『デッドバイデイライト』元ネタ集第10回。『ストレンジャー・シングス』から霧の森に招かれたのは?【電撃PS】
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※『Dead by Daylight』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
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1人の殺人鬼と4人の生存者に分かれて、殺るか殺られるかの命がけの儀式を行う、非対称型対戦アクション『デッドバイデイライト(DbD)』。Switch版が発売されたばかりですが、すでに多くのSwitchユーザーが霧の森の住人になっていることでしょう。
今回は新チャプター“STRANGER THINGS”で実装された新たな殺人鬼と、2人の生存者の元ネタを紹介しましょう。
⇒“『デッドバイデイライト』に登場する殺人鬼の元ネタは?”
第1回、第2回、第3回、第4回、第5回(番外編1)、第6回(番外編2)、第7回(番外編3)、第8回、第9回はこちら
【注意!】殺人鬼などの元ネタとなった映画やドラマについては、内容のネタバレに言及しているものもあります。今回紹介している映画・ドラマをこれから見ようと思っている人はご注意ください。
新チャプター『ストレンジャー・シングス 未知の世界』がついに実装!
9月に実装されたばかりの最新チャプター“STRANGER THINGS”は、Netflixのオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』とのコラボとなります。現在シーズン3まで展開している、1980年代を舞台にしたSFホラー作品です。
これまで『デッドバイデイライト』では30~40年も前の“レジェンド級”ホラー映画とのコラボが多かったのですが、今回初の試みとして、現在放映中の人気ドラマとのコラボが実現しました。
『ストレンジャー・シングス』は2016年のシーズン1配信より世界中で大人気を博し、2017年のシーズン2配信後には"世界でもっともツイートされたストリーミングドラマ""世界でもっともGoogle検索されたドラマ"として話題になりました。
そして、7月4日に全世界同時配信されたばかりのシーズン3では4日間でなんと4070万もの世帯が視聴しました。これはNetflixの全オリジナル映画・ドラマのうち、過去最大の視聴者数となっています。
.@Stranger_Things 3 is breaking Netflix records!
— Netflix US (@netflix) 2019年7月8日
40.7 million household accounts have been watching the show since its July 4 global launch — more than any other film or series in its first four days. And 18.2 million have already finished the entire season.
本ドラマシリーズでは無名の子役たちを主役に据えたことでも話題になりましたが、この作品への出演をきっかけにブレイクした若手俳優もいます。
主人公マイク役のフィン・ヴォルフハルトは弱冠16歳ながらミュージシャンとしても活躍しており、『IT〜"それ"が見えたらおわり。〜』(2017年公開)では主人公の1人、リッチー役を務めました。
不思議な少女イレブンを演じたミリー・ボビー・ブラウンは同役が高く評価され、“MTVムービー&TVアワード2017”のテレビ番組部門で最優秀俳優賞を獲得しました。そして『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年公開)で長編映画デビューし、ヒロイン役のマディソンを熱演。ミリボビの愛称で知られる彼女のインスタグラムは、2900万人という驚異的なフォロワー数を擁しています。
そんな子役たちを中心に、脇を固める往年の名優たちが円熟した演技を魅せてくれます。主人公の1人、ウィルの母親ジョイス役は『ビートルジュース』(1988年公開)や『シザーハンズ』(1990年公開)、『恋する人魚たち』(1990年公開)など80~90年代にかけて絶大な人気を誇った名女優ウィノナ・ライダー。ホーキンス警察署のホッパー署長役はリブート版『ヘルボーイ』(2019年公開)で主演をつとめたデヴィッド・ハーバーが演じています。
