あの店の味をもう一度確かめてほしい。アプデで生まれ変わった『B4B』を改めてプッシュ【レビューエクストラ】

kbj
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※『Back 4 Blood(バック・フォー・ブラッド)』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。

 電撃オンラインのメンバーが、好きでやり込んでいるタイトルについて自由に魅力を語る“レビューエクストラ”。今回は『Back 4 Blood(バック・フォー・ブラッド)』について語ります。

出足でつまずいてしまった期待作

 自宅の近所やよく利用する駅にいい感じの店ができた、看板の写真がすごくいい感じの店を見つけたとしたら、行きたくなるのではないでしょうか? しかし、その店の味がイマイチだったならば、ガッカリして「もう食べなくていいかな」と言うのではないでしようか。

 わかります。期待した分、残念だった時の悲しみは大きくなるものです。でも今回はあえて、もう一度チャレンジしてほしいというお願いをするわけです。

 そのタイトルは2021年10月に発売された『バック・フォー・ブラッド』です。

 本作は『Left 4 Dead』シリーズの開発陣が新たに作ったタイトル。ステージ中に蔓延るリドゥン(この世界のゾンビ)を倒しつつゴール地点を目指す、もしくは目的を達成するという内容です。

 その特徴はやはり協力ゾンビアクションであること。『Left 4 Dead』シリーズを楽しんだ世界中のユーザーから期待されていた大作でした……が、発売直後に上がった声は落胆の声でした。

 理由はいろいろあったのですが、大きく開発の意図とユーザーの遊びがマッチしなかったことや、難易度が理不尽に高かったことなどが考えられました。

 結果、アクティブユーザーは減少してしまったのですが、発売後のアップデートでゲーム内容が向上。選ばれにくかったクリーナー(プレイキャラ)が強化されたり、カード内容が変更されたり、ステージのバランス調整がされたりと、大幅に遊びやすくなったのです。


 改めてになるのですが、その内容を掲載していきます。

頭を悩ませていた要素の改善

 ユーザーの頭を悩ませたのは特殊感染者の強さ。多くのゲームにて、特殊個体には苦労するものですが、本作の特殊リドゥンはとにかく硬くて、とにかく攻撃力が高くて強力でした。それまで安定した立ち回りをしていたのに、1体の特殊リドゥンによってパーティが崩壊の危機に陥ることも。

 さらに、そんな強力な敵が連続で出てきていたので、手に負えません。その強さは低難易度でも手を焼くほど。結果として、戦闘するのではなく全力でステージを駆け抜ける“ランデッキ”を作り、クリアするプレイヤーが出るような事態になりました。

 アップデートにて特殊リドゥンが出現する時間が調整されたり、倒しやすくなったりして、きちんと攻撃を集中させれば容易に倒せるようになりました。特に、特殊リドゥンが群れをなして迫ってくるようなことはほぼなくなりました。

 また、本作のポイントの1つにカードシステムがあります。ステージをクリアすることで手に入るポイントでカードをアンロックし、それをデッキとして組み込み、キャラやチームメンバーを強化する幅の広いシステムになっている……のですが、当然カードはアンロックしないと使えません。

 そのアンロックのためのポイントがそこそこ必要なうえに、どのラインを進めていくと自分の欲しいカードがあるのか見えにくいということもあり、遊びにくさが目立っていました。

 根本は変わっていないのですが、オフラインモードやステージに失敗してもポイントが入るなど変更が加わっています。

 また、カードの効果が調整されたことで、リドゥンを殲滅させるプレイスタイルをしやすくなっています。これらによって、クリーナーの反撃が始まったと言えるわけです。

 とはいえカードを集めることが目的ではなく、ステージクリアが目的なので、ルーキーやベテランをクリアしたら、一定までのカードが解放されるなどの仕組みがあってもいいのかなと、個人的には思います。

知識は力なり……攻略で重要なのは情報!

 遊びやすくなり、クリーナーが強化されたとはいえ、本作は難しいと感じます。慣れた人でも適当にプレイしていたら特殊リドゥンにやられることはあります。

 プレイを始めた際には、オンラインのビギナー、もしくはオフラインで1回クリアするのがオススメ。プレイすることで上述したポイントが入るうえに、ステージの構成や何をしたらいいのかを把握できるためです。


 本作をプレイする際に重要だと思うのは“知識”です。特殊リドゥンへの対策、自分が使いやすい武器やアクセサリー、大群が押し寄せるホードをどこで受けるのかなど知ることが、プレイヤーの力となり、クリアに近づくというわけです。

 作中のカードに“知識は力なり”があります。こちらは弱点ダメージアップと、与えたダメージと敵の体力バーが視覚化される効果があるのですが……カードの効果は一旦おいていて、まさにこの“知識は力なり”というのは、ゲームをするうえでのポイントになるかと。

 また、プレイに慣れたならば野良でもいいのでマルチプレイをしていただきたいですね。FPS(1人称視点のシューティング)という視野の狭さを互いにフォローしつつ、難易度の高いゲームを攻略していくのは、苦労に見合う最高の喜びがあると感じます。

 冒頭で言ったように、1回あわないと感じた飲食店に、再び来てもらうのはかなり難しいこと。ゲーム市場を見ても多数のタイトルがあるうえに、ゲーム以外のエンタメも無数にあるため、再びプレイしてもらうことは簡単ではないと思います。

 でも、その根強いファンが声を上げることで、もう一度、プレイしてもらえるかもしれないということで記事にしました。

 アップデートでいろいろと遊びやすくなり、サービス時と比べて大きく環境が変わった『バック・フォー・ブラッド』。4月のアップデートでは、ダウンロードコンテンツ“トンネル・オブ・テラー”が配信され、新クリーナー、新モードが追加されています。ぜひもう一度、足を運んで味わってほしいです。(カーリーを使うことが多いkbj)

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