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見るのも打つのも楽しい『雀魂』に挑戦。オーラスは手に汗握る展開に!?

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 シルバースタージャパンに所属している、将棋プロ棋士の星野良生さんのコラム“将棋プロ棋士・星野良生五段のゲーム自戦記”がスタート。連載第5回をお届けします。

 今月は対戦型麻雀ゲーム『雀魂(じゃんたま)』の自戦記となります。巷ではMリーグがファイナルを迎え盛り上がりを見せていますね。

 ネット麻雀から麻雀を覚えた私はパイレーツ押しですが、セミファイナルで敗退してしまいました。最近は記事を読んだり観戦することの方が多い麻雀ですが、Mリーグに刺激を受けて久しぶりに実戦してみたくなりました。今回は『雀魂』の玉の間での牌譜です。

『雀魂』玉の間

 西をツモ切りしましたが、7筒を切って安全牌を持つ方がよかったでしょうね。2萬を引いた時に三色を見て6萬打つことを考えましたが、それでも三色確定ではないですから。

 満貫確定リーチ。3索が先に切られていることもあり、終盤でロンあがりして8000点の加点に成功。

 南家が2副露でテンパイかもしれない状況です。4索、3索の手出しがあってよくわかりませんが5、8萬は危ないので切りたくありませんでした。1、4萬の受けは外したくありませんでしたが、渋々3萬を選択。

 ここで5萬が通ったので素直に合わせ打つべきでした。スジとはいえ8萬を打ちたくないなと思ったのですが、代わりに打った南対子落としも単騎で当たってもおかしくないので、明らかに悪手だったと思います。

 北家からリーチがかかっています。ツモ切りもありますが、一発ということもあり8筒切りにしました。2萬、3萬ツモってもカン7筒でリーチにはいきたくないので。

 9萬を切って追っかけリーチは打てましたが、親が鳴いて5800をあがりました。

南3局親

 トップとは22500点差の2着目。3着目とも離れているので攻めたい場面です。4対子あって七対子本線かなと思っていたところに赤5索をツモりました。面子手のタンヤオ狙いに切り替える方針ですが、いったんは4対子を維持する8萬を選択。

 すぐに出た7索をチーして打9萬でタンヤオ移行。あとは赤5筒にくっつけて5800狙いです。

 カン6筒でテンパイしましたが、2軒リーチに挟まれています。7萬がダブロンもある牌で降りてしまいました。点数状況的にはかなり押した方がいいですが、カン6筒が自信無さすぎました。実際北家に2枚、南家に1枚持たれていました。

オーラス

 トップとは13500点差で満貫ツモでは届きませんが、跳満ツモまで見える手が入りました! しかし、親も3副露でテンパイ濃厚。どうしようかと思っていたら、なんと今切った西家の2筒をトップ目が平和でロン! 2着終了でした。

 ネット麻雀は自分の打牌にだけ集中すればよいですが、リアルで打つプロの放送対局は、さまざまなヒューマンエラーを全員で起こさないよう注意しなければいけません。本当に自分にはできないことですごいなーと思いながら、見る雀を楽しんでいます。


将棋プロ棋士・星野良生五段:シルバースタージャパンに所属しているサラリーマン棋士。2014年4月に棋士デビュー。2021年10月、eスポーツタイトル『リアルタイムバトル将棋』でプロ資格を獲得。

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