アプリ『SAO アリブレ』キーマン・河合泰一Pを直撃! ゲームの詳細やメモデフ、IFについての話も

てけおん
公開日時

 バンダイナムコエンターテインメントが開発しているiOS/Android向けアプリ『ソードアート・オンライン アリシゼーション・ブレイディング(アリブレ)』のプロデューサー・河合泰一さんのインタビューをお届けします。

 本作は、小説やアニメで展開する『ソードアート・オンライン』をゲーム化した新作RPGです。TVアニメのアリシゼーション編をベースに、アニメでは描かれなかったシーンやオリジナルシナリオも多数展開。原作シナリオとオリジナルシナリオが繋がり、新たなアリシゼーションの物語が描かれます。

 そんな『アリブレ』のあれこれを、河合Pには聞かせていただきました。さらに、『SAOインテグラル・ファクター(SAOIF)』や『SAOメモリー・デフラグ(メモデフ)』といった他アプリをどうしていくのかといったお話も聞いていますので、お見逃しないように。

  • ▲河合泰一さん。

 また、9月27日発売の『ソードアート・オンライン マガジン Vol.9』では、このインタビューの内容に加えて、より詳しく『アリブレ』について話してもらいました。シリカ、リズベット、クライン、エギルといったキャラクターたちについても少しだけ言及されていますので、どちらもチェックしてください。

物語の厚さに注目してほしい!

――ゲーム発表の手ごたえについてお聞かせください。

河合さん:8月の“SAOゲーム攻略会議2019”で『アリブレ』を発表した際、あえてぼかす感じにしました。ユーザーさんにいろいろと予想してもらいたくて。でも新キャラのイーディスの声優さんについては「わからないかもなー」なんて考えていたら、すぐにバレました(笑)。

『アリブレ』ティザー映像

――先日の東京ゲームショウ2019では、声優の花澤香菜さんが登壇されましたね。

河合さん:みんな「あの声は花澤さん」だと薄々わかっていたと思いますが、まさかご本人がサプライズでステージに立ってくれるとは思っていなかったと思うので、すごく盛り上がっていただきましたね。

 またTGS2019ではASCAさんが歌う本作の主題歌『セルフロンティア』を聴けるOPアニメーションも公開できました。YouTubeで公開したものも視聴回数が200万を突破(※2019年9月19日時点)するなど好評のようで嬉しい限りです。

『アリブレ』オープニングアニメーション

――本作はどのようなゲームなのか、改めて教えていただけますでしょうか?

河合さん:ジャンルはRPGで、キャラクターの行動を選んで戦うターン制のようなバトルです。《心意》をためたり削ったりしながら、いかに強力な技を放つかという駆け引きが楽しめます。

 MMOは『SAOインテグラル・ファクター(SAOIF)』がありますし、アクションは『SAOメモリー・デフラグ(メモデフ)』があります。本作は原作&アニメで描かれなかった間のエピソードを埋める“物語に重点を置いた作品”なので、ジャンルはRPGにしました。

――主人公は誰になるのでしょうか?

河合さん:原作やアニメのシナリオも収録しているので、キリト視点のお話が多くなります。ただ、三木一馬さんたち原作チームにアドバイスをいただいて、オリジナルストーリーを収録しているんです。たとえばロニエやティーゼ、整合騎士の過去の話などですね。

 これらの部分はほかのキャラクターからの視点でお話が展開します。原作やアニメで描かれなかった話を描いているので、本作を遊ぶことでより《アリシゼーション》の物語が骨太になっていきます。物語が重厚であることを目指して作らせていただきました。

――アニメとは違う展開になるのでしょうか?

河合さん:基本は原作&アニメの物語ですが、新キャラの整合騎士イーディスが関わってくることで、オリジナルの展開も発生したりします。そのため、キリトたちが新しい戦いに巻き込まれたり、新しいキャラクターと出会うなど、物語をより広げてくれる感じですね。

 また、原作小説にはあるけれどアニメで描かれなかったエピソードも補完していこうと考えています。修剣学院にキリトたちが入る前に出場した、剣術大会のエピソードなども描かれていきます。

――アニメのBlu-ray特典などで川原先生が書き下ろされたifストーリーも描かれるのでしょうか?

河合さん:リリース時にはきびしいですが、そこも描いていきたいですね。『アリブレ』は季節もののイベントもありますが、どちらかと言えば「原作小説のキャラの掘り下げ」といったストーリーが多いので、そこが楽しめるポイントだと思います。そうした新しいオリジナルストーリーの没入感を高めるために、A-1 Picturesさんにアニメーションを作っていただきました。

――キャラクターたちがぬるぬる動きますね!

河合さん:そこが一番こだわっているかもしれません。アニメ的に表現するため、今回はバトル、アドベンチャー、ダンジョンを走るモデル、すべて同じものを使っているんですよ。1キャラあたり200~300くらいのパーツを作っていて、現在スタッフが苦心しながらブラッシュアップしてがんばっています。

1人でも楽しめる“物語をテーマにしたRPG”です!

――整合騎士・イーディスについて教えてください。

  • ▲本作で初登場となるイーディス・シンセシス・テン。

河合さん:彼女は十番目の整合騎士で、《アンダーワールド》では初登場となる刀使いです。“闇斬剣”という神器級の刀を持っていて、《武装完全支配術(エンハンス・アーマメント)》を使うと、柄の部分が広がるギミックもあるんです。基本的に影を操って戦うキャラクターになっています。なぜ“10”かというと、川原先生の頭のなかにある設定との兼ね合いで、10番になりました。TGS2019でも触れましたが、10周年だからではありません(笑)。

――ティザーPVではアリスと会話していましたね?