そしてシーズン2で登場したビル役は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(2001年~公開)のサムを演じたショーン・アスティン。本作の偉大なオマージュ元の1つである『グーニーズ』(1985年公開)の主人公、マイキー役だった人です。マイキーは『ストレンジャー・シングス』の主人公、マイクの名前の元ネタにもなっていますね。
『ストレンジャー・シングス』は80年代への愛にあふれたドラマ
1983年11月6日、インディアナ州ホーキンス。いつものように週末に主人公・マイクの家に集まった4人の中学生オタク少年たち。10時間もTRPGで遊んでいたことを怒られてウィル、ルーカス、ダスティンは帰宅しますが、その途中ウィルが森で行方不明となってしまいます。
親友のウィルを捜そうとマイクたちは森を捜索しますが、そこで不思議な少女“イレブン”と出会います。そしてウィルの失踪とイレブンとの邂逅をきっかけに、ホーキンスで次々と不可解な事が起こり始めます……。
このドラマの大きな特徴は、80年代という時代の空気をうまく表現しており、それをストーリーに生かしているところでしょう。80年代初期と言えば、東西冷戦の真っ只中。当時はインターネットはもちろん、スマホはおろか携帯電話さえも一般には普及しておらず、連絡はもっぱら固定電話(いわゆる家電)で、という時代のことです。
そんな80年代を舞台にしたドラマ『ストレンジャー・シングス』は、当時のポップカルチャー愛にあふれています。シーズン1の1話冒頭でマイクたちが遊んでいたのは、当時大流行していたTRPG“ダンジョンズ&ドラゴンズ”でした。またシーズン2第1話のゲームセンターでのシーンでは、レーザーディスクゲームの名作『Dragon's Lair』やナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)の人気アーケードゲーム『ディグダグ』が登場しています。
また80年代の大ヒットナンバーが、要所を彩るBGMとして使用されています。マドンナの“Material Girl”やワム! の“Wake Me Up Before You Go-Go”、デュラン・デュランの“Girls on Film”など、当時を知らない人でも1度は聴いたことがあることでしょう。
80年代を中心とした名作映画へのオマージュも随所に見られます。イレブンがマイクと夜の森で出会う場面や彼女が初めて(?)観るテレビに夢中になるシーン、かつらを被って変装して出かけるところなどはスピルバーグ監督の名作『E.T.』(1982年公開)にそっくりですし、本ドラマでたびたび登場する“線路上を歩いて行く”シーンはまさに『スタンド・バイ・ミー』(1986年公開)の名場面そのまま。
そしてダスティンがダート(ダルタニャン)に大好物のヌガーをあげるシーンは、『グーニーズ』(1985年公開)でチャンクがスロースにチョコバーをあげる場面と瓜二つです。
これ以外にも、『エクソシスト』(1973年公開)、『未知との遭遇』(1977年公開)、『エイリアン』(1979年公開)、『シャイニング』(1980年公開)、『ポルターガイスト』(1982年公開)、『エルム街の悪夢』(1984年公開)、『ターミネーター』(1984年公開)、『炎の少女チャーリー』(1984年公開)、『エクスプローラーズ』(1985年公開)、『コマンドー』(1985年公開)、『エイリアン2』(1986年公開)、『ターミネーター2』(1991年公開)、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(2014年公開)などなど……。あまりにも数が多いので詳細は省きますが、これらの映画を観た人ならすぐに思い当たるシーンがわかるでしょう。
ナンシーとスティーブが生存者として参戦!
そんなドラマ『ストレンジャー・シングス』の世界から霧の森に迷い込んだのは、マイクたち主人公でも不思議な力を持つ少女イレブンでもなく、単身ホーキンス国立研究所の連中と渡り合ったホッパー署長でも、行方不明の息子のために獅子奮迅の活躍を見せるジョイスでもありませんでした。
なんと、マイクの姉ナンシーと、そのボーイフレンドのスティーブが霧の森に現れたのです。この2人は、いかなる人物なのでしょう?
