人物?

 一部のパークやアドオンには、セリフとともに本作には登場していない人物の名前が記載されたものがあります。

 それらの多くは、どうやら過去に霧の森に迷い込んだ生存者が遺したもののようですが、中にはコラボレーションで殺人鬼や生存者が登場している原作映画から、他のキャラクターのセリフなどが引用されているものなどもあります。

 今回は、それらゲーム中には直接登場しない人物をピックアップして紹介しましょう。

「町に死が訪れつつある。」
 - サム・ルーミス医師

 ルーミス医師は映画『ハロウィン』(1978年公開)シリーズの登場人物で、シェイプことマイケル・マイヤーズを担当した精神科医です。

 シェイプの固有パークにはすべてルーミス医師の言葉が添えられており、上記のセリフはパーク“最後のお楽しみ”のものです。

 ルーミス医師はわずか6歳で初めて殺人を犯したマイケルを危険視し、15年もの間監視し続けます。しかしある年のハロウィン前日に脱走されてしまい、彼を追ってハドンフィールドにやってきました。

 以後6作目まで(3作目には未登場)、またリメイク版の1~2作目と、何度もマイケルと対峙した人物です。ある意味、マイケルやローリーと並んでシリーズの主人公ともいえる人物かもしれません。

「愛する娘、ここに眠る。」

 シェイプのウルトラレアアドオン“ジュディスの墓石”に刻まれた碑文らしき一文。ジュディス・マイヤーズは、マイケルの姉の名前です。

 当時6歳だったマイケルが初めて犯した殺人の被害者は、なんと実の姉であるジュディスでした。シェイプのアドオンは、そのほとんどが姉にまつわるものになっています。

 この墓石は、劇中でローリーの友人アニーがベッドの上で殺されていたときに、枕元に置かれていたもの。マイケルが姉の墓から持ち出したものですが、結構大きい(そしてたぶん重い)この墓石を、どうやってマイケルは持ち歩いていたのでしょうね?

  • ▲“ジュディスの墓石”は、内なる邪悪のレベルアップに必要な凝視の量が増えるなどのデメリットがありますが、レベル3の時に生存者を瀕死状態にしなくても一撃でメメント・モリが可能になる、いわゆる“立ちメメ”ができるようになるという非常に強力な効果を持っています。

「エアガンはよくない。昔ながらのハンマーが一番さ。
 いい死に方ができる。」
 - ヌビンズ・ソーヤー

 カニバルの固有パーク“ノックアウト”に記載されたセリフです。ヌビンズ・ソーヤーは映画『悪魔のいけにえ』(1974年公開)とのコラボレーションで登場したカニバルことレザーフェイス(本名ババ・ソーヤー)の兄で、ソーヤー家の三男です。

 カニバルのキャラクター説明には“邪悪なトラック運転手により彼の兄は轢き殺されてしまった”という部分がありますが、これはヌビンズのことです。

 エアガンとは屠殺用の空気銃のことで、通常の銃の形はしておらず、ガスボンベから伸びたチューブの先にボルトを打ち出す装置の付いた、消化器のような形をしたもの。

 コーエン兄弟の傑作『ノーカントリー』(2007年公開)に登場した殺し屋、アントン・シガーがこの空気銃を使用していました。

 ソーヤー家の祖父は屠殺の名人で、かつて5分間で60頭もの牛をハンマーで仕留めたことがあるそうです。ヌビンズのセリフは、このことを踏まえて言っているものでしょう。

 しかしここで彼が言っている屠殺の対象は、どうやら牛ではなく他の生き物のようですね。

「どうも殺しは楽しめない。
 だが気に入らないことでもやらねばならん。」
 - ドレイトン・ソーヤー

 カニバルの固有パーク“バーベキュー&チリ”のセリフ。ドレイトンはソーヤー家の長男です。

 旅行者を殺害したり墓を暴いて人肉を食しているソーヤー一家ですが、ヌビンズと違い、どうやらドレイトンは殺人自体はあまり好まないようです。もっとも、生きたまま犠牲者をいたぶることは大好きなようですが……。

 ドレイトンは映画1作目ではガソリンスタンドを経営しており、そこで出すバーベキューが絶品と評判になっていました。

 また2作目ではダラスで毎年行われるチリ(アメリカではチリビーンズやチリコンカンを単に“チリ”と言います)のコンテストで、2年連続で優勝しています。

 ベリーレアアドオン“絶品のチリ”に「美味しさの秘訣は肉にあるのですよ。」とありますが、これらの料理に何の肉が使われているのかは知らないほうがいいかもしれません。

  • ▲生存者をフックに吊った際、40メートル以上離れた生存者のオーラが見えるので、索敵に便利。また生存者4人全員を1回でも吊すと、BPが100%追加されるのもうれしい効果です。

「何か音がする。止まれ!」- フランクリン

 カニバルの固有パーク“フランクリンの悲劇”のセリフ。フランクリンは映画1作目のヒロイン、サリー・ハーデスティの兄です。足が不自由で車いすに乗っており、そのことを引け目に感じているのかサリーや友人たちとことごとく口げんかをしていました。

 物語中盤でソーヤー家から戻らない友人たちを捜すことになりますが、その際懐中電灯を巡ってサリーとケンカになってしまいます。

 結局懐中電灯はフランクリンが持つことになるのですが、その光で誰かがいることをレザーフェイスに悟られてしまい、結果として殺されてしまいます。

 映画2作目ではミイラ化したフランクリンの死体が登場しますが、まだ手に懐中電灯を持っていました。パークのアイコンに懐中電灯が描かれているのは、このことが理由になっているようです。

ナンシーの最高傑作

 ナイトメアのレアアドオン。ナイトメアことフレディ・クルーガーは、映画1作目のリメイクである『エルム街の悪夢』(2010年公開)とのコラボレーションで登場した殺人鬼です。

 ナンシーは同作のヒロインで、生存者クエンティン・スミスが密かに想いを寄せる、絵を描くことが好きな少女です。

 映画ではバダム幼稚園の奥に秘密の部屋が隠されており、この絵はそこの壁一面に張られていた園児たちの絵のうちの一枚です。

 もっとも劇中ではどの絵が誰の描いたものかまでは言及されていませんので、あの下手な可愛らしい絵が、ナンシーが描いたものだとはわかりませんでしたが……。

  • ▲“ドリームデーモン”で生存者を眠らせることができる距離が倍以上に広がるにもかかわらず、レアアドオンなのでBPのコストがあまり掛からないのがうれしいですね。

「ジルが流産した夜、君はセシルといた。
 彼らの子供を殺した。俺は知ってる。」
 - アマンダの手紙

 ピッグことアマンダ・ヤングは、映画『SAW』(2004年公開)シリーズからコラボ出演している殺人鬼です。

 連続猟奇殺人鬼ジグソウの仕掛ける“ゲーム”から生還した数少ない犠牲者の1人で、生還することによって麻薬中毒から救われたと感じた彼女は、ジグソウの後継者を自任し、新たな“ゲーム”を仕掛けていきます。

 上記のセリフはウルトラレアアドオン“アマンダへの手紙”のもの。この手紙は、『SAW3』(2006年公開)で重要なアイテムとして劇中に登場したものです。

 ジルはジグソウことジョン・クレイマーの元妻で、麻薬更生施設の院長を務める女性です。

 セシルはジルの患者だった麻薬中毒の小悪党で、麻薬を盗もうと施設に侵入したところ妊娠中のジルともみ合いになり、その結果彼女は流産してしまいました。

 ジョンは我が子の死を深く悲しみ、結果としてこの事件が殺人鬼ジグソウが誕生する遠因となっています。

 ……が、じつはこの事件には、驚くべき事実が隠されていました。セシルはアマンダの恋人で、彼女がセシルをそそのかして盗みを働かせた結果、このような悲劇が起きてしまったのです。

 ベリーレアアドオン“アマンダの秘密”は、このことを指していると思われます。

 アマンダがどうしてもジョンに知られたくなかった事実が書かれたこの手紙。――はたして誰がアマンダに送ったものだったのでしょう?

 なおセシルは、ジグソウの“ゲーム”で最初の犠牲者となり、すでに死亡していることが『SAW4』(2007年公開)で語られています。

  • ▲逆トラバサミの所持数やジグソウボックスの数が減少するなどデメリットは多いですが、しゃがみ状態で12メートル以内にいる生存者のオーラが見えるという非常に強力な効果を得られます。

 いかがでしたか? 今回紹介した人物が気になる人は、元ネタの映画を観るとよりゲームが楽しめるようになるはずです。

 6月19日に新殺人鬼“ゴーストフェイス”の実装もひかえ、ますます盛り上がりをみせる『デッドバイデイライト』。電撃オンラインでは、今後も殺人鬼の元ネタ記事を掲載していく予定です。お楽しみに!

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※画像はすべてPC版のものです。
※パークの効果は3段階目のものです。

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Dead by Daylight

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