河合さん:イーディスはアリスのお姉ちゃん的な立ち位置のキャラクターなんです。アリスのことを猫かわいがりしていていますから、アリスを連れ戻しに来たキリトやユージオに対しては、「最初はものすごく反発するかな?」という印象ですね。

――TGS2019では、ステージ上で二見鷹介Pに「『リコリス』にイーディスを出してほしい」とお話しされていましたね。

河合さん:ええ。そちらについても何か動きがあり次第お知らせしたいと思います。

――『アリブレ』では、イーディスはどの程度フィーチャーされますか?

河合さん:もちろん彼女自身を掘り下げるストーリーも用意しています。あとは彼女がいることで生まれる新しいエピソードや、アリス、ベルクーリ、アドミニストレータなどの人間関係にも注目してほしいですね。

――ガシャは具体的にどのような形になるのでしょうか。

河合さん:キャラクターが手に入ります。今回武器を装備したら見た目にも反映されるのですが、武器用のガシャもあります。もちろんイベントでも、キャラクターや武器も手に入りますよ。

――『アリブレ』の登場により、『SAOIF』や『メモデフ』の運営に変化はあるのでしょうか?

河合さん:『SAO』のユーザーさんは複数のタイトルを同時に遊んでくださっている方も多く、3本目ともなると心配される方もいるかもしれません。ですが先ほどもお話したように、『SAOIF』はスマホアプリのなかでは腰を据えて遊ぶMMO。『メモデフ』はライトなアクションゲームと、住み分けはしっかり意識しています。

 『アリブレ』は基本的に1人でお話を進めるライトなRPGと考えていて、物語を読み込んでいただき、キャラクターをより好きになっていただきたいです。もちろん、ほかのユーザーさんを感じられるようなイベントは考えていますが、それも疑似的な物にはする予定です。

 これらのタイトルはワールドワイドで展開して多くのユーザーさんが遊んでいますので、自分に合ったものに触れていただければと思いますし、共存できればと考えています。ですから、『アリブレ』が配信されたからといって、ほかのタイトルの運営がおぼつかなくなるといったことはありません。

――『アリブレ』配信のタイミングで『メモデフ』、『SAOIF』と合同キャンペーンを行ったりしますか?

河合さん:『アリブレ』はしばらく単体でプロモーションをしていくつもりです。ただ、どこかのタイミングで合流したいと思います。攻略会議でも『メモデフ』と『SAOIF』はコラボを発表させていただきましたが、『アリブレ』も年明けくらいからプロモ面でも仕込んでいます。

――『SAO』は制作陣とファンの距離が近い印象です。『SAOIF』は「ウィークリーSAOIF」をやっていますが、『アリブレ』も何か企画していますか?

河合さん:そうですね、まず『メモデフ』に関しては大西と月田に“ウィークリーメモデフ”または“エブリディメモデフ”を企画するように、口を酸っぱくして言っている手前、さすがに私が何もしないわけにはいかないかなと(苦笑)。

 RPGのゲームはイベントに合わせて告知する内容がいっぱいありますし、こまめにイベントやキャラクターの追加、新しい機能の実装をしていこうと思うので、そこは情報出しをしっかりしていきたいですね。あとTwitterとLINEアカウントを作って、運営もこまめに行おうと考えていますよ。Twitterで事前に新しい技の動画を見られるようにしたりと、積極的にやっていきたいと思います。

――『アリブレ』を待っているファンにメッセージをお願いします。

河合さん:10月からアニメ『SAOアリシゼーション War of Underworld』が始まるので、アニメや原作と一緒に楽しんでいただきたいです。それらの間にあった話が『アリブレ』で描かれていたり、オリジナルキャラクターの影響で少し異なる展開になったりと、アニメや原作と一緒に楽しんでもらえると、より楽しさが増すと思っています。ぜひ『SAO』ファンのみなさんに遊んでほしいと考えていますし、リリースまでがんばっていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 また、キャラクターごとの《心意技》という必殺技の演出も、こだわってアニメーションを作っていますので、そこも楽しみにしてほしいです。『メモデフ』と『SAOIF』と一緒に、これからアプリの1つとして加わりますので、ぜひ楽しみにしていてください!

『アリブレ』の情報が入った動画なども要チェック!

 ワールドワイドで展開する『アリブレ』は、日本だけでなく世界各国から情報が発信されています。先日アメリカで発表された映像を皮切りに、現時点ではフランス、そしてスペインからインフォメーションが出ると告知されていますので、気になる人はこちらも追いかけてみるといいでしょう。

SAO Alicization Rising Steel - Alice

©2017 川原礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
イラスト:abec

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ソードアート・オンライン アンリーシュ・ブレイディング

  • メーカー: バンダイナムコエンターテインメント
  • 対応機種: iOS
  • ジャンル: RPG
  • サービス開始日: 2019年11月20日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

ソードアート・オンライン アンリーシュ・ブレイディング

  • メーカー: バンダイナムコエンターテインメント
  • 対応機種: Android
  • ジャンル: RPG
  • サービス開始日: 2019年11月20日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

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