ナンシー・ウィーラー
“ミス・パーフェクト”と、なかば揶揄混じりに呼ばれるナンシーは、主人公マイクの姉である高校生です。成績優秀、品行方正のいわゆる“優等生”で、オタク少年であるマイクとはいまいちソリがあっていませんが、内心は家族のことをとても大切に思っています。
もともと真面目なナンシーでしたが、最近できたボーイフレンドに夢中になるあまり、やや羽目を外すようになっていました。そして無断外泊をした際に親友のバーバラを1人で先に返してしまったせいで、彼女は行方不明になってしまいます……。
バーバラの失踪に責任を感じたナンシーは、同じく行方不明となったウィルの兄ジョナサンとの高校生コンビで失踪した2人を捜し始めます。そして、手がかりを求めてホーキンス国立研究所へたどり着くのですが……。
行動力にあふれ、目標を決めたら一直線に突き進むナンシーの性格は、ややもすると“頑固者”と言われかねない性質のもの。ナンシーのパークは、そんな彼女の性格をよく表したものばかりになっています。
スティーブ・ハリントン
ナンシーのボーイフレンドであるスティーブはバスケットボールのスター選手で、何人もの取り巻きを引き連れて学内を闊歩するという、いわゆるスクールカーストの上位にいる典型的な“ジョック”です。周りからは"キングスティーブ"と呼ばれていました。
最近ナンシーに急接近しだしたジョナサンを快く思わず、なにかと嫌がらせを繰り返します。一度はジョナサンが大切にしている高級カメラをたたき落として壊してしまうなど、シーズン1ではかなりイヤな人物として描かれていました。有り体にいうと、視聴者から「次に死ぬのはこいつだろう……」と思われるようなキャラクターだったのです。
しかし、話が進むにつれて意外と一途でナイーブな性格だということがわかってきます。シーズン1のラストでは、命の危険も顧みずにナンシーとジョナサンを救いに行くなど、初期の印象とは異なる行動も見せました。なお、後にジョナサンにはナンシーと一緒に買った新品のカメラをプレゼントしています。
そしてシーズン2以降は主人公たちのいい兄貴分となり、ダスティンの恋愛相談に乗ってあげるなど、すっかり丸くなってしまいました。シーズン1と3で、視聴者からの好感度にこれほど温度差があるキャラクターも珍しいでしょう。
“裏側の世界”の怪物デモゴルゴンが霧の森に!
デモゴルゴン
本名:???
性別:???
武器:野蛮な爪
特殊能力:深淵のいざない
デモゴルゴン(命名:ダスティン)は、この世界とは似て非なる“裏側の世界”に棲む異形の存在です。“裏側の世界”の強大な存在“マインドフレイア(命名:ダスティン)”に仕える怪物でしたが、その獰猛さに目を付けられたのかエンティティによって霧の森に連れてこられました。『デッドバイデイライト』では初となる、人外のクリーチャーが殺人鬼として登場したのです。
幼生は大きなヒルのような形状で、この状態では人間に寄生することができます。ある程度育つと体外に出て成長を続け、後ろ足→前足とオタマジャクシのように足が生えてきます。そして脱皮を繰り返し四足歩行の形態デモドッグ(命名:ダスティン)となり、最終的(?)に直立歩行のデモゴルゴンになります。
デモゴルゴンは壁や床、木のウロなどにポータルを開け、“裏側の世界”からこちら側の世界へと出現します。ゲームでは設置したポータルからポータルへと、“裏側の世界”を通って高速移動します。
新ステージは惨劇の舞台“『ホーキンス国立研究所: 地下施設”
アメリカ・インディアナ州の田舎町ホーキンスにあるホーキンス国立研究所は、冷戦下におけるマインドコントロール実験“MKウルトラ計画”の流れを汲む、超常現象の研究施設です。とある実験の結果、施設の一部が“裏側の世界”に繋がってしまうという事件が発生しました。
シーズン2では“裏側の世界”に通じるゲートが開きかけるという事態が発生し、そこから大量のデモドッグが出現してしまう大惨事となりました。ゲームではそこかしこに研究員の死体が転がっているので、このステージはシーズン2での大惨事直後をモチーフにしているようです。
いかがでしたか? ついにSwitch版も発売され、ますます盛り上がりを見せる『デッドバイデイライト』。今後もこの魅力的な世界を紹介していく予定です。お楽しみに!
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3goo『Dead by Daylight』公式日本語版紹介ページ
Dead by Daylight
- メーカー: 3goo
- 対応機種: PS4
- ジャンル: アクション
- 発売日: 2018年11月29日
- 希望小売価格: 5,600円+税
Dead by Daylight サバイバーエディション(限定版)